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死んだ木村を上演 の商品レビュー

3.5

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/12/16

死んだ◯◯シリーズ(?)3作目。 今回は大学の演劇サークルの仲間たちの話。合宿先で役者であり才能ある劇作家でもあった木村が死んだ。遺書はなかったが現場の状況から自殺と判断された。 それから8年後。仲間たちはそれぞれに演劇を続けている者、やめて社会人になっている者など、さまざま。そ...

死んだ◯◯シリーズ(?)3作目。 今回は大学の演劇サークルの仲間たちの話。合宿先で役者であり才能ある劇作家でもあった木村が死んだ。遺書はなかったが現場の状況から自殺と判断された。 それから8年後。仲間たちはそれぞれに演劇を続けている者、やめて社会人になっている者など、さまざま。そんな仲間たちのもとに木村の事故の真相を伝えるという脅迫状が届き、みんなは8年前の合宿先へ集まる。そこに待っていたのは木村の妹だった。 いやー、今回も面白かったな。今までの2作はどちらかというとファンタジーさが組み込まれてたけど、こちらは現実味が強め。他の方のレビューにもあったけど8年前のことを演じてと言われて、あんなにも明確に覚えているものかな。私なんて1週間前のことすら、そんなに明確に覚えてないと思う。 木村の自殺に繋がったのは自分のせいだってみんなが告白する場面は苦しかったな。それが直接木村の死に繋がってはいないかもしれないけど繋がってはいないかもしれないけど、それぞれ8年間抱えて生きてきたんだもんな。

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2024/12/15

「死んだ山田と教室」「死んだ石井の大群」の三部作の最終作品。 三部作・これにて完結。 う~ん、全部追いかけたよ、感無量w 新人さんが、こんな短期間に三冊も本を出すなんて、 いかに出版社の期待が多きいかということだよね。 今回は、死んだのは木村。 大学の劇研サークルの何をやらせて...

「死んだ山田と教室」「死んだ石井の大群」の三部作の最終作品。 三部作・これにて完結。 う~ん、全部追いかけたよ、感無量w 新人さんが、こんな短期間に三冊も本を出すなんて、 いかに出版社の期待が多きいかということだよね。 今回は、死んだのは木村。 大学の劇研サークルの何をやらせてもデキル男。 しかもイケメンの努力家。 その木村が合宿の朝、川で亡くなっていた・・・ その真相を探るべく、8年後、かつての仲間が集まり、 あの日を再現する。 その結果、見えてきたのは・・・ 劇研だけあって、半分はト書きの戯曲風。 じつは、戯曲を読むのは苦手なのだけれど、 これはサクサク。混在しているからかな。 結局、大学時代のいろいろな思い込みやら何やらを 8年も背負い込んで、今も脅かされている、四人。 でも、最後がいい。 全然笑えないけれど、むしろ痛々しくてツライのだけれど、 最後に、三部作中、1番ホッとした。 ただ作品の力としては、やっぱりわたしは「山田」かなぁ~ あれは本当に読んでいてオバカでゲラゲラ笑っただけに 後半の急転直下が哀しかったなぁ~今思いだしてもやるせない。

Posted byブクログ

2024/12/14

金子玲介作品3作目。 前作の『死んだ石井の大群』が面白かったから 期待し過ぎたかなぁ…。 今回は思ってたより評価低め。

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2024/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『死んだ山田と教室』がめっちゃエモかったのでこっちも読んでみた。会話がいきいきとしていていい。山田くんみたいに全編を通して出てくるわけではなく、基本的に残された人たちがあれこれ話し合ってるので、山田ほどのエモさはなかったかな。

Posted byブクログ

2024/12/13

続いて木村です!木村ですよー!! こちらも前作とはなんの繋がりもありません!2作とも! ページ数も多くなく、すぐ読めました(´∀`*) 学生時代に自殺した木村。 木村がなぜ死んだのかを明かすため、その日を演技で再現するという物語 木村が死んだ前日に共に過ごしていたのは...

続いて木村です!木村ですよー!! こちらも前作とはなんの繋がりもありません!2作とも! ページ数も多くなく、すぐ読めました(´∀`*) 学生時代に自殺した木村。 木村がなぜ死んだのかを明かすため、その日を演技で再現するという物語 木村が死んだ前日に共に過ごしていたのは、演劇研究会に所属していたメンバー。なので当時の様子を演技で再現するんですが 8年前ですよ? いくら友人が亡くなってしまったとはいえ、どうしてそんな細かいことまで覚えているのか気になって気になって、、、笑 演劇してる人はそういうもんなのでしょうかʅ(◞‿◟)ʃ あとは木村のパートは入れ替わり他の人がやっていたり、それ以外のところでも実際どんなかんじなのか気になるところで、、、 是非映像で見てみたいと思いました(´∀`) そして今回も、後半の変貌ぶりに唖然とします。 シリーズ3つに共通していることは ガラッと雰囲気を変えてくることでしょうか。 終盤の大量の台詞回しはすごいです。 読みながら目が回りながらも 目の前での会話を見ているような臨場感がありました。 三作合わせて 生きることを強く訴えてきた作品でした

