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の商品レビュー

3.8

166件のお客様レビュー

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2026/04/19

寺地さんお得意の(?)、少し不器用な人たちの“つながり”と再生を描いた物語。 本書は、中学時代の卒業制作で繋がった男女4人(永瀬珠、高峰能見、森侑、木下しずく)の30年間を、2025年から1995年へと時間を遡りながら紐解いていく構成となっております。 時間を戻るたびに今の彼ら...

寺地さんお得意の(?)、少し不器用な人たちの“つながり”と再生を描いた物語。 本書は、中学時代の卒業制作で繋がった男女4人(永瀬珠、高峰能見、森侑、木下しずく)の30年間を、2025年から1995年へと時間を遡りながら紐解いていく構成となっております。 時間を戻るたびに今の彼らを作っている記憶の断片が繋がり、輪郭が鮮明になっていき、最終章で改めて2025年に戻ることでこれまでの出来事が繋がってくるという流れが秀逸でしたね。 物語に大きなハプニングが起きるわけではありません。 ですが、珠をはじめ、登場人物それぞれが抱える「生きづらさ」の描写が絶妙で、じんわりと心に沁み入ってくるのですよね・・。 4人の関係性も、単なる「友達」という言葉では括れない、“仲が良くも悪くもない兄妹”のような不思議な距離感。 つかず離れず、でも心の底では信頼し、気に掛け合っている・・そんな彼らの温度感がとても心地よいのです。 特に、コミュ障で普段は感情を表に出さないしずくが、珠を軽んじたり傷つけようとする相手に対してブチギレる場面や、珠としずくの「サイン」の意味が判った時は、グッとこみ上げてくるものがありました。 因みに本書のタイトル&表紙のイラストにもなっている「雫」のモティーフですが、 「雨の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にのぼっていく。その繰り返しが『永遠』を意味する」 ・・とのこと。 読み終えた後、自分の心の中にも小さな宝石の輝きが瞬いたような・・温かな余韻に包まれた次第です。 最後に余談ですが、私はカフェで本書を読んでいまして、丁度ラストに差し掛かった時、偶然店内のBGMで『STAND BY ME』が流れてきたんですよね・・ストーリーのエンディングとメロディーの雰囲気がマッチし過ぎて、不覚にも涙が零れそうになっちゃいました。 ・・ということで“『STAND BY ME』込み”での★4でございます~(^^♪

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2026/03/29

じわじわと温かくなる話でした。。 読めて良かったです。。 永瀬珠としずくは同級生。 珠はジュエリーリフォーム店で働いており、しずくは、そのジュエリーを加工する職人。 中学時代に出会った、性格が全然違う2人が、友達になり、45歳になる。その時の永瀬珠さん目線で話が進んでいく。 今日...

じわじわと温かくなる話でした。。 読めて良かったです。。 永瀬珠としずくは同級生。 珠はジュエリーリフォーム店で働いており、しずくは、そのジュエリーを加工する職人。 中学時代に出会った、性格が全然違う2人が、友達になり、45歳になる。その時の永瀬珠さん目線で話が進んでいく。 今日が雨でよかった。雨は流れて海へ行き、そしてまた雨になる。何かが終わって何かが始まる。

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2026/03/22
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最後の章にとてもとても大切な部分があって、子育て迷走中の私にぐさりと刺さった。 物語自体はそういう物語ではないけれど。

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2026/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていくことを「永遠」と呼ぶのだから。終わることも、変わっていくことも、離れることも、なにひとつ悲しいことではない。

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2026/03/02

今日が晴れでよかったか、 今日が雨でよかったと思えるか、 久しぶりの寺地はるなさん こんな形容の仕方は失礼と思いつつ、寺地はるなさん的な青山美智子さんっぽい短編集。 ラストがほんとによかった。 5年ごと遡りつつ、じんわり温かくなる。 出てくる人物は少しずつ何かを抱え、少しずつ自...

今日が晴れでよかったか、 今日が雨でよかったと思えるか、 久しぶりの寺地はるなさん こんな形容の仕方は失礼と思いつつ、寺地はるなさん的な青山美智子さんっぽい短編集。 ラストがほんとによかった。 5年ごと遡りつつ、じんわり温かくなる。 出てくる人物は少しずつ何かを抱え、少しずつ自分自身を変えていく。そこに主人公永瀬がちょっとずついる。 主人公の永瀬は「ポトスライムの舟」のナガセを思い出させるような、淡々としつつ観察力があり、芯のある女性。 三月 なにかが終わってまたなにかがはじまる そういう時期に読めて、いい本だった。 今日が、雨でよかった と思える1日もいいな ティアドロップのアクセサリーを何か探して身につけたくなるような本でもありました。

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2026/02/21

リメイクジュエリーのデザイナーである主人公と、小学生からの付き合いの幼馴染たちを描いた作品。 温かくて、少し背中を押してもらえるような良い話だった。 アクセサリーが自分の背中を押してくれて、一生物で、でも大切な人に受け継ぐこともできて…ほんとに共感。

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2026/02/16

寺地はるなさんの作品で、次に読むならこの本かなってずっと思っていました 願いが叶って良かったです ジュエリーリフォーム 想いを受け継ぎ、形を変えて引き継いでいく キラキラと光り輝くジュエリーのようなそんな内容ではないし、ジュエリーリフォームというお仕事小説とはちょっと違う 過...

