世界99(上) の商品レビュー
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オーディブルで読み聞く。他者のトレース、自分の世界の多層化など。それにしても空子20歳までに近寄る男の資質が気持ち悪い。また女性からみた専業主婦的な女性像や男性性がゾッとする、人間家電、性欲処理の対象など…そしてピョコルンなるものへの性対象の転換…
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ディストピアSFという鍋に格差や陰謀論 弱者に対する加害の無自覚など、現代社会の問題を 多重構造で表現した物語。 登場するマスコットキャラクターが辛い事を押し付けてゆくメタファー的に描かれているが、恐ろしい気がしました。 やはり筆者はクレイジーでした……(褒め言葉) 下巻がどの様...
ディストピアSFという鍋に格差や陰謀論 弱者に対する加害の無自覚など、現代社会の問題を 多重構造で表現した物語。 登場するマスコットキャラクターが辛い事を押し付けてゆくメタファー的に描かれているが、恐ろしい気がしました。 やはり筆者はクレイジーでした……(褒め言葉) 下巻がどの様な展開になるか、怖さもありつつ楽しみです。
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すごく ん?てなる話だったけど 続きが気になってずっと読み続けました。 人間の人格って確かに どうやってつくっていくんだろ? 本当の自分ってどれなんだろ? ...たしかに言われたら考えちゃう。 自分らしくってどういうことなのかな? と考えながら読みました。 最後ぴょこるんが衝撃すぎて。 ゾワッとしてしまいました。 また続編読もーっと!
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村田沙耶香さんによるディストピア小説。 自分という人格を作るものってなんだろう。そもそも人格なんてあるんだろうか。主人公の如月空子という人間を通して世界を見ていくとよく分からなくなってくる。 なんのために生きているのか、生きていくのか。安全に楽に生きるためだけに、それぞれの世...
村田沙耶香さんによるディストピア小説。 自分という人格を作るものってなんだろう。そもそも人格なんてあるんだろうか。主人公の如月空子という人間を通して世界を見ていくとよく分からなくなってくる。 なんのために生きているのか、生きていくのか。安全に楽に生きるためだけに、それぞれの世界に合わせて人格を使い分けて世界に媚び続ける彼女は、どんなものが好きで、どんなときに幸せを感じるのか。ひたすら彼女の内面が綴られているはずなのに、そういうものが全く見えてこないのが異様だ。 そして、この世界を象徴するのが「ピョコルン」という存在。かわいいペットだったピョコルンは、技術の進歩によりある能力を備えたことで、世界はとんでもない方向へと変わり始めて… 上巻のラストが衝撃すぎる!!え?これで終わらないの?下巻へ続くの?あまりの衝撃に読むのを躊躇ってしまうけど、この後の世界がどうなるのか気になるし、もう読むしかないね。
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めっちゃオモロイ。 村田沙耶香の描く、ディストピアSF世界。 コミュニティに属して溶け込むさまざまな自分を意識する点で「コンビニ人間」を彷彿とさせるんだけど、全くそんなに生ぬるくないディストピア。もっともっとグロい。 「ピョコルン」というペット、ラロロリン人という種族。 他人の...
