世界は私たちのために作られていない の商品レビュー
ASD傾向のある人にとって、定型発達の人を基準に作られた世界は異世界みたいなんだろうなあ。ツールとしての言語が一致しても、人間って言外のコミュニケーションの比重がかなり大きいので…。 著者が言っているような日常に潜む苦労は共感するものが多かった。なんとかマスキングしながらマジョリ...
ASD傾向のある人にとって、定型発達の人を基準に作られた世界は異世界みたいなんだろうなあ。ツールとしての言語が一致しても、人間って言外のコミュニケーションの比重がかなり大きいので…。 著者が言っているような日常に潜む苦労は共感するものが多かった。なんとかマスキングしながらマジョリティの人の中に紛れている感覚は自分にもある。定型発達の人間界のルールに馴染むのに苦痛が伴う場合には、配慮が必要ですね。
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解像度が高過ぎて驚きの連続でした。 物心ついた子供の時から、 とめどなく溢れる思考と映像と音の洪水が 踊り狂う群衆の如く、 頭の中を駆け巡っている事が不思議だったのです。 自分ではその嵐を止められなくて。 (診断を受けたことはありませんが。) 脳内DJ。 感覚過敏。 無意識的...
解像度が高過ぎて驚きの連続でした。 物心ついた子供の時から、 とめどなく溢れる思考と映像と音の洪水が 踊り狂う群衆の如く、 頭の中を駆け巡っている事が不思議だったのです。 自分ではその嵐を止められなくて。 (診断を受けたことはありませんが。) 脳内DJ。 感覚過敏。 無意識的なマスキング。 感情のスポンジ。 外飼いの猫のような友人付き合い。 メルトダウン。 シャットダウン。 モノトロピズム。 なるほど。 ショックなのと腑に落ちる共感とで二重の驚き。 誰に対しても、想像力と配慮のある優しい社会になれば、素晴らしいです。 なので、当事者がここまで大々的に自己開示して、色々と問題提起してくれるのは尊敬します。 しかし、定型かそうでないかの二元論的表現や思考は分かりやすくはあるものの、アプローチとしては上手くないかもと感じました。 ASDの特性の現れ方もきっと千差万別でグラデーションのようになっていて、明確に線引き出来ない部分もあるとしたら、社会へのアクションとしてどのような働きかけが上手いのか、、多数派(という言い方も好きではないが)に受け入れて貰えるのか、、考えるキッカケになりました。 科学的な研究や知識の本ではなく、診察や治療などの医学的な部分もなく、どちらかと言うと日常体験を基にしたエッセーと、周囲の人々や社会への提案のような体裁でした。 生活を送る上での大なり小なりの困難はイメージし易かったです。 さて、知った上で何をしていくべきか。 いやはや、ここまで書いて下さって、ありがとうございました。
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当事者として共感できる部分と、「いやそこまでは望めないです、そこまで強くは言えないです」と思う部分と両方。 ただ著者も書いているように、ASDの多くは社会でやっていくために幼い頃から常に擬態していてそれはものすごくエネルギーが要るんです、ときどき謎行動が出るのは安心安定のためなん...
当事者として共感できる部分と、「いやそこまでは望めないです、そこまで強くは言えないです」と思う部分と両方。 ただ著者も書いているように、ASDの多くは社会でやっていくために幼い頃から常に擬態していてそれはものすごくエネルギーが要るんです、ときどき謎行動が出るのは安心安定のためなんです、という点についてはちょっと理解されたい。そして擬態は疲れるくせに失敗も多くて、その失敗を100万年反芻し続ける性質もまたしんどいのです(わたしの人生の主成分は恥)。 でもそんなことわたしは大きな声では言えないので(ASDだから)、こうして書いてくれてありがとうございますと言いたい。当事者の書き手はみんな尊敬します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− “私と同じく、あなたは取り繕うことができる。必要とあれば、「普通」を装うことができる。あなたはあらゆることを覆い隠すことができる。人と違っていること、受け入れてもらえないこと。人間関係を維持し、仕事を続けるために。けれどもそれは、つらいことである。とてもつらく、ひどく消耗する。そしてあなたはここで、もう一人のあなたと話している。”(p.3) “自分が深く傾倒しているテーマに没頭することで、自分の神経細胞から恐怖が取り除かれるように思える。正直に言って、特別な興味がもたらしてくれるものなしでは私はやっていけない。”(p.152) “「まあ、私たちみんなそうじゃない?」「そんなことは誰でもやっていることだと思うよ!」 そこには連帯を示そうという意図があるのかもしれない。しかしその結果はいつだって、私たちの困難を矮小化するものとなる。そしてほかの強くて優秀な人たちならうまくやれることに対して、私たちが不平を言っているように感じさせるのだ。これはASD者の自尊心に大きなダメージを与える。こういうことが年がら年中起きているのだ。”(p.266)
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共感や同意する部分もあれば、私と真逆の特性の紹介もある。「PDA(病的要求回避)」については、私ではなく未診断の家族の方がその特性が強いなと感じる。 著者が白人であり、白人や黒人のASDコミュニティしか語れないことや、ADHDも持っていることが大きいと思う。本書でも、ASDの人...
