くらげのパポちゃん の商品レビュー
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かこさとしさんが遺した文章にお孫さんが絵を描き完成した戦争の絵本。ぱぽちゃんの冒険も楽しめつつ、ドキッとする描写に変わります。 1955年にかこさんが戦争で父親を失った子たちのことを思い書いた作品が読めてよかったです。 我が子の行く末を案じる両親の気持ちなど、やや大人向け、子ども...
かこさとしさんが遺した文章にお孫さんが絵を描き完成した戦争の絵本。ぱぽちゃんの冒険も楽しめつつ、ドキッとする描写に変わります。 1955年にかこさんが戦争で父親を失った子たちのことを思い書いた作品が読めてよかったです。 我が子の行く末を案じる両親の気持ちなど、やや大人向け、子どもにはどこまで伝わるかなぁ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
かこさとしさんが亡くなった後に見つかった作品。 絵を描いたのはお孫さんなのだそう。 くらげのパポちゃんは、もうずっと前に戦争で海に沈んだ甚吉さんを探しに旅に出ます。 息子の富坊が母親を助け、働きに出るようになるまでに立派に育ったことを伝えるためです。 亡くなった方達の家族を案ずる心は、確かにずっと昇華されないまま残っていそうで、苦しくなります。 海の生き物達からの危険や誘惑をかいくぐり、パポちゃんの優しい気持ちが甚吉さんの魂に平穏をもたらしたかもしれないことに、涙が出ました。
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吸い込まれるような美しい海の色に、目を奪われました。くらげのパポちゃんの言葉に、最後に流した一粒の涙に、かこさとしさんのお気持ちが、願いが込められています。戦争がもたらした悲しさが、このような美しい絵本となっていることに、深い感動覚えました。 かこさとしさんの娘さんである鈴木万...
吸い込まれるような美しい海の色に、目を奪われました。くらげのパポちゃんの言葉に、最後に流した一粒の涙に、かこさとしさんのお気持ちが、願いが込められています。戦争がもたらした悲しさが、このような美しい絵本となっていることに、深い感動覚えました。 かこさとしさんの娘さんである鈴木万里さんのあとがき共に、何度も繰り返し読みたい絵本です。ブクログでこの絵本を知ることができて良かったです。
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村上マシュマロさんの感想を拝読してこの本を知り、読みたいと思いました。素敵な本を教えていただけてありがたいです。 かこさとしさんの戦争もの。 悲惨さを訴えて戦争はしてはいけないと訴えるものが多いですが、この本は優しさに満ち溢れていました。 恨みや復讐、欲望からは碌なものが生ま...
村上マシュマロさんの感想を拝読してこの本を知り、読みたいと思いました。素敵な本を教えていただけてありがたいです。 かこさとしさんの戦争もの。 悲惨さを訴えて戦争はしてはいけないと訴えるものが多いですが、この本は優しさに満ち溢れていました。 恨みや復讐、欲望からは碌なものが生まれない。優しさが大切なんだよ、と温かく包みこみながら 子供達に教えているようでした。 確かに、海の底に大切な人がいるなら、海の生き物に見てきてほしいよな〜と納得しました。
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この絵本を読み終わったの2025年2月28日です。絵本なのに直ぐに感想を書けなかったのは、実はテーマが『戦争』であり、2018年にお亡くなりになった作者「かこさとし」さんの特集をテレビでたまたま視聴し、「かこさとし」さんの『戦争』に対する思いをほんの少しだけ垣間見たからです。 ...
この絵本を読み終わったの2025年2月28日です。絵本なのに直ぐに感想を書けなかったのは、実はテーマが『戦争』であり、2018年にお亡くなりになった作者「かこさとし」さんの特集をテレビでたまたま視聴し、「かこさとし」さんの『戦争』に対する思いをほんの少しだけ垣間見たからです。 重いテーマと同時に自分のその時の体調も優れず、感想を書けなかったのも理由の一つです。 題名も絵もとても可愛らしいです。 何度も読み返しました。 そしてテレビで見た晩年の「かこさとし」さんが懸命に作品を創作している姿を思い起こしました。 絵を描いたのは、やはり、たまたまテレビでこの絵本を特集していた時に見た作者のお孫さんである「中島加名」さんでした。彼の祖父とお孫さんのコラボレーションです。 この絵本を読み『戦争』の悲しさ、悲惨さ等を感じました。 文と絵は、優しく表現しているのですが、【『戦争』は絶対にしてはいけないよ。みんなが悲しいよ。】と作者の「かこさとし」さんが言っているように思えてならなかったです。 『戦争』と簡単に書きましたが、近年世界のあちらこちらで『戦争』が起きています。今、この瞬時も戦いは続いています。今、衣食住さえままならない人々もこの世界には大勢います。今、自分がいかに衣食住のある生活が出来ている事がどんなに幸せなのかを感じます。 テレビの特集で知ったこの『くらげのパボちゃん』をどうか沢山のブク友さん達に読んで頂けたら良いなぁと思いながら、この感想を締めさせて頂きます。 拙い文章ですが、ご拝読ありがとうございます。
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いかにもかこさとしさんらしい内容。戦争の話が海の生き物の冒険の話とギリギリのところで融合していました。
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絵も素敵でした。 お話は、悲しいけれど、伝えたい想いのたくさん詰まった、加古里子さんらしい、おはなしだと思いました。
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戦争で父親を亡くしたとき赤ん坊だった富吉くんは母を島に残し就職するまで時間がたった。桟橋で見送られる富吉くんを見たくらげのパポちゃんはふわふわしている小さな体で懸命に南の海に向かい、軍艦とともに南の海に沈んだ富吉くんのお父さんにそのことを報告できた。お父さんは家族写真を握ったまま...
戦争で父親を亡くしたとき赤ん坊だった富吉くんは母を島に残し就職するまで時間がたった。桟橋で見送られる富吉くんを見たくらげのパポちゃんはふわふわしている小さな体で懸命に南の海に向かい、軍艦とともに南の海に沈んだ富吉くんのお父さんにそのことを報告できた。お父さんは家族写真を握ったまま報告を聞いて微笑んだ。富吉くんら生者の時間は前に進み、パポちゃんは海を媒介に時間が静止した死者ともコミュニケーションがとれたようです。
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2023年に見つかった遺作。 父親を戦争で亡くした子どもたち向けに紙芝居を見せていたそうだ。 戦争を伝える貴重なメッセージ。
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