めっちゃオモロイ。 村田沙耶香の描く、ディストピアSF世界。 コミュニティに属して溶け込むさまざまな自分を意識する点で「コンビニ人間」を彷彿とさせるんだけど、全くそんなに生ぬるくないディストピア。もっともっとグロい。 「ピョコルン」というペット、ラロロリン人という種族。 他人の行動や言動、感情を「呼応」「トレース」して自分を作り出していく空子。 自分が属する世界を数字で分け、全てを俯瞰する本当の自分は世界99の自分。 前向きに人生を楽しみ、周りの人に感謝して生きていきたい、と思う私は「世界に媚びている」のだろうか。家、職場、友達、それぞれのコミュニティで使う言葉や演じるキャラクターはたしかに少しずつ違うかもしれない。絶対に共感したくないディストピアの世界に、ああ、でも、分かるかも、、と何故か共感してしまう部分がある。こわい!!! 幼少期や学生期は、空子の性格やラロロリン人への酷い差別などがメインで、ピョコルンが話にどう絡んでくるのか分からなかった。 ピョコルンのAVが世間で出回り始めて、バイト先の男にピョコルンが犯されて死ぬあたりから、「え?」ていう気持ちになって、第二世代のピョコルンが誕生して、人間は性処理も出産もピョコルンにしてもらえるようになって、でもピョコルンはラロロリン人の研究所が作ったリサイクル人間で、、、 と、途中からもう着いていけなくなって、この世界の話を追うのに必死だった。 非道徳とか倫理的じゃないとか、もはやそういう感想ではなくて。 この全く素晴らしいと思えないディストピア世界に、何故か自分が共感したりすること。ありえない差別や、ありえないペットの利用の仕方や、ありえない男尊女卑的な考えの人間が存在していることに、「まあ時代が時代なら、人間なら、こういうことに世界もなるのかもな」と思えてしまうこと。 ありえない世界、笑えるディストピア、としてこの話を受け入れられないことが怖い。 使い分ける世界、全ての自分を後ろから見つめる本当の自分、酷い差別、それをなかったことにする人間の記憶改ざん、すべて今私が生きている世界をモデルにしている。このディストピアの片鱗は、私が生きているこの世界の現実にある。 そのことに、読みながら嫌でも気付かされる。 こわい!!!これ下どうなるんや!!!
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主人公が生きるいくつもの世界。性と生に関わる行為を人間の代わりにこなしてくれるある生物の存在が怖くもありがたいような。登場人物やワードなど全てが村田ワールドどっぷり。考えさせられる部分もたっぷり。凄い作品でした。
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コミュニティごとに人格を切り替えるのって、程度の差はあれど大勢がやってることだと思う。表の顔と裏の顔みたいなことじゃなく、もっと複雑で曖昧で保守的に。空子が世界を振り分けたように、それぞれの世界の住民もまた分岐した世界を持ってるはずで、そこに想像があまり及んでないのがいかにも村田...
コミュニティごとに人格を切り替えるのって、程度の差はあれど大勢がやってることだと思う。表の顔と裏の顔みたいなことじゃなく、もっと複雑で曖昧で保守的に。空子が世界を振り分けたように、それぞれの世界の住民もまた分岐した世界を持ってるはずで、そこに想像があまり及んでないのがいかにも村田沙耶香の主人公だった。共感性が明らかに欠け、それを補うためにひたすら観察し模倣し調和する。けど本当はみんな空子が思うほど一面的じゃない。心というものに形があるなら、それはつるつるのハート型じゃなく複雑な多面体なんだろう。 あまりに低俗な人間ばかり出てきて(特に男は全員終わってる)、この内容でこの分量はストレスだし下巻は読まないかな〜と思ってたけど、ラストで一気に引き込まれてしまい悔しい。この世界がどう閉じられるのか見届けたくなっちゃう。
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主人公は、したたかなのか、はたまたとんでもなく愚かなのか。私だったらとても耐えられそうにない暮らしだけど、彼女はそれほど悲観しているわけでもなさそう。ピョコルンやラロロリン人の存在のせいもあって、ザワザワした気分がとまらない。気持ち悪いけど、読まずにはいられない。この世界、下巻で...
主人公は、したたかなのか、はたまたとんでもなく愚かなのか。私だったらとても耐えられそうにない暮らしだけど、彼女はそれほど悲観しているわけでもなさそう。ピョコルンやラロロリン人の存在のせいもあって、ザワザワした気分がとまらない。気持ち悪いけど、読まずにはいられない。この世界、下巻でどうなっていくのか。
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グロい。本に対して今まで抱いたことがない感想だが、グロすぎる。 でも引き込まれてページを捲る手が止まらない。 世界観が完全なフィクションではなく、ああこういうの残念ながら実在するな、を感じるからこそ、余計に現実と小説の世界の境目がぐちゃぐちゃになりました。
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媚びるという事について、痛いとこを疲れてると思った。あえて設定を突飛にして、ダメージが軽減されているが男性のおぞましさや、対人関係などはリアル度が高い。何種類の世界が自分にあるだろうと考えてしまった。加えて、本当の自分は何かと考えさせられた
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