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アメリカ・イン・ジャパン の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2025/11/29

日本の中でアメリカがいかに浸潤しているかを史観で語る。東京大空襲とディズニーランドの部分はアメリカの怖さを感じる。

Posted byブクログ

2025/08/03

アメリカと日本の関係をアメリカ側から、日本側から見た歴史を、国民性や風俗などを政治と絡めて語っている。 切り口は面白いが、これは、そういう切り口で語られたものとして読まないといけないと思う。ペリー来航に関してもそれまでのポルトガルやオランダとの関係やイエズス会の宣教師との関係もあ...

アメリカと日本の関係をアメリカ側から、日本側から見た歴史を、国民性や風俗などを政治と絡めて語っている。 切り口は面白いが、これは、そういう切り口で語られたものとして読まないといけないと思う。ペリー来航に関してもそれまでのポルトガルやオランダとの関係やイエズス会の宣教師との関係もあるわけで。 その辺りの他の国との関係性がわかっていてのこの本の解釈にしないと、またこの本も一面的なものになってしまうだろうと思う。そしてもはやアメリカは世界に播種しているので、そのことも念頭に入れなければならないと思う。

Posted byブクログ

2025/07/29

1854年、日本人にとっての黒船来航はアメリカから見ればペリー提督の大遠征であった。その歴史的画期以降の日本と米国のさまざまな事象に焦点を当て、「非対称なクラインの壷」のごとき日米関係に迫る本書は、ハーバード大学でおこなわれた講義をもとに書き下ろされた一書。以下、各章のタイトルを...

1854年、日本人にとっての黒船来航はアメリカから見ればペリー提督の大遠征であった。その歴史的画期以降の日本と米国のさまざまな事象に焦点を当て、「非対称なクラインの壷」のごとき日米関係に迫る本書は、ハーバード大学でおこなわれた講義をもとに書き下ろされた一書。以下、各章のタイトルを見るだけでも面白そうな講義内容が伝わってくるが、個人的には第3講、第7講、第8講が面白かった。とくに第8講で指摘されているように戦後すぐの最大のインバウンド顧客は米兵だったとの指摘(pp.230-231)の阿部純一郎氏の研究(「<銃後>のツーリズム」『年報社会学論集』31号、2018年)を引いての指摘ははっとさせられた。今、これだけアメリカが注目されるなかで是非とも読まれるべき一書かと思う。 イントロダクション アメリカ・イン・ジャパン――非対称的なクラインの壺 第1講 ペリーの「遠征」と黒船の「来航」――転位する日本列島 第2講 捕鯨船と漂流者たち――太平洋というコンタクトゾーン 第3講 宣教師と教育の近代――アメリカン・ボードと明治日本 第4講 反転するアメリカニズム――モダンガールとスクリーン上の自己 第5講 空爆する者 空爆された者――野蛮人どもを殺戮する 第6講 マッカーサーと天皇――占領というパフォーマンス 第7講 アトムズ・フォー・ドリーム――被爆国日本に〈核〉の光を 第8講 基地から滲みだすアメリカ――コンタクトゾーンとしての軍都 第9講 アメリカに包まれた日常――星条旗・自由の女神・ディズニーランド

Posted byブクログ

2025/06/10

◆戦時中、アメリカ人は日本人を「猿」と見ていた! 本書は、日本人である著者がアメリカの大学で「日本の中のアメリカ」を講義した、 劇中劇?のような記録がもとになっています。 まず印象に残るのは、そもそものアメリカ論として、 西へ西へと膨張し続けるアメリカン・スピリッツ。 西部劇...

