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2025/08/24

2025.8.2市立図書館 少し前に読んだ手話やろう文化への扉を開く、ろうの作者による歴史フィクション「目で見ることばで話をさせて」の続編。この春、飜訳刊行されたのが図書館に入ったので借りてみた。 独立戦争の記憶もまだ生々しい19世紀はじめ、島全体が聞こえるものも聞こえないものも...

2025.8.2市立図書館 少し前に読んだ手話やろう文化への扉を開く、ろうの作者による歴史フィクション「目で見ることばで話をさせて」の続編。この春、飜訳刊行されたのが図書館に入ったので借りてみた。 独立戦争の記憶もまだ生々しい19世紀はじめ、島全体が聞こえるものも聞こえないものも手話をある程度理解するマーサズ・ヴィニヤード島が舞台。前作の主役メアリーは14歳に。 知り合いからの手紙で、雇われている屋敷に耳が聞こえないかもしれない少女が軟禁されていると聞き、その子の世話係(表向き)としてメアリーは赴任する。ヘレン・ケラーとサリバン先生のような展開になるのかと思いきや⋯ いわゆる白人、黒人、そして先住民族のあいだのさまざまな問題、そして男女平等の問題が複雑にからみあうなかでの最適解をさぐってメアリーは試行錯誤していく。第1作はろうであることがいちばんのポイントだったが、今回はろうは数々のハンデの一つという感じだった。 いろいろな問題が凝縮された故郷の島を出てさまざまな経験をしてまた戻って来るという行きて帰りし物語スタイルで2作続いたが、三作目は島で教師になるお話らしい。またいつか再会できる日を楽しみに。

Posted byブクログ