共感や同意する部分もあれば、私と真逆の特性の紹介もある。「PDA(病的要求回避)」については、私ではなく未診断の家族の方がその特性が強いなと感じる。 著者が白人であり、白人や黒人のASDコミュニティしか語れないことや、ADHDも持っていることが大きいと思う。本書でも、ASDの人はADHDを持っていることが多いと語られているが、それだとADHD特性を持っていない私は透明化されてしまう。 スペクトラムだからこそ、人によって特性やマスキング・擬態の違いがあるからこそ定型発達者に理解されにくいのだと思う。そして、偏見に見舞われレッテル張りをさせられるのだと思う。 以下引用 ここで重要なのは、「失敗した」コミュニケーションをここまで脅迫的に過剰分析するのは、決して珍しいことでも一回限りでもないということだ。 成人ASD者の多くは、同じ魂の持ち主と共有したいという欲求が満たされることはないと痛感している。 内受容感覚インテロセプションの問題 ASDは共感することができるし、共感力を持っている。 「感情のスポンジ」 「ハイパーエンパシー」 「メイトクライム」友人だと信じていた人から虐待を受けたり、不当に利用されたりすること 発達性協調運動障害 病理的要求回避症候群(PDA) ASD者の平均寿命36〜54歳 ASD者が自殺によって死亡する確率は、一般人口の3倍である。 拒絶敏感不安症(RSD) ASDの少年・若年男性は、極右イデオロギーの影響を特に受けやすいと私は思う。 ↑これ、ネット上に右翼が多い理由のひとつでは。 障害差別「エイブルスプレイニング」 『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹
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読み途中。悩んだ時また読もうと思います。 発達障害です メルトダウンについての章 とても理解できて、発達障害についてとても色んなものを読んできたけど こういうのを読みたかった。こういう共感をしたかったんだよな と思った。 同じ発達障害の友達にすら理解されないこと。そりゃ人が違う...
読み途中。悩んだ時また読もうと思います。 発達障害です メルトダウンについての章 とても理解できて、発達障害についてとても色んなものを読んできたけど こういうのを読みたかった。こういう共感をしたかったんだよな と思った。 同じ発達障害の友達にすら理解されないこと。そりゃ人が違うから当たり前だけどかなしいこと この本がわかってくれた気がした。 asdは共感力がないという神話 の所も頷きながら読んでました。共感力ないならなんでこんなに人と話していて一緒にいて辛いんだ。疲れるんだ。 人一倍あるように感じる。 小説や論文の文章は、どう読んでいいのか解釈していいのか分からないものが多いけど、この本は文章の最後に注釈みたいなものが沢山書いてあって、どう読んでいいか記されてあるから自分にとってはとても読みやすかった。安心して読めた。 特に免責事項は読み進めるにあたってかなり安心できた。 国語の文章なんか、こうです。って言い切るものばかりで いやそれはあなたの意見でそれは この世界の絶対なのかはまだ分からないじゃんって思うことが多かったので いい意味でいちいち文末に(これはこう)みたいなことが書いてあって すごく良い。
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自閉症スペクトラム症(ASD)の人にやさしい社会のつくり方について伝えている本。 著者は、自身がASD者だと知ったのは著者が30代半ば(2017年)だった、と言っています。 その後は、たくさんのASD者からお話を聴いたりして、関連の執筆活動もされてきたとのことです。 脳の多様性、という言葉がいわれますが、 著者はここでは、 定型発達者 Neuro-typical と、 定型とは異なる脳を持つ人 Neuro-divergent というふうに分けてみています。 定型ではない脳を持つ人たちに入るASD者は、1%~10%ぐらいいるともされているそうです。 スペクトラム、とも言われるので、程度のことで、定型自体も程度というか、一番多いグループ、というような、明確には区分しえないものなのだろうと思います。 友人として、先生として、家族として、同僚として、上司として、雇用者として、社会として、…できることがある、ということが分かります。 私自身、特にこのことでヒントや知識が欲しい、という直接の経験をしているわけではないのですが、いろいろな脳が認識する世界について考えるのは、自分の視点を相対化しながら知っていく上でもとても興味深いなーと思って読みました。 たくさんのASD者に多い症状や特長が、誤解の訂正も含めながら少し専門的な名前にも触れながら紹介されているのですが、 思ったより共感できることが多いと思いました。 特にASD者にとってはその特徴が極端だ、ということで理解しましたが、こういうふうに反応してしまったりしやすい人が、脳が、あるのかと、特異性というよりはある種の典型の延長なのかな、とか、いや、これは、そうではない人もいるのかな、とか、考えてしまいました。 