ルポ 京アニ放火殺人事件 の商品レビュー
まず、朝日新聞取材班がまとめてるので、記者の私情がなく、わりと綺麗にまとめられており読みやすかった(記者の私情が入るノンフィクションも面白いのだけど)。 裁判の様子が細かく描写されており、裁判好きとしては興味深い。 第3部の有識者の方々の話の中で、作家の吉岡忍さんの意見に共感し...
まず、朝日新聞取材班がまとめてるので、記者の私情がなく、わりと綺麗にまとめられており読みやすかった(記者の私情が入るノンフィクションも面白いのだけど)。 裁判の様子が細かく描写されており、裁判好きとしては興味深い。 第3部の有識者の方々の話の中で、作家の吉岡忍さんの意見に共感した。「被害者の思いに耳を傾けることは大切だが、無差別事件の場合、被害者に落ち度はないことがほとんど。一方、加害者が加害者になるのにはどこかに必然性があるので、事件を知るには加害者をより取材しなければならない」と。 確かに知人の弁護士も、加害者で家庭環境に問題がない人を見つけることの方が難しい、と言っていた。 だからこそ、2部の被害者の遺族の意見陳述には胸が痛んだが、ひどい犯人だ!と片付けてしまうだけではなく、何故この事件が起きてしまったのかということをもっと考えなくてはいけないと思った。 とはいえ、3部の有識者の方々も、福祉にもっと繋げることや孤独にしないことが大切、などと書かれているが、明確な解決策は見出せていない様子、、ただそれでも加害者の環境に思いを馳せることは大切だと思った(同情とかそういうことではなく)。 上述の吉岡氏が「涼宮ハルヒの憂鬱の世界観に憧れた加害者は、不遇な環境から一発逆転を狙っていた。そして虐待を受けた生育歴から「やられたらやり返す」という強者の論理が根底にあった」という話をされており、加害者の心情を想像するヒントになりそうだと思った。
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心が重かなるけれど、読んでよかった。 決して忘れ去られてはいけない事件。 妄想、思い込み、攻撃的にしたのは人?環境?
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結局、動機になった「自分が書いた小説を盗作された」ということを本人が今でも信じているのようなので、救いようがないなと。共感力がなく、認知も歪み、他責思考で物事を判断する人が書く小説をどのくらいの人間が娯楽として読めるのかと。携帯小説としても読者は少ないのでは。しかしこういう事件を...
結局、動機になった「自分が書いた小説を盗作された」ということを本人が今でも信じているのようなので、救いようがないなと。共感力がなく、認知も歪み、他責思考で物事を判断する人が書く小説をどのくらいの人間が娯楽として読めるのかと。携帯小説としても読者は少ないのでは。しかしこういう事件を起こしたらそれはそれで読みたいとは思うけど。
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遺族の言葉が胸にしみる。一つ一つを引用しないが、青葉被告を「さん」付けするのだ。マスコミなどの目があるところでの発言なので、これが全てだとは言えないが、自分にはあの男に「さん」付けなど出来ない。人として見たくない。 誰もが苦労するし、裏切りによって追い詰められる経験はある。この男...
遺族の言葉が胸にしみる。一つ一つを引用しないが、青葉被告を「さん」付けするのだ。マスコミなどの目があるところでの発言なので、これが全てだとは言えないが、自分にはあの男に「さん」付けなど出来ない。人として見たくない。 誰もが苦労するし、裏切りによって追い詰められる経験はある。この男の場合はそれが極端だった。 社会に向けられた課題は確かに多い。特に的を得ているのが吉岡忍氏のコメント。サブカル的な側面から平成後半を読み取り、何が事件に影響したか? について語る点はあまりにも多くの事を射抜いていた。
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まず始めに言いたいのは どんな理由があろうとこの事件は正当化できない。 青葉死刑囚の過去は悲しいもので 辛い過去なのは理解できる。 しかし自暴自棄になった最終形態の青葉信司は『無敵な人』になってしまった。 失うものは何もない。 この状況を助ける事はできたのか。 小説家の夢は閉ざさ...
まず始めに言いたいのは どんな理由があろうとこの事件は正当化できない。 青葉死刑囚の過去は悲しいもので 辛い過去なのは理解できる。 しかし自暴自棄になった最終形態の青葉信司は『無敵な人』になってしまった。 失うものは何もない。 この状況を助ける事はできたのか。 小説家の夢は閉ざされた。 ヒトラーも画家志望だったか受験に失敗して理解して貰えなかったと言っていた。 自分を理解して貰えない先は相手を攻撃するしか満たされないのかもしれない。
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2019年に起きた京都アニメーション放火殺人事件を追ったルポルタージュ。 事件のあらましから犯人の生い立ち、裁判の経緯、被害者の人生、遺族の言葉、識者の見解までの詳細を報告する。この殺人事件は、30人以上が死亡する衝撃的な事件だったので、その日のことはよく覚えている。犯人は、自...
