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熊はどこにいるの の商品レビュー

3.5

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2025/12/22

とても良かったです 語る人を変えていく物語は、語られる人たちが知り得ないことを知ることができるので、読む人にとっては神の目なのかな 神の目は嫌いじゃないけど、、、

Posted byブクログ

2025/11/27

色んな女という者がいるんだなぁ。やるせない展開が続く。絶対これだけだと言い切れる原因がある訳ではなく感じるけど、なんかうまくいかないなぁ、少し掛け違えるだけで、別の良い方向に流れていきそうな気もするのに。もう少し、みんな、内面をさらけ出したら良いのにと思ってしまう。世の中こんなに...

色んな女という者がいるんだなぁ。やるせない展開が続く。絶対これだけだと言い切れる原因がある訳ではなく感じるけど、なんかうまくいかないなぁ、少し掛け違えるだけで、別の良い方向に流れていきそうな気もするのに。もう少し、みんな、内面をさらけ出したら良いのにと思ってしまう。世の中こんなに隠し事だらけなのか?

Posted byブクログ

2025/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過去に性被害にあったリツ、リツと暮らすアイ、アイが拾ってきたユキがメインで描かれている。 男性嫌いのリツに気を使いながらも、たまたま一晩泊めた男性に対し「男女」を意識するアイ。 過去の経験から潔癖なまでに男を嫌いながらも、幼いユキを「男」として意識し、その身体的接触の中で自分にも女性としての本能を感じてしまったリツ。 アイにもリツにも官能的な描写があるが、それぞれ何かに後ろめたさを感じているようで、なんだか歪んでいる感じがした。 特にリツは、自分が過去に受けた性被害を、今度は自分が加害者としてユキにやってしまっているという側面もあるからなぁ。 山での暮らしが慎ましやかでありながら豊かで、一方それと対比してアイやリツの「性」への渇望やユキへの歪んだ愛情が生々しく感じられ、すごく重いパンチを一撃くらわされるような小説だった。

Posted byブクログ

2025/11/10

第61回谷崎潤一郎賞受賞作。 クマの出没が世間を騒がせている今日この頃。 本書では実際の生物学的な「熊」が現れるわけではない。が、心にざわめきを残す小説である。 アイ、リツ、ヒロ、サキ。4人の女たちと「ユキ」と名付けられた1人の子供を巡る物語。 大震災後七年を経た東北の「M市...

第61回谷崎潤一郎賞受賞作。 クマの出没が世間を騒がせている今日この頃。 本書では実際の生物学的な「熊」が現れるわけではない。が、心にざわめきを残す小説である。 アイ、リツ、ヒロ、サキ。4人の女たちと「ユキ」と名付けられた1人の子供を巡る物語。 大震災後七年を経た東北の「M市」。丘の上には、暴力から逃れてきた女たちを匿う家がある。丘の家は「先生」と呼ばれる老女が切り盛りする。 アイとリツは丘の隠れ家に住む。アイは非正規雇用に疲れ果て転がり込んだ。リツは幼少時に性加害を受け、男性が苦手である。ヒロは震災の後、M市に移り住んできた。サキは震災をきっかけに体を売る仕事を経験し、その後、故郷を離れている。 アイはあるとき、道の駅のトイレで赤ん坊を見つける。男の子。彼女はその子を拾ってしまう。しかし、同居するリツは大の男嫌いで、アイと「先生」は女の子と偽って丘の家でしばらく育てることにする。「ユキ」と名付けられた子は、女の子っぽい服を着せられ、3人の女たちに世話されて育っていく。丘の家を出てはいけない。外には熊がいる、と言い聞かされて。 ヒロとサキはカフェで知り合い、おしゃべりする間柄だった。あるとき、サキは夜中に電話をしてきて、詳しい事情も告げず、ある場所に送ってほしいという。何やらバスタオルにくるんだものを抱えて車に乗り込み、戻ってきたときは手ぶらだった。それきり、サキとの連絡はつかなくなった。 何年か後。「先生」はすでに亡くなっている。 ふもとの町で、男の子が1人保護される。身元は分からず、名前も不明。終日後、名前を聞かれて「クマ」と名乗った子は「クマオ」と呼ばれるようになる。 果たして、この子は誰なのか。 物語は4人の女、それぞれの視点から語られる短い断章がつなぎ合わされ、過去と現在とを行き来する。4人の女の軌跡が時に交わる。 女たちはそれぞれ、過去を抱え、傷を内包している。それぞれにそれぞれの「生きにくさ」がある。しかしだからといって、100%被害者で100%同情に値するわけではない。弱いものに対して、歯を剥き、爪で切り裂くこともできるのだ。 熊は外の怖い世界にいるのか。丘の上、家の中なら安全なのか。 本当のところ、「熊はどこにいるの」だろう。 物語は明快な白黒をつけない。もやもやざらざらを引きずらせることが、むしろ主眼なのか。 個人的には小児性愛的な描写には若干辟易するし、登場人物の誰にも共感も持てないのだが。ざわりとした質感はなかなか得難いものかもしれない。

