一次元の挿し木 の商品レビュー
【消えた妹のDNAが、200年前の遺骨と一致した——この謎を、あなたは解けるか?】 松下龍之介のデビュー作だとは思えない圧巻のミステリー作品。 謎が謎を呼ぶ大迷宮。あなたはこのミステリーの先を見つけることができるのか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー FUCK S...
【消えた妹のDNAが、200年前の遺骨と一致した——この謎を、あなたは解けるか?】 松下龍之介のデビュー作だとは思えない圧巻のミステリー作品。 謎が謎を呼ぶ大迷宮。あなたはこのミステリーの先を見つけることができるのか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー FUCK SOCIAL MEDIA. READ BOOKS. “The truth is nowhere to be found in such places.” Instagram @fucksocialmedia_readbooks Twitter @fsm_read_books ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『一次元の挿し木』は松下龍之介によるミステリー小説で、第23回『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリを受賞した作品です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『一次元の挿し木』—200年前の人骨に刻まれた、ありえない“記憶”とは? ある日、ヒマラヤで発掘された人骨のDNAが、4年前に失踪した悠の妹・紫陽と一致する—。ありえないはずのこの事実を前に、悠は困惑する。妹はどこへ消えたのか? なぜ彼女の痕跡が200年前の遺骨に残されているのか? 遺伝人類学を学ぶ悠は、この謎を追ううちに、次々と起こる不可解な事件に巻き込まれていく。研究者の殺害、消えた重要な資料、そして誰かに監視されているような違和感…。やがて彼は、科学では説明のつかない“迷宮”へと足を踏み入れることになる。 時空を超えた謎とサスペンスが交錯する、知的興奮に満ちた一冊。あなたはこの“迷宮”の先に何を見るのか? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 本作は“迷宮”をテーマにしており、読者を巧妙に張り巡らされた謎とサスペンスの世界へと誘います。
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序盤のホラーめいた謎から、絡んでくる要素もなかなか豊富で、気がつくとなかなか壮大な展開になっている。メインの人物をコロコロ変えつつ、時間も飛びつつ、しかし分かり易くテンポも良く、少しずつ締めに向かっていくのはとても上手かった。描写も結構細かいので、場面が想像し易かったが、これは映...
序盤のホラーめいた謎から、絡んでくる要素もなかなか豊富で、気がつくとなかなか壮大な展開になっている。メインの人物をコロコロ変えつつ、時間も飛びつつ、しかし分かり易くテンポも良く、少しずつ締めに向かっていくのはとても上手かった。描写も結構細かいので、場面が想像し易かったが、これは映像化されると更に映えると思う。飛び道具的な仕掛けもあるが、基本どっしりしていて、読み応えがあった。
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飽きさせない、気になるといった、展開、場面変更、そして伏線、テンポ、タイミングがいいというか、計算の上で成されているのならば 読み手の事を理解されてるんでしょう ただただそれだけでも素晴らしい作品でした。 ありがとうございます♪
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---------------------------------- 『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞作 二百年前の人骨のDNAが 四年前に失踪した 妹のものと一致⁉︎ ---------------------------------- これがデビュー作か...
---------------------------------- 『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞作 二百年前の人骨のDNAが 四年前に失踪した 妹のものと一致⁉︎ ---------------------------------- これがデビュー作かあ。 登場人物はそこまで多くないのに、 妹の失踪を発端に、 かなり大きな問題にまでつながっていきます。 失踪した妹はどこにいるのか、 人骨の謎、殺人事件… 次作も期待してます!!
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200年前の人骨と4年前に失踪した妹のDNAが一致した。という謎から始まるミステリーだが、妹の正体とその出生の秘密に冒頭のプロローグが関係していること、主人公との”恋愛関係”は序盤で察しがつく。謎解きで先が気になるというよりは、セリフのテンポの良さや映像的な描写で読ませる力のある小説だと思う。実際に映像化されたら怖いが文字だから許容できる部分も多い。途中忘れかけていたが主人公の七瀬悠は魅力的な容姿で、おそらく紫陽もそうで、この美男美女の繊細で美しく切ない展開は映像で見てみたい気もした。
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ヒマラヤ山中の湖から数百万年前の遺骨が大量に出土し、四年前から失踪中の妹のDNAと一致した! そもそも妹は新興宗教の教祖の後継になるべく、遺骨から作られたクローンだった。失踪してなくて、DNAにより病気で死にかけてたが、土壇場で薬で治って教祖になった。 恩師も殺されて姪っ子と名乗る人物も出てくるが、実は娘で一緒に謎を解く。
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あらすじに惹かれて。現代と過去が行ったり来たりだが、登場人物ごとに分かれているのでサクサク読めた。後半はホラー。ちゃぽんが怖い。 主人公の顔が美しい設定は少し謎。まわりの女性たちの表現や行動もうーん、、仙波奥さんのくだりは特に謎。
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滅多に読まないミステリーですが紹介文と 装丁が気になっていたところ作者が 娘の同級生で娘からプレゼントされ ほぼ一気読みでした。 「このミス」の文庫グランプリとは 帯を読むまで存じ上げなかったのですが ひと言。面白かった! 読み始めからテンポの良さが際立ち ぐんぐん引き込まれ...