2019年に起きた京都アニメーション放火殺人事件を追ったルポルタージュ。 事件のあらましから犯人の生い立ち、裁判の経緯、被害者の人生、遺族の言葉、識者の見解までの詳細を報告する。この殺人事件は、30人以上が死亡する衝撃的な事件だったので、その日のことはよく覚えている。犯人は、自分のアイデアを京アニに盗用されたという勝手な思い込みだけで犯行に及んだ。決して許せない事件ではあるものの、彼の不幸な生い立ちと孤独な人生、それが犯罪に至った経緯を知ると、もう少し社会のサポートがあれば防げたのではないかと思った。(これは結果論でしかないが)アメリカでは格差と分断が問題視されているが、日本でも生活環境の格差による社会の分断が密かに進行しているのかもしれない。このような事件は、これからも断続的に発生するような気がする。
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世間に衝撃を与えた京アニ事件のルポ。 青葉被告の生い立ち、証言記録、被害者家族の被告人質問、意見陳述記録、有識者の見解。 社会との繋がりと居場所。人間が人間らしく生きていくベースにはこれらが最低限は必要だということが分かる。
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なぜ被告は事件を起こすに至ったのか。 同じような悲劇を起こさないために社会にできることは何か。 普段は思いつかないことを考えさせる本。 自己の責任として何でも切り捨てられることが多い資本主義社会の中で、優しさと繋がりを大切にして生きていたい。
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この事件、衝撃的でした…。2019年7月、京都市伏見区あった「京都アニメーション・第1スタジオ」で起きた放火事件…36人が死亡し、32人が負傷するという痛ましいものでした。逮捕されたのは青葉真司容疑者、自らも重度の火傷を負ったともあり、結審したのは2024年1月で死刑判決が言い...
この事件、衝撃的でした…。2019年7月、京都市伏見区あった「京都アニメーション・第1スタジオ」で起きた放火事件…36人が死亡し、32人が負傷するという痛ましいものでした。逮捕されたのは青葉真司容疑者、自らも重度の火傷を負ったともあり、結審したのは2024年1月で死刑判決が言い渡された…。 青葉容疑者の生い立ちから事件に至るまで、そして被害者遺族の悲痛な声…そしてこの事件の背景にある問題など、収められています…。 なんだろう…この違和感は?確かに青葉容疑者のおかれた家庭環境はひどいものでしたが、ロスジェネ世代だから?就職が上手くいくはずないと思い込んでいる節がありますよね…。だって、私だってそんなに変わらない世代で、そう私も就活は上手くいかなかったです…。そして、青葉容疑者には精神的な疾患もあったから、比較にもならないとは思うけど、でもこの書籍に意見をのせている専門家たちは、被害者遺族や被害者より青葉容疑者のおかれた社会環境の方に重きをおいている印象をもってしまいました。読んでもあまり得るものはなかったかも…。 2025年1月28日、本人から控訴が取り下げられ、死刑が確定したと報道されました。
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朝日新聞社取材班やから、ちょっと構えてたところはあったが、まあそれ程思想を表に出しては来なかったか。 その分、内容は、ない。 新聞記事とか、ネット情報とか以上のものは殆どない。 あえて言えば被害者家族の慟哭だが、想像の範囲を出るものではない。泣いたが。 朝日だし、後半の「識者」は...
朝日新聞社取材班やから、ちょっと構えてたところはあったが、まあそれ程思想を表に出しては来なかったか。 その分、内容は、ない。 新聞記事とか、ネット情報とか以上のものは殆どない。 あえて言えば被害者家族の慟哭だが、想像の範囲を出るものではない。泣いたが。 朝日だし、後半の「識者」は評論家だったり小説家だったり、社会がどうの環境がどうのという奴ばっかりで期待通りだったが、被告に、一片の同情も湧かない。 こういうやつは昔からいるし、どこにでもいる。 ゼロには絶対できない。 悲惨だという環境も、そこでちゃーんと頑張って、人として生きていく方々が大半だ。そこへの支援と、犯罪者への対応は、全く違う。無礼だ。 真面目だとかなんとかいうが、結局、自分が逃げる方法を探してるだけにしか読めない。自我を、傷つけないように、理由つけて引っ込んでるようにしか感じない。 人は壊れる。それは認める。みんなそうだ。 だから、他人を傷つけていいことには全くならない。 社会の荒波に耐えれない自我をなんとか守ろうとして、それも、客観と接しないことで守ろうとした結果がこれだ。 創作に噛んでれば、理解できないこともない部分はある。それとこれとは、全然違う。 問題は。 こういう自我暴走の奴が、簡単に人を傷つける、それも大量の人間を被害者にする情報と環境が簡単に手に入ることじゃないのかと思った。 空想と現実の区別がつかず、手段と結果の因果関係に想像が付かない。 なんかもう、怒りが渦巻いて。 アホの妄想に燃やされた人の数、某カルト宗教より多いからな。
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