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アセクシュアル アロマンティック入門 の商品レビュー

4.2

26件のお客様レビュー

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2025/12/11

LGBTQ+の+に含まれる人たちの解説書。 マジョリティーの中にもマイノリティーの中にも濃淡があって、どっちに属するかなんてわからなくなる。 恋愛指向がないというと、運命の人と会ってないからと言われるのだと。運命の人ってそんなに沢山いるのか?会えてない時点で運命の人ではないので...

LGBTQ+の+に含まれる人たちの解説書。 マジョリティーの中にもマイノリティーの中にも濃淡があって、どっちに属するかなんてわからなくなる。 恋愛指向がないというと、運命の人と会ってないからと言われるのだと。運命の人ってそんなに沢山いるのか?会えてない時点で運命の人ではないのでは?うーん。。。

Posted byブクログ

2025/11/29

タイトルからは分かりにくいけれど、この本はアセクシュアル、アロマンティックの観点から様々な論点を取り上げることで、セクシュアリティに関する認識や社会のあり方そのものに問いを投げかけることを目的にしている。例外的な少数者への配慮はもちろん大切だが、それを超えて社会の構造的な問題に目...

タイトルからは分かりにくいけれど、この本はアセクシュアル、アロマンティックの観点から様々な論点を取り上げることで、セクシュアリティに関する認識や社会のあり方そのものに問いを投げかけることを目的にしている。例外的な少数者への配慮はもちろん大切だが、それを超えて社会の構造的な問題に目を向けなければならない、と著者は述べている。取り上げられている論点はひとつひとつ段階的に論じられているので、少し時間はかかったが、納得しながら読むことができた。 ただ、アロマンティック、アセクシュアル研究のこれまでの蓄積もやや細かめに示されているので、論文調で読みにくいと感じる人もいるだろう。著者が感情的な議論がしたいのではないことが明らかになるので、これはこれで良いと思うのだけれど。 (253ページ)ここまで議論してきたように、現状の社会は(異)性愛という特定のセクシュアリティを特別扱いする仕組みになっています。その仕組みを改めることなしに、ただ「同性愛者もいるよね」「アセクシュアルもいるよね」と言っているだけでは、構造的な問題は解消されないのです。 新たな視点を持って、当然とされている考え方や社会の仕組みを見直してみることができそうだ。フーコーの紹介も興味を引かれたし、今後の研究の進み具合も気になる。

Posted byブクログ

2025/11/16

縁あってこの本を読もうという気持ちになったのだが、その巡り合わせにまずは心から感謝したい。自分の愚かさしかり、どうしようもなく差別的な思考枠組みに支配されていた(いる)と気づかされた。私はおそらくアローかつセ・リーグとパ・リーグの区分を実感しない女だけれど、それでも当たり前にこの...

縁あってこの本を読もうという気持ちになったのだが、その巡り合わせにまずは心から感謝したい。自分の愚かさしかり、どうしようもなく差別的な思考枠組みに支配されていた(いる)と気づかされた。私はおそらくアローかつセ・リーグとパ・リーグの区分を実感しない女だけれど、それでも当たり前にこの世界の誰も傷つけたくないし、文字通り誰も傷ついてほしくない。ただそれだけのことなのに、どうしてこんなに難しいんだろうか。私たちは幸せになれるんだろうか。幸せってなんなんだ。とまれ、有意義な本だったのでとてもオススメです。

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2025/11/02

強制的異性愛がいかに親密関係のあり方を規定しているか?という、タイトルから想像したことよりももっと大きな話だった 歴史的にセクシャリティが多数派ではないとそれは罪とされ⇨病理的なものとされるなど排除されてきた経緯がある ただもともと差別用語だったクィアや同性愛者を逆手にとって自...