滅多に読まないミステリーですが紹介文と 装丁が気になっていたところ作者が 娘の同級生で娘からプレゼントされ ほぼ一気読みでした。 「このミス」の文庫グランプリとは 帯を読むまで存じ上げなかったのですが ひと言。面白かった! 読み始めからテンポの良さが際立ち ぐんぐん引き込まれました。途中、登場人物が 意外と増えてきて混乱しそうになりつつも 読者の混乱を回避するように1小節ずつの 短い区切りで登場人物の思いや回想、 過去、未来、とグズグズにならない工夫があり 必要以上に伏線を張る訳でもないので 飽きずに読めました。 今後も是非応援したい素晴らしい新人さんだと 思います。 2025.2 12冊目
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一気読み! 医療もの…と思わせておいて、そんな単純ではなかった。いろんな方向からいろんなものが降ってきて追いつくのが大変だった。 恐ろしくて、悲しくて…美しさもあるけれど…
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200年前の人骨のDNAが失踪した妹のDNAと一致… エンタメ度抜群のミステリー #一次元の挿し木 ■あらすじ 大学院で遺伝人類学を研究する七瀬悠は、石見崎教授から人骨の分析を頼まれる。ヒマラヤの山中で発掘され、約200年前のものと推定される人骨であった。 しかし七瀬が分析を...
200年前の人骨のDNAが失踪した妹のDNAと一致… エンタメ度抜群のミステリー #一次元の挿し木 ■あらすじ 大学院で遺伝人類学を研究する七瀬悠は、石見崎教授から人骨の分析を頼まれる。ヒマラヤの山中で発掘され、約200年前のものと推定される人骨であった。 しかし七瀬が分析を進めると、四年前に失踪した妹のDNAと一致するという結果だった。ありえない分析結果を石見崎教授に相談しようと自宅に訪問すると… ■きっと読みたくなるレビュー 興味深いタイトルだし、やたら芸術性の高そうなカバーイラスト。実際読んでみると新人先生とは思えないほどの高品質なミステリーでした。 本作が扱ってるテーマは、ミステリーとしては比較的良くあるものです(中身は秘密)。ただ、そのテーマを中心に、サスペンス、ミステリー、SF、ボーイズミーツガール、成長物語をうまくエンタメでくるんで料理してるんですよね。構成もしっかりしてるし、テンポもいいし、文章もシンプルかつ読みやすいんですよ。すごいっ まず導入部分の謎の提起が上手なの、すぐに物語に引き込まれちゃいました。200年前の人骨が、妹のDNAと一致? 何それ、どゆこと!? そこからさらに、事件や出会いや調査シーンなどを次々と展開させてくる。とにかくするする読めちゃう恐ろしさなんです。また本作にはビターなロマンスもあっていいんですよ、さりげないんだけど重みがあって、いいセンスなんですよね。 物語の後半にはいると、ぐぐっとミステリアスな展開になってくる。幻想的で怪しい世界に混乱するんですが、しっかりと引き戻してくれる。本作メインの謎に関する真相が明かされるとき、タイトルをはじめ色々と回収されるんですよ。 終盤には、しっかりと盛り上がるイベントが用意されてるし、いやーお上手でした。どなたにもおすすめできるエンタメ&ミステリーでしたね、次回以降の作品にも期待しています。 ■ぜっさん推しポイント 一番の推しどころは、やっぱり整理されているところですね。主人公七瀬悠視点で過去の回想シーンが挟まれたり、主人公以外の人物を三人称視点で語られたりする。メインストーリーを盛り上げる良い味付けになっているし、混乱もしないようになっている。複雑なことをやってると思うのですが、読んでるとシンプルに感じるんです。 翻訳ミステリー好きの私としては、本作はアメリカのエンタメ小説っぽさがあって好感触でした。ぜひたくさんの人に読んで欲しい作品でした。
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