PRIZE プライズ の商品レビュー
作家と出版社の担当者との関係は水面下でいろいろあるものだ。 出版業界の闇の部分を余すことなく描いたこの作品は一気読みさせられた。おすすめ。
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天羽カイン、情緒不安定過ぎる。 ピュアで視野狭窄なんだから手に負えない。 これで編集者たちが離れていかないのだから才能があるということなんだろう。 「作者が神だ」これに尽きる。 カインが性被害に対して無知であることがわかる場面の台詞で、被害に遭ったその足で警察に行けばよいという...
天羽カイン、情緒不安定過ぎる。 ピュアで視野狭窄なんだから手に負えない。 これで編集者たちが離れていかないのだから才能があるということなんだろう。 「作者が神だ」これに尽きる。 カインが性被害に対して無知であることがわかる場面の台詞で、被害に遭ったその足で警察に行けばよいというのがあったが、私の周りで同じことを言っている女性がいた。 その女性もカインほどではないが獰猛な言動の方だったので、あの場面がやけにリアルに感じてしまった。 誰が言っていたのか忘れてしまったが、作家の種類で『女性作家』と『女流作家』がいると聞いた。 どう違うのかそこも忘れてしまったが(大事なところ)おそらくカインは『女流作家』なんだと思う。 村山由佳先生も女流っぽい。 性差があるのか分からないが、憧れの人に近づきすぎるとやばいことになってしまう人(千紘)が女性あるあるで非常に気持ち悪かった。 これも承認欲求なのか。 萩尾今日子とのバトルは痺れた。 南方さん(脳内再生は北方謙三先生)も震え上がってそう。 でも、作中にもあるように萩尾さん優しいなと思った。 カインのような人に自分の意見を言う、まして書評など誰も本当のことなんて言えないと思う。 憎まれることを買って出た萩尾今日子、作中の誰よりもかっこよかった。 村山由佳先生の作品初読みでした。
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天羽カインの精神不安定さに驚愕 編集者たちがへこむわけがわかる それから、カインの使う道具はいちいち高級感をただよわせる物だが、いかに優れたものかがわからない 自分はただの貧乏性で、なおかつ世間知らずなのだ 「いま私、うっかり〈ブラック緒沢〉全開でした」 千絋の言葉にカインのう...
天羽カインの精神不安定さに驚愕 編集者たちがへこむわけがわかる それから、カインの使う道具はいちいち高級感をただよわせる物だが、いかに優れたものかがわからない 自分はただの貧乏性で、なおかつ世間知らずなのだ 「いま私、うっかり〈ブラック緒沢〉全開でした」 千絋の言葉にカインのうなじの産毛は立ち上がったっ!
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承認欲求は人に名声を与えることもあるし、身を滅ぼす要因にもなる。 天羽カインは苛烈で苦手なタイプの人だが、真摯過ぎて不器用な部分もありきっとこの人が書く物語は面白いんだろうなと思えるキャラクターだった。
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欲しいものは欲しいのだ なりふり構わず言える激情がなければ作家になどなれまい どんなに近しい者も その時書いている作品のベール一枚隔ててしか作家には触れないのかも 作家の友達、いなくて良かったー
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これは本好きにはたまらない本でした。天羽カインの性格の激しさにはついていけないことも多く、最後まで運転席蹴っちゃだめだよーって思いました。でも、読者を思い、作品に真摯に向き合う姿は素晴らしく、その不器用さに憎めなさがあるなぁと思いました。「あなたを、許さない」という千紘へのメッセージについては、読者にいろいろ想像させる深い一文だと思いました。わざわざ千紘のお気に入りのチョコレートを選んだ上で、あえて希望を持たせない厳しい言い方をしていることから、本当に信頼を寄せていたかけがえのない存在であり、感謝していたことへの裏返しだと感じました。千紘は裏切ってしまったとはいえ、自分が天羽カインにとってそれほど特別な存在になれたことに、許されなくてもいいくらい喜びに感じたのではないでしょうか。