◆戦時中、アメリカ人は日本人を「猿」と見ていた! 本書は、日本人である著者がアメリカの大学で「日本の中のアメリカ」を講義した、 劇中劇?のような記録がもとになっています。 まず印象に残るのは、そもそものアメリカ論として、 西へ西へと膨張し続けるアメリカン・スピリッツ。 西部劇に代表される「西部開拓」の話ですが、 先住民の強制移住や虐殺を伴ったものだったことは周知の事実。 それは「西部侵略」にほかなりませんが、 いまでは「西漸運動」というニュートラル?な言い方がされているとか。 この膨張のエネルギーは、「マニフェスト・ディスティニー(明白なる運命)」として、 まさにアメリカのDNA。神の定めとされていたのですが、 実は妄想に過ぎなかったのかもしれません。 とまれ、カルフォルニアに達した「西漸運動」は、 太平洋を飛び越え、日本にも達し、ペリーの「遠征」となる訳ですが、 実は、太平洋航路には安全や補給がまだ確保できていなかったため、 東回りで半年以上をかけて日本に来たというのは興味深い話です。 このとき以来、日本はユーラシア東端の国から、太平洋西端の国へと、脱亜入欧ならぬ、 脱亜入米に、自己意識を旋回していくことになるのです。 以上は、あくまでもイントロで、本論では、 下記のような興味深い歴史的事実と分析が多数示されています。 ・すでに1860年に幕府は、遣米使節団を送り、技術を取り入れ、軍の近代化を進めていた ・当時、捕鯨産業はアメリカの一大産業で、日本近海は好漁場だったため、  ペリー来航以前から、捕鯨を通じて日米の交流や小笠原をめぐる駆け引きがあった ・ハードード大学など歴史ある大学の多くは、布教に向けた宣教師養成のためにつくられ、  日本の多くのミッション系大学もそうであった。 ・1920年代の日本は、ハリウッド映画の影響もあり、  「モダンガール」を始め、アメリカ文化が席巻していた。  谷崎潤一郎の『痴人の愛』は、まさにハリウッド映画からの引用だとか。などなど。 とくに驚くべきは、戦時のアメリカ人の日本人認識。 日本人のアメリカ人認識は「鬼畜米英」=「鬼」であったのに対し、 アメリカ人には、黄色人種を脅威とする「黄禍論」がベースにあり、 日本人は、野蛮な帝国の「黄色い猿」だったこと。 この露骨な人種主義は、戦争末期、日本人の殺戮は「殺人」ではなく「狩り」として、 正当化にもつながっていたようです。 その意味では、ヒトラーのホロコーストと大差なく感じます。 戦後の日米関係についても、天皇を巧みに活用したマッカーサーのメディア戦略や、 原子力を恐怖のシンボルから復興の希望のシンボルに転換したキャンペーンなど、 読むほどに歴史の綾を感じさせます。 最後は、戦後日本におけるアメリカの象徴的存在として、 忠誠・愛国のシンボルとして大衆化・神聖化された星条旗、 日本では通俗的な記号・欲望のキッチュ(紛い物)と化した自由の女神、 そして「アメリカの幻想」を再演しているディズニーランドの3つを取り上げ、 アメリカ文化の日本への浸透を分析。 著者は、2007年に『親米と反米』という本も出しており、 本書はその続編とも言える新刊。 日本にとってアメリカとは何かを考えるには最適な一冊と言えそうです。

Posted byブクログ

2025/04/16

境界としての日本を見ることで、侵略という持続不可能なアイデンティティーをもつアメリカと、アイデンティティーを追求せず劣等感を他者に押し付けてきた日本が絡まっていく過程がよくわかった。

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2025/04/09

日本にとってのアメリカの存在。 ペリー来航に始まりジョン万次郎、宣教師たちの大学設立、空襲、占領期、原子力、米軍基地、ディズニーランドと順を追って日米関係に新たな視点を与える、画期的な講義録。

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2025/03/18

日本の中のアメリカ、 アメリカの属州ではないかと思うことが様々ある中で、アメリカの独立戦争、西部開拓の歴史、ペリーの浦賀来訪、アメリカの捕鯨活動の基地の必要性、などから、現在までの原子力の平和利用、アメリカ軍基地を巡る、様々な問題、星条旗に対するアメリカ人のナショナリズム、自由の...

日本の中のアメリカ、 アメリカの属州ではないかと思うことが様々ある中で、アメリカの独立戦争、西部開拓の歴史、ペリーの浦賀来訪、アメリカの捕鯨活動の基地の必要性、などから、現在までの原子力の平和利用、アメリカ軍基地を巡る、様々な問題、星条旗に対するアメリカ人のナショナリズム、自由の女神、(お台場に行った時に、なんでここに自由の女神があるのだろうか?)と思ったことを思い出した。 ディズニーランドが日本を包み込む、多くの人がディズニーランドに憧れ、アメリカの文化が日本の文化を包み込むことに喜びを感じる。日本人、ドジャースとカブスの開幕戦が東京ドームで行われることに熱狂する多くの日本人の様子をテレビでこれでもか、これでもかと放送することを見ながら本書を読み終えた。 色々と参考になることが多く、このハーバード講義録が白人のアメリカ人が少なく、アジア系、中南米系の学生が多かったとの記述に、ちょっと残念な気がした。

Posted byブクログ

2025/02/04

筆者が2018年春学期にハーバード大学教養学部の東アジア言語文明学科で行った講義をまとめた本です。 1000円ちょっとでハーバード大学の講義を読めるのはお得過ぎます。 ペリーが日本に「遠征」した頃からの日本がアメリカとどのように関わってきたのかを講義しています。 幕末、明治、大正...

筆者が2018年春学期にハーバード大学教養学部の東アジア言語文明学科で行った講義をまとめた本です。 1000円ちょっとでハーバード大学の講義を読めるのはお得過ぎます。 ペリーが日本に「遠征」した頃からの日本がアメリカとどのように関わってきたのかを講義しています。 幕末、明治、大正、大戦前、大戦後それぞれの時代でいろいろと知らなかったことが書いてあって面白かったです。 アメリカは西へ西へと開拓(侵略)していって、日本にたどり着いたとか、 明治の頃のアメリカの宣教師の人たちがいろいろな大学の元になっているとか、ほんとうにいろいろあって面白かったです。

Posted byブクログ

2025/02/03

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01436542

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