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2024/12/08

山田、石井に続く死んだシリーズの3作目。 面白すぎて一晩で一気に読了。 山田の衝撃を越える素晴らしい作品。

Posted byブクログ

2024/12/06

死んだシリーズ3作目。 木村の自殺の真相を明かすべく、8年前のその日をみんなで演じながら明かしていくというストーリー。 その設定自体から茶番っぽくて、読んでいくうちにどんどん興味が薄れていってしまった。 個人的には山田→石井→木村と、だんだん面白くなくなった気がする。

Posted byブクログ

2024/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

息つく間もなく読み終えた。 大学の演劇研究会の同期だった木村が死んだ「あの日」を、4人の男女が再現しながら、死の真相を探っていく。 あの日、何があったのか。あの日、木村と何を話したのか。 8年前の出来事を、よくもこんなに細かい会話まで即興で再現できるなぁと、4人の記憶力にビックリしながら読んでいたのだが、そこからさらに驚きの連続。 「息つく間もない」の文字通り、途中からは改行なしの会話の応酬。 読んでいる側も息を止めて、一気に駆け抜ける。 人間の醜さを惜しげもなく出し尽くし、「そんな悩み、くだらない」と吐き捨てるおぞましさ。 そこから、こんなに清々しい気持ちになるなんて、想像できなかった。 一冊で、自分の感情をこんなに掻き乱されたのは初めてかも。

Posted byブクログ

2024/12/02

小劇場で観劇しているような感覚! 夢を追いながら現代社会でもがく若者たちの物語 #死んだ木村を上演 ■あらすじ かつて啓栄大学の演劇研究会に所属していた四人のメンバーに脅迫状が届いた。八年前の合宿、当時メンバーだった木村が命を落とした温泉の宿に来いという内容。当時のやり取りを劇...

小劇場で観劇しているような感覚! 夢を追いながら現代社会でもがく若者たちの物語 #死んだ木村を上演 ■あらすじ かつて啓栄大学の演劇研究会に所属していた四人のメンバーに脅迫状が届いた。八年前の合宿、当時メンバーだった木村が命を落とした温泉の宿に来いという内容。当時のやり取りを劇形式で再現しながら、木村が亡くなった真の理由を探ることになり… ■きっと読みたくなるレビュー 誰しも学生時代の苦い体験ってありますよね。若気の至りで迷惑をかけたり、みんなの前で恥ずかしい思いをしたり、恋愛や学業で失敗したり。そんな青春時代の影を引きずりつつ、今をなんとか生きている若者たちの物語です。 卒業後も演劇の世界で生きている庭田と羽鳥、既にやめてしまった井波と咲本。それぞれの会話を聞いていると、この八年間が何だか我がことのように感じられるんですよ。20代って一番輝いている年代のはずなんですが、実際は必死にもがいてるんだよなぁ。めっちゃわかるわー 中盤まではあらすじのとおり劇形式で進行。当時のやり取りを劇研メンバーが再現しながら、関係性が語られていく。正直、中盤くらいまでは本作の強みが感じられなかったのですが、後半はとんでもないことになります。 なるほど、前半のゆるく淡いテイストは演出なんすね、後半のための前振りか~。もう終盤は金子玲介先生の個性と狂気っぷりが一気に弾け飛び、心臓をぐわんぐわん掴まれてしまいます。これこれ、このエネルギー! 切り込み方とセリフ回しが素晴らしいのよ。 まるで小劇場でリアルに観劇しているようで、クライマックスは圧倒的な力強さでしたね。本作、そのまま舞台演劇にしてみても絶対見ごたえあるはず、ぜひどこかの劇団にお願いしたいです。 果たして木村が亡くなった真の理由とは何だったのか、悩みと葛藤多き彼らの未来はどうなるか。想像以上に情熱がこもった作品でした! ■ぜっさん推しポイント これまで金子玲介先生の前二作を読んできましたが、本作でも同じ「生きる」がテーマになっています。 自分らしく生きたいだけなのに、周囲のノイズ、見えない圧力、厳しい現実が襲ってくる。いまにも感情が爆発しちゃいそうで、それでも生きていかなきゃならなくて。ただ頼りない小道をただひたすら歩いていく… ライトでコミカルでユニークな文体の中にも、この希望と絶望の隙間を描いてくれるんすよね、もう最高。本作は若い人だけでなく、むしろ年配の方にこそ手に取って欲しい作品だと思いました。

Posted byブクログ

2024/11/29

第一作、第二作とそこそこ面白く、話に引き込まれていったのだが、この作品はダメ。劇団に過去起こった自殺事件を上演形式で解決しようとするもの。 頭の中にすっと入ってこず、ところどころつっかえながら読むことになる。 終わり方も釈然としない。連発して発刊するのでなく、1年ごとにどっしりし...

第一作、第二作とそこそこ面白く、話に引き込まれていったのだが、この作品はダメ。劇団に過去起こった自殺事件を上演形式で解決しようとするもの。 頭の中にすっと入ってこず、ところどころつっかえながら読むことになる。 終わり方も釈然としない。連発して発刊するのでなく、1年ごとにどっしりした作品を読みたい。

Posted byブクログ