強制的異性愛がいかに親密関係のあり方を規定しているか?という、タイトルから想像したことよりももっと大きな話だった 歴史的にセクシャリティが多数派ではないとそれは罪とされ⇨病理的なものとされるなど排除されてきた経緯がある ただもともと差別用語だったクィアや同性愛者を逆手にとって自分たちの反差別運動に流用してきた 分類としてはラベリングできるものだけでもこんなに細かいんだっていうのにまず驚いたのと、本書では繰り返し"ひと口に〇〇といっても、様々なケースがあるため個別具体的なものとして、ラベルだけで一方的に決めつけたり判断したりしてはならない"と説く 当事者たちが言われたりされたりして嫌だった経験は意外と身近で会話のノリでつい口走ってしまいそうなことも多かったので気をつけねばと思った

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2025/10/26

かなり内容の詰まった本で読み応えがあった。強制的性愛というワードなど初めて触れる、考えるテーマも多く、普段の生活で所与のものとしている概念が突き崩されるような印象。非常に興味深い。 ガニングのアトラクションとしての映画という概念と泉信行の心の模倣論はなるほど!と思った。これらはこ...

かなり内容の詰まった本で読み応えがあった。強制的性愛というワードなど初めて触れる、考えるテーマも多く、普段の生活で所与のものとしている概念が突き崩されるような印象。非常に興味深い。 ガニングのアトラクションとしての映画という概念と泉信行の心の模倣論はなるほど!と思った。これらはこれらで読んでみたい。 ガニング アンチスペクタクル 東京大学出版会 2003年 泉信行 美術手帖第66巻(第1016号)2014年

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2025/10/22

新書の中ではかなり満足度高め。アロマンテイックやアセクシャルについて基本的なところをおさえられるのは勿論だが、フーコーの基本的な解説などもあり、セクシュアリティ論入門としても◎。 マスタべーションが必ずしも性的な動機から行われなかったり、アセクシャルの人が性的なコンテンツを摂取す...

新書の中ではかなり満足度高め。アロマンテイックやアセクシャルについて基本的なところをおさえられるのは勿論だが、フーコーの基本的な解説などもあり、セクシュアリティ論入門としても◎。 マスタべーションが必ずしも性的な動機から行われなかったり、アセクシャルの人が性的なコンテンツを摂取する際、アトラクション映画的な楽しみ方をしていたり、自分にも部分的に当てはまるところがあり、クィアな欲望のあり方の普遍性を感じた。 また、アセクシャルやアロマンテイックの人が被る認識的不正義は他の問題にも敷衍されうるし、腐女子やSM愛好家のあり方も見直せそう。

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2025/09/23

人間は誰かを好きになるものというのはただの決めつけ、そして恋愛的に惹かれることと性的に惹かれることは必ずしも一致しない。意識してないだけで自分の中にも思い込みや偏見があって、無意識のうちに誰かを傷つけているのでは・・・とすごくドキリとした。Aro/Aceの人を尊重しましょうという...

人間は誰かを好きになるものというのはただの決めつけ、そして恋愛的に惹かれることと性的に惹かれることは必ずしも一致しない。意識してないだけで自分の中にも思い込みや偏見があって、無意識のうちに誰かを傷つけているのでは・・・とすごくドキリとした。Aro/Aceの人を尊重しましょうという単純な話ではなく、Aro/Aceの観点から性愛や恋愛に対するステレオタイプやバイアスを考えてみようという切り口が良いなと感じた。内容を完全に消化するには時間がかかりそう。これから何回も読み返していきたい。

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2025/08/25

この本は「アセクシャル・アロマンティック」を主に扱うとしながらも、その他のセクシュアリティなどについても言及されており、かなり充実感があったように思う。 クィアスタディーズでの重要な視点や論点についてかなり幅広く、かつ簡潔にまとめられているため、これからクィアスタディーズの入門書...