寺地はるなさんの作品で、次に読むならこの本かなってずっと思っていました 願いが叶って良かったです ジュエリーリフォーム 想いを受け継ぎ、形を変えて引き継いでいく キラキラと光り輝くジュエリーのようなそんな内容ではないし、ジュエリーリフォームというお仕事小説とはちょっと違う 過去を遡っていくことで、見えてくるものがある あなただから言うけどって、言われる方はけっこう重い そう打ち明けられること、私にもある 距離が近いと心配で、ついアドバイスとかしたくなるけどそっと見守るだけでいいこともある なかなかその匙加減が難しかったりするけれど 雫型のアクセサリーは私も好きなデザインです

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2026/02/08

2025年春、リフォームジュエリーの事業を畳むに伴ってしんみりとビルの退去作業しているところからスタートする。主人公が肩回して憧れのジュエリーデザイナーに明け暮れるお仕事小説かと思っていると、拍子抜けするかも(;´∀`) 5年刻みの副題がついており、だんだん時系列が前に遡っていく...

2025年春、リフォームジュエリーの事業を畳むに伴ってしんみりとビルの退去作業しているところからスタートする。主人公が肩回して憧れのジュエリーデザイナーに明け暮れるお仕事小説かと思っていると、拍子抜けするかも(;´∀`) 5年刻みの副題がついており、だんだん時系列が前に遡っていく。普通なら学生時代を序章にして始まりそうだけど逆順にしてある。体調とか家族とか何かが微妙に変化していて、時の流れを感じるし、意外と4人でドライな関係を構築してるけど学生時代はどうだったんだ?と最後まで興味を持って読むことが出来ました。 『「古代、雨は神々が流す涙であると考えられていました。雨の中の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にのぼっていく。その繰り返しが“永遠”を意味する、という説があります。」』 『いつか田村先生に伝えよう。わたしはずっと永遠の中にいたと。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていくことを「永遠」と呼ぶのだから。終わることも、変わっていくことも、離れることも、なにひとつ悲しいことではない。』 雫による永遠の循環…みたいな、表現が綺麗だなと思ったのでお気に入りです! 2026.2

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2026/01/30

しずくさんは出てくるけど、しずくさんは主人公じゃない。 ちょっと不思議な雰囲気を纏ったしずくさんと主人公とあと友達が2人の4人で物語は進んで?過去に遡っていく。 でも主人公はずっと同じ人。 しずくさんのことを思って色んな人が色んなことを言うのよ。 もっとこうした方がいいって。 ...

しずくさんは出てくるけど、しずくさんは主人公じゃない。 ちょっと不思議な雰囲気を纏ったしずくさんと主人公とあと友達が2人の4人で物語は進んで?過去に遡っていく。 でも主人公はずっと同じ人。 しずくさんのことを思って色んな人が色んなことを言うのよ。 もっとこうした方がいいって。 でもそれは現在の相手を否定することでもあった。 言っている本人たちは良かれと思って言っているんだけども。 ちょっとドキッとしたよね。 昨日読んだ絵本のことも思い出したよね。 そうか、あなたはそのままで良いって言ってくれる人がいるだけで人は柔らかく強くなれるんだ。 ついつい、ああしたら、こうしたら、って言ってしまうけど、そのままを受け入れてあげるのが第一前提で大事だよねって思った。

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2026/01/24

ジュエリーデザイナーの永瀬珠、地金職人の木下しずく、ジュエリータカミネの社長高峰能見、かに印刷にいる森侑、4人は中学の同級生だった。 4人は中学の卒業制作で一緒に雫をテーマにレリーフを作成する。雨の雫が川となり、海に流れ、やがて空へのぼっていく、その繰り返しが永遠を意味する。 中...

ジュエリーデザイナーの永瀬珠、地金職人の木下しずく、ジュエリータカミネの社長高峰能見、かに印刷にいる森侑、4人は中学の同級生だった。 4人は中学の卒業制作で一緒に雫をテーマにレリーフを作成する。雨の雫が川となり、海に流れ、やがて空へのぼっていく、その繰り返しが永遠を意味する。 中学のとき、ふと考えた永遠ってなんだろう、との問いかけに、わたしは、ずっと笑顔のなかにいた、と気がつく。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていく事を永遠とよぶのだから。 終わることも、変わっていくことも、離れることも、何ひとつ悲しいことではない。

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