ASD者の自殺死率は、一般人口の3倍。平均余命もずっと短い。就職率も低かったり。 脳の多様性がある一方で、特定の人たちにとって社会の制度が生きづらいものになっているということも理解する。 ASDは、ある刺激に対する過敏さを中心に構成されている、とのこと。 慌てて結論を出す性質 例:耳にするものすべてから意味を読みとってしまう、など。 そして、 _わたしたちが「ASD的行動」と見ているものの多くは、長期間繰り返されてきたトラウマ的出来事に対する通常の反応の集積である可能性がきわめて高い と書かれているように、 その脳の特性は、社会とのかかわりの中で症状として先鋭化したり、日常に支障をきたす程度や状況も違ってくるということですね。 最後の章では、 より極端に考える志向がある脳を持つ人は、思考の明晰さも持ちえ、それが私たちの世界をより良くするための力になりえるというお話。 みんながそれぞれの特徴を活かして、よい世界をともに作っていくのが理想ですね。
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ここ1年ぐらいうっすらASDの気があるのかもしれないと思いつつ、ASDに関する本は対処法とか、すでに診断を受けている人向けが多いように思われて、読みたくなる本がなかったので何となくそのまま過ごしてきてしまった 読んでみて、著者の日々の"困りごと"にわかるわかる...
ここ1年ぐらいうっすらASDの気があるのかもしれないと思いつつ、ASDに関する本は対処法とか、すでに診断を受けている人向けが多いように思われて、読みたくなる本がなかったので何となくそのまま過ごしてきてしまった 読んでみて、著者の日々の"困りごと"にわかるわかると頷いたのでやっぱり私にはASDの特性が出ている部分があるのだと思う 著者も言っているけれど学校の先生たちや企業の人たちにも読んでほしい。まあ本邦では読んでもらったところで、余計にASDの方たちがめんどくさいものとされ、煙たがられる様子しか想像できないけれど 自分の社会に対する感覚を紐解いていて、身近な人に該当者がいたり、自分自身がそうなのではと考えている人にとっては良い本だと思う
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読んでいると「わかる」しか言えなくなってしまう。手帳2級当事者である自分には『わかる話』ばかりだった。しかし著者自身が、ASDコミュニティの中では多数派の層に位置すると指摘している。いくら共感・理解できる話で大量に埋め尽くされようと、自分と著者は当然イコールの存在ではない。(例えば、自分は著者と違って、かなり極まった『機能不全家庭』に生まれ育ったと思っている)。 だからこそ「本書を出発点に」なってくれれば、自分も何か力になれないか……と、そう思わずにはいられない。 本書では「調整」「思いやり」の提案も、話題ごとに行われている。それを読む度に、私の脳内では、子供の頃から母親に長年言われ続けてきた「そんなんじゃ生きていけないわよ!」と怒る声が蘇る。 本書で語られる「脳内DJ」なんかも、まさに自分もそのままに当てはまる。孤独・孤立した人生を送り過ぎたのもあって、脳内DJが止まってる時は自分が物理的に寝ている時・寝起き直後・思考停止フリーズするような状況に陥ってしまった時ぐらいしか思い当たらない。今これを書いてる時も、脳内だけで声を出して喋りながらになっている…
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そうだったんだと思えたこともありつつ予想以上に個人の話だった。もう少しフラットで俯瞰して新しい良い社会への提示かと思いきやそうでもなくユーモアを交えながら苦労を語るエッセイな印象。 大変だという苦労はひしひしと伝わるけれど定型も大変ではあるので対立構造的に語ってるように感じてす...
そうだったんだと思えたこともありつつ予想以上に個人の話だった。もう少しフラットで俯瞰して新しい良い社会への提示かと思いきやそうでもなくユーモアを交えながら苦労を語るエッセイな印象。 大変だという苦労はひしひしと伝わるけれど定型も大変ではあるので対立構造的に語ってるように感じてすっきりはしなかった。翻訳のせいか文面も強く、太字で下線を引くのはちょっと更に圧を感じて冷静さに欠けると思ってしまう。 軽度な人もいれば重度の人もいるしグラデーションがあると思うけどそこは丁寧に書かれているわけでもないので期待と違った。 定型に合わせた社会というよりは求める基準がどんどん上がってるから満遍なくみんなが疲弊する社会にはなってると思う。じゃあどうしたらいいかというのはこの本を読んでも見えることはなく希望を感じることもなかった。
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自閉スペクトラム症の子を育てている堀越英美さん翻訳本。読みやすくて、いま必要な言葉が含まれている本たくさん。 「ニューロダイバーシティ」 きになるひとへ。
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