そして、あなたなら勝手にこれを書きかえてくれるでしょう?というメッセージもあってほしいなと期待してしまいました。また、千紘のおかげで、最高の作品を共に作り上げていくことができ、小説家として大きく成長することができたと感じていたのではないでしょうか。直木賞前には、凪のように、それまでと違って過度な承認欲求がなくなっており、千紘と二人で喜びあったり、悲しみを分け合ったりすることに大切さを見出していたのだと思います。だからこその「許さない」、という厳しい言葉になったのだと推測します。最後の文学賞については、一瞬ノーベル文学賞かと思いましたが、授賞式が東京ということもあり、特定のものを指すものではないのかなと思っています。ただ、賞に固執しなくてもよくなったとはいえ、最後に認めてもらえたことはカインにとって喜びであることは間違いなく、それを読み取られたのが恥ずかしくて運転席蹴っちゃったのかなと思うと、二人の信頼関係が一番すごいのかななんて思いました。これから仕事もまたバリバリやって直木賞も獲るだろうなという期待がある終わり方で、とても良かったです。なによりこれだけいろいろ考えさせられ、余韻に浸ることができてとても幸せでした。
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今年13作目。 主人公、天羽カインのキャラが強くて冒頭から惹きつけられる。 で、第二の主人公、千紘(編集者)の変化も面白い。 カインは直木賞が欲しい、周りから認められたい。毎回惜しいところまでいくけど、何かが足りなくて毎回落選。 作品を子供のように思っているので、寸前で落選は辛いでしょう。 で、編集者の千紘と作者として関係を深めながら、二人三脚で直木賞を目指すんだけど 直木賞候補に挙がった【テセウスは歌う】の大事な一部を、その信頼していた編集者によって書き換えられるという、、、 しかも、それが直木賞を受賞する結果に。 「何かが足りない」を埋めたのは自分ではなく、編集者の勝手は行動。 テセウスの船にかけられた部分だけど、これは天羽カインの作品なのか、天羽カインが直木賞を受賞したといって良いのか、、、 本人は結局、直木賞を辞退。 「作品は作者のもの」という表現が何回か出てくるのも、ここにかかってるよね。 人にはそれぞれ役割があって、それが牽制し合う機能した状態なら良いんだけど、個人的な繋がりが強くなり、同化してしまうのは問題。適切な距離が必要なんだよね、と思った。 あと最後の「あなたを、許さない。」 【テセウスの歌】から引用されるこれ、兆しがない。 ずーっとワクワクしながら読めた。良作。
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主人公のキャラクター性が強くて、前半はそれに圧倒される感じ。後半からストーリーの面白さが加速して、あっという間に読み終わった。
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カインと千紘の共依存が怖い。のめり込み過ぎて視野が狭くなってるなぁと側から見ると分かるけど、二人の世界が完成していたんだろうなぁ。 カインのような人とは出会うことなく人生を終えたいなぁ。魅力的な人なんだろうけど、絶対メンタル潰されるわ。
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直木賞が欲しくてたまらない売れっ子作家・天羽カインの話。 編集者の仕事にも作家にも憧れるけれど、1冊の本が生まれ、賞を取るまでの過程は凄まじく、読んだだけで倒れそう、と思った(笑) リアル書店に対する編集者の「まわり道の中にこそ人生の喜びがあり、余剰が必ずしも無駄とは限らない」と...
直木賞が欲しくてたまらない売れっ子作家・天羽カインの話。 編集者の仕事にも作家にも憧れるけれど、1冊の本が生まれ、賞を取るまでの過程は凄まじく、読んだだけで倒れそう、と思った(笑) リアル書店に対する編集者の「まわり道の中にこそ人生の喜びがあり、余剰が必ずしも無駄とは限らない」という1文が心にのこった。 天羽カインは個人的には嫌いだけど、読み応え抜群な一冊だった。 賞の選考委員たちも大変だなぁ。と思った。
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