張良 の商品レビュー
フォロワーさんに薦められて読んだ本。 以前『項羽と劉邦』を読んだし、『博浪沙異聞』に収録されている張良が主役の短編も読んだことがあるし、目新しさはないかもしれないと思ったけれど、同じ人物の話だとしても、これだけ違うのだなと驚いた。 好きか嫌いかというよりは、誠実な物語になっ...
フォロワーさんに薦められて読んだ本。 以前『項羽と劉邦』を読んだし、『博浪沙異聞』に収録されている張良が主役の短編も読んだことがあるし、目新しさはないかもしれないと思ったけれど、同じ人物の話だとしても、これだけ違うのだなと驚いた。 好きか嫌いかというよりは、誠実な物語になっている。この《誠実な》というのは登場人物がというよりは、張良という人物について、出来るだけ歴史書からの逸脱しないという意味だ。波瀾万丈に描かれがちな中国史の一端を、出来るだけ虚飾を避けて書いている。そんな気がした。勢い、『項羽と劉邦』にあるような、細部の修飾はなく、なんだか淡々としている。当たり前に登場人物が多いのだが、見目の言及は少なくて、せいぜい史実として伝わっている身長くらいしかない。そういう意味では、激しい感情移入は難しく、慣れない内は読むのもちょっと大変だった。 あと、読了した時の印象として、ドラマやアニメのスピンオフにありがちな、ある種のがっかり感はいなめなかった。主人公を支え、脇役として輝いている人物は、スポットライトが当たった途端に、その持ち味が消えてしまうところがある。主人公の側にいてこそ、輝いているので、彼だけを取り上げると自由度が増すと同時に、どうしても活躍が制限されてしまう。 秦の始皇帝の暗殺を企てた、若き日の張良の挿話は本人がどのようにして行ったかと語るよりも、伝聞として主人公の脳内で再生された方が面白い。おそらくは、白皙とたたえられている目の前の人物との落差が際立つからなのだろう。そう感じた。 とにもかくにも、史実に残る話が誰を視点にするかで大分違うものになるということを、私はこの本で実感した。良い経験だったと思う。
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『秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。』 軍師としての印象が強かった張良だったが、それだけではなく「侠客」としての超量が描かれていて、面白かった。
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何か中途半端な気がした。魅力的ではあるのだが、旧癖に縛られて過ぎているというか。対する人たちが単純な悪に描き過ぎている気がした。文体は宮城谷だが何か別人が書いているような気がした。劉邦は面白かったのに残念。
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秦に祖国・韓を滅ぼされた張良が、始皇帝への復讐と韓の復興を誓い立ち上がる物語です。多くの食客や方士を使って巧みに情報を収集し、やがて劉邦の軍師として漢の建国を支えた天才軍師の生涯を、中国歴史小説の大家・宮城谷昌光氏が描きます。諸葛孔明や太公望と並び称される名軍師でありながら、現世...
秦に祖国・韓を滅ぼされた張良が、始皇帝への復讐と韓の復興を誓い立ち上がる物語です。多くの食客や方士を使って巧みに情報を収集し、やがて劉邦の軍師として漢の建国を支えた天才軍師の生涯を、中国歴史小説の大家・宮城谷昌光氏が描きます。諸葛孔明や太公望と並び称される名軍師でありながら、現世から一歩引いた張良の清廉な人物像が印象的です。特に楚の項伯との義侠的な友情に多くのページが割かれ、武勇だけでなく知性と義を貫いた生きざまが鮮やかに浮かび上がります。
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張良はイケメン。 天に定められたものが王になるのか? 張良が神様からもらった太公望の兵法書で 劉邦の為に働くお話し 張良が若い頃に不思議な老人に遭って、橋の下に落とされた靴を拾いにゆかれる話は 歌舞伎になっているそうです。
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ちょっと駆け足的な展開、難しい名前の人が多く出てきてこんがらがる。もっと他のようにじっくり長く書けば面白くなるのに残念。
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生没年が分かってない人物の方が書きやすいと~戦国時代の韓の宰相家の長男は蜀への留学中、富豪の賓客である人相見から王佐の器だと云われる。秦により韓が滅ぼされ弟が殺され、秦を恨み仇として仇討ちと韓の再興を人生の目的とした。自らが賓客とした方士は東方に気が立つと云い、風を読む方士からの...
生没年が分かってない人物の方が書きやすいと~戦国時代の韓の宰相家の長男は蜀への留学中、富豪の賓客である人相見から王佐の器だと云われる。秦により韓が滅ぼされ弟が殺され、秦を恨み仇として仇討ちと韓の再興を人生の目的とした。自らが賓客とした方士は東方に気が立つと云い、風を読む方士からの情報を得て、劉邦を知り、これを扶ける道を選び続ける~読売新聞オンラインで発表し続けて連載終了後の二月後には単行本として出版。そういう時代なんだね
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楚漢戦争時代の素地があれば楽しめる反面、無いとそっけなく感じるはず。 なので著者の「劉邦」を読んだ上でこの「張良」を読むことをお勧めします。 大体の大筋は、秦によって滅ぼされた韓の宰相家の子である張良が、韓の復興を目指し、始皇帝への反抗や楚漢戦争に身を投じていく、というもの。 ...
楚漢戦争時代の素地があれば楽しめる反面、無いとそっけなく感じるはず。 なので著者の「劉邦」を読んだ上でこの「張良」を読むことをお勧めします。 大体の大筋は、秦によって滅ぼされた韓の宰相家の子である張良が、韓の復興を目指し、始皇帝への反抗や楚漢戦争に身を投じていく、というもの。 個人的にこの作品の良いと思う1つは、秦による6カ国併合が簡単ながら書かれている点。 楚漢戦争の作品の多くは、陳勝・呉広の乱辺りから書き始められており、どの順番で、どういう風に滅ぼされたのか書かれた本は少ないと思う。 キングダムをリアルタイムに追っている人は、ネタバレになってしまうため要注意ですよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
漢の高祖 劉邦の銘参謀の張良を描いた中国歴史小説。 著者の張良の話は「劉邦」「楚漢名臣列伝」にも描かれており、基本的にはその焼き直し長編です。 ですが黄石公のエピソードに始まって終わるのが良かったです。 これからも列伝シリーズから長編が生まれそうですね。
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漢を起こした劉邦を戦略面から支えた張良を主人公にした小説。 具体的、詳細な伝記が残っていないことからか、後半の記述は小説というよりは時代を追っている要素が濃くてアッサリ気味に感じた。
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