この本は「アセクシャル・アロマンティック」を主に扱うとしながらも、その他のセクシュアリティなどについても言及されており、かなり充実感があったように思う。 クィアスタディーズでの重要な視点や論点についてかなり幅広く、かつ簡潔にまとめられているため、これからクィアスタディーズの入門書としても機能するのではないかと感じさせられた。 私は本書で紹介されていた「強制的性愛」や「異性愛規範」のレンズを通すことによって、さまざまな性的な言説に対して感じる違和感や不快感の原因を可視化することができるようになったと感じた。そもそもなぜ性的な関係が特別視されているのか、「男女間の友情が成立しない」という言説はなぜ生まれるのか、など、性に関しての疑問や違和感を感じているならば、この本はかなり有意義な視点を提供してくれるだろう。

Posted byブクログ

2025/08/09

女性に性的魅力を感じ、恋愛対象も女性という、いわゆる普通の私には体感としては 分からない世界。性的惹かれ、恋愛感情を持たない人たち。 でも、知っておかなければいけないと思う。 先日の参院選で躍進した政党は、男女しかありえん!と言い切る。 少数を切り捨てる。 そりゃ、そのほうが楽だ...

女性に性的魅力を感じ、恋愛対象も女性という、いわゆる普通の私には体感としては 分からない世界。性的惹かれ、恋愛感情を持たない人たち。 でも、知っておかなければいけないと思う。 先日の参院選で躍進した政党は、男女しかありえん!と言い切る。 少数を切り捨てる。 そりゃ、そのほうが楽だ。いろんな人がいる、と思うと、複雑で、ややこしい。 でも、存在しているのだ。 流石に今は左利きの人を排除はしないだろう。1割存在する。 それと同じことなのだ。割合はもっと少ないかもしれないが、 性的に単純ではない人が相当数いるということは、知らなくてはいけない。 安易に、昔ながらの家族が一番、などといってはいけないのだ。 そんなものは実は存在しないのに。 選択的夫婦別姓を認めないのも根は同じ。 自分の古い、かつ、固定的な価値観を他人に押し付けるだけ。 何が、親の苗字が違うと子供がかわいそう、だ。 そういう形でよその子を気にするのであれば、学校給食がなくなると一日一食になる 家庭の子を心配しろ、ケアしろ、といいたい。 日本を愛する、などといって、実は自分の価値観しか認めていないのだ。 なので、難しい本だったが、私は学ぼうと思って、この新書を読んだ。 はじめに――「好きになる」とは 第1章 アセクシュアル/アロマンティックとは何か 第2章 Aro/Ace の歴史 第3章 Aro/Ace の実態調査 第4章 差別や悩み 第5章 強制的性愛とは何か 第6章 セクシュアリティの装置 第7章 結婚や親密性とセクシュアリティの結びつき 第8章 Aro/Ace の周縁化を捉えるために 第9章 Aro/Ace のレンズを通して見えてくるもの おわりに

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2025/08/04

アセクシュアル(asexual)、アロマンティック(aromantic)という見かけることの少ない用語に興味を持って読んでみたが、学術論文の体裁を取りながら一般の人に理解できるように苦労した著者の力量に感謝です.他者に性的に惹かれないという意味のアセクシュアル、アロマンティックだ...

アセクシュアル(asexual)、アロマンティック(aromantic)という見かけることの少ない用語に興味を持って読んでみたが、学術論文の体裁を取りながら一般の人に理解できるように苦労した著者の力量に感謝です.他者に性的に惹かれないという意味のアセクシュアル、アロマンティックだが、様々な恋愛的指向があること自体ある程度知っているつもりだったが、それだけ人間の多様性が現れる分野なのだと感じた.p171で議論されていた経済システムのジェンダー構造と異性愛規範の関係を総括した「結婚制度を根拠として経済システムのジェンダー構造は構築されており、また経済システムのジェンダー構造によって結婚制度は形作られている」という文言は深い意味があると感じた.asexual spectrum=Ace, aromantic spectrum=Aroを組み合わせてAro/Aceという語句でこのような分野を表現するのが一般的である由.注意して見ようと思っている.p247に出てくるBDSMも面白い提起だと感じた.拘束と調教(Bondage, Discipline)、支配と服従(Dominance, Submission)、加虐と被虐(Sadism, Masochism)の頭文字からできた語句だが、このような分野の研究者が多いことも驚きだ.

Posted byブクログ