Posted byブクログ

2025/11/08

すごい小説。情景描写が秀逸。登場人物4人の女性の心の傷や痛みが伝わってきて、自分の心も震えた。読了後は放心状態。

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2025/10/05

ある時保護された5歳程度の子供 その子を探すシェルターの女2人と、乳児を遺棄した女とその友人 4人の女が時系列を行ったり来たりしながら交代して語る日々 非虐待児で男嫌いであったのに肌の触れ合いから自分の欲望に気付いてしまうリツのギリギリの苦しさが印象的 しかし感想が難しい 救いも...

ある時保護された5歳程度の子供 その子を探すシェルターの女2人と、乳児を遺棄した女とその友人 4人の女が時系列を行ったり来たりしながら交代して語る日々 非虐待児で男嫌いであったのに肌の触れ合いから自分の欲望に気付いてしまうリツのギリギリの苦しさが印象的 しかし感想が難しい 救いもカタルシスもない 生きづらい世界を生きるしかない人たちの現実を描く お料理がとても魅力的

Posted byブクログ

2025/10/02

つらくて苦しい話だった。 わからないし想像もできない人もいるだろう。それがなにより残酷。 現実的な話だなと思う。 (お話の世界ではなく、今の現実も残酷だと思うが)

Posted byブクログ

2025/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんな感想を抱けばいいのか、悩む小説だった。 虐げられた女性のための家に住むリツとアイ、 キッチンカフェで出会った(程度の関係しかなかった)サキとヒロ。 2組の女性どうしの暮らしの中に、それぞれ現れた赤ちゃん。 アイが夜の公衆トイレで発見した赤ちゃんは、リツとアイ、家主である「先生」に囲まれて育っていく。 ヒロに助けを求めたサキが腕に抱いていたのは赤ちゃん…と同じくらいの大きさのバスタオルの包み…。 命を繋いだ男の赤ちゃんは「ユキ」と名づけられるが、男性を恐れるリツのもと、女の子の服を着せられて中性的に育てられる。 ある日その子は、住み慣れた家を逃げ出して保護される。 女たちは、拾って育てた子を「自分達が育てている子です」と言い出すことができず、その動向を見守るしかなく… 多くの登場人物が性被害をトラウマとして持っている。特に、若い頃に性被害を受けてから男性を病的に憎むリツ。男性性を抑えられて女の子のように育てられつつ、性被害を受けた男の子ユキ。 直接は語られないが、自宅の離れで一人で出産し、その赤ちゃんを殺すしか、ほかに頼るところがなかったサキ。 しかし、被害者が被害者だけで収まらないというか。リツなどは明確に、他の同居女性をいびって追い出すようなところがあったりする。 それぞれの登場人物が、多面的な顔を持っているな、と。一概に「かわいそう」「悪いやつ」など、誰も言い切れない。 ユキは、自分が受けていた性的な接触に気づいていたんだろうか。 それに復讐しようと、再訪したんではないんだろうか。 それとも、やはり気づいていなかったのだろうか。 ドアのノックの音に聞こえたのは、熊だったのだろうか。 宙ぶらりんで終わった。

Posted byブクログ

2025/09/07

山の家の暮らしに引き込まれた。お料理もとても美味しそうだった。 子供との生活の、他では得難い経験、体感、感覚。 この二つはとても印象的で、現実的だったが、それ以外はリアルな部分とちょっと夢想的なイメージの部分が重なるような感じで、不思議な小説だった。

Posted byブクログ

2025/09/06

弱くかったり幼かったり被害者だったからと言って加害者にならないとは限らない。読後に残るもやもやと気色悪さは抑圧された性がそこはかとなく漂う作品だからだろうか。

Posted byブクログ