1,800円以上の注文で送料無料

小説 の商品レビュー

4.1

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2025/02/12

私は小説が好きだ。子供の頃から読書が一番好きだった。寝食よりも読書。そしたら小学校3年生で眼鏡が必要になった。自分の体を酷使してまで、私はなぜ本を読むのだろう?常に自分自身に問いかけていた。この小説を読んで、その問いにやっと答えが出せた気がする。私の内側も、また増やすことができた...

私は小説が好きだ。子供の頃から読書が一番好きだった。寝食よりも読書。そしたら小学校3年生で眼鏡が必要になった。自分の体を酷使してまで、私はなぜ本を読むのだろう?常に自分自身に問いかけていた。この小説を読んで、その問いにやっと答えが出せた気がする。私の内側も、また増やすことができた。

Posted byブクログ

2025/02/11

個人的には野﨑まどは基本的に好きで、本作も、文学風の書き方でありながら、ところどころ〈らしい〉ライトノベル風の表現があって、それが良いアクセントになっていてさすがだなと感心。 「小説を読むとはどういうことか」という問いに対する回答も深淵なものであり、今後何度も立ち帰って考えてしま...

個人的には野﨑まどは基本的に好きで、本作も、文学風の書き方でありながら、ところどころ〈らしい〉ライトノベル風の表現があって、それが良いアクセントになっていてさすがだなと感心。 「小説を読むとはどういうことか」という問いに対する回答も深淵なものであり、今後何度も立ち帰って考えてしまいそう。 ただ、本作に関しては作品全体のプロットの有機的関連性が乏しい気がして、そこが〈らしくない〉なと感じたので、少し辛めの評価に。

Posted byブクログ

2025/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中盤微妙かと思ったが、ラストの締めの美しさ、どんでん返しで最高評価。読んで良かった。何の前触れもなしに場面が急に変わるからちょっと慣れなかったが、あとは本のルビを「たからもの」にするなど作者の小説愛がビシバシ伝わってきて良かった。作者の小説観が面白かった。小説は人間の内側のもので人間の内側を広げる手段であるから外に出す(実生活に役立てる)をする必要がないという結論は新しい見方でぜひ自分の軸にしたい。死ぬほど面白かった。 普通の小説かと思ったらバチバチのミステリーあり、青春ありのファンタジー小説だった。スピンが黒色なのも個人的に好み。本屋大賞これにならないかな。

Posted byブクログ

2025/02/11

本屋大賞ノミネート作品ということで読みました。個人的な印象は、村上春樹の作品に似てるなぁ、と思いました。少し話が飛びすぎて、ちょっと私にとっては難しいテーマでした。あと、章や段落の区切りが一切ないので、休憩のタイミングも取りづらかったのも残念でした。

Posted byブクログ

2025/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中までは展開を予想できたけれど、最後にかけての展開が予想もつかない流れで、頭が混乱しつつも驚かされた。髭先生の取材ノート以降の言葉の数々に印象的なものが多く、「小説」を形作るまでのプロセスを堪能する楽しさがある。最後の2ページを読むためにある辿ってきた道なんだなと思えるくらいは最終版の印象が強い。 ================= エントロピー。 万物は自然にグチャグチャになる。宇宙のエネルギーを使い切ったら最終的にエントロピーは増えてグチャグチャになる。 しかし集まって、整って複雑なメカニズムにまで発展したものもいくらでもあり、ある意味で宇宙は凄まじい秩序を創り出しているとも言える。 宇宙は拡散して散逸する。けれどそれとは逆の"集合して秩序化する"そんな流れがあるのかもしれない。あるように見える(p.155) 嘘とは"内側にしかないもの"。自分の中にしかないこと、他人と共有できないこと、それが嘘だ。だからずれる。人とずれる。社会とずれる。逆に真実は誰にとっても真実だから外に出せる。客観的に見て真偽を確かめられる。(p.173) 意味とは外から見えないもの。内包された性質。(p.198) ほぼ全てのページを読み終え、あと数行で物語が終わるというところに到達した時には、すでに多くの意味が本から精神へと運び込まれていて、読む前よりも必ず心の中が増して、一人の人間の意味が増えている。 それはこの世界全体に通底する根源的な潮流であり、その流れの先端で巻き起こる宇宙最高の愉悦であり、全ての読者の内側たる精神は本を閉じた後もすぐにまたそれを望み、繰り返し、果てなく、嘘で作られた空想を求めて次の虚構へ手を伸ばすこととなる。その虚構の名は小説という。(pp.217-218)

Posted byブクログ

2025/02/10

小説/野崎まど #読了 宇宙と物質と生命と人間と社会、そして何より無数の本。 数多の小説を読み、創造された物語の世界、無限の虚構が自分の中にある。 一度でも小説に時間を奪われ、心を乱され、夢中になったあの日、あの時をこの本は思い出させてくれる。

Posted byブクログ

2025/02/09

物事は外と内に分かれているが、その二つは隣同士でもある。人は見た目が外、中身が内。 さあて『小説』はどうだろう。 何が外で何が内だろう。 小説とは結局なんなのか、読む意味はあるのか。 読むだけじゃ駄目なのか。 この小説は少し哲学的なお話。

Posted byブクログ

2025/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説。読むだけじゃだめ?生きるって。読むって。小説って。世界の全て。宇宙の意味。意味って?意味は内にあるもの。嘘は意味を増やすもの。外に出した意味。それが小説。

Posted byブクログ

2025/02/09

本屋大賞にノミネートされたと知り読みました。 ブクログを使っている多くの人が惹かれるタイトルや帯ではないでしょうか。(もちろん私もその1人です。) 読む人を選ぶ内容かなとは思いますが、読み終えたインパクトから星5です。次はどんな小説を読もうかな。

Posted byブクログ

2025/02/09

人はなぜ小説を読むのか? そもそも小説とはなんぞや? その答えがここにある 純文学でありファンタジーでありミステリーであり自然科学(物理?)の本でもある 裏表紙が宇宙で、「何で宇宙……?」と思っていたけどちゃんとその答えも書いてあった 全ての小説好きにおすすめしたい!!!!!

Posted byブクログ