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香君(4) の商品レビュー

4.4

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2025/01/04

---------------------------------- どんな逆境に追い込まれようと、彼女は香りの声に耳を澄ませる。 「香君」だからこそ切り開ける、 光射す方へ歩き出すために。 心ゆさぶる物語、堂々の完結! ---------------------------...

---------------------------------- どんな逆境に追い込まれようと、彼女は香りの声に耳を澄ませる。 「香君」だからこそ切り開ける、 光射す方へ歩き出すために。 心ゆさぶる物語、堂々の完結! ---------------------------------- 一気読みでした。 物語の切迫感に、緊張しながら読みました。 アイシャ、オリエ、マシュウ…それぞれの決断。 クライマックスに向けて、 胸が痛くなる場面が多くありましたが、 それでも読み進める手は止まらず。 等しく生きていく世界。 生態系が絡み合ってネットワークを作り、 共存共栄していく世界。 国の未来を問う大きなスケールから、 最後はアイシャの未来にスポットがあたります。 本当に切なく厳しく愛しく優しい物語でした。 そして終わりではなく始まりであり、 歴史の流れの中の一端でしかないこと、 あくまで過去と未来を繋いでいる途中であることが、 印象として残りました。 著者のあとがきを読んで、 やはり植物をテーマに扱うことは、 獣や人と違い、静かと思われてたんだな、と。 でも、静かだからこそ動かないからこそ 訴えかけてくる力は、 大地に根差した強さがあると思いました。 今年のお正月休みはもうすぐ終わりですが(泣)、 とても良い読書体験ができました。 今日、愛犬の散歩に出かけた時は きっと大きく息を吸い込み、 冬の香りを感じようと思います。

Posted byブクログ

2025/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一人に頼らず、皆で同じ方向を向くためにどうするか。 自分のことばかりでなく、周りに目を向けられたなら視野が広がる事を再度教えてくれた物語。 上橋菜穂子作品は途中で絶望しかけても最後は報われる印象が強かったが今回のアイシャは報われるより自ら道を開く印象だった

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2025/01/02

映画を1本見終えたかのような満足感。 始めから終わりまで、楽しかったー♪ 最後はこうなるのかな?と多少予測できてしまうところはありつつも、 ストーリーには中弛みもなく、 アイシャが新たな香君として立ち上がってからもなお盛り上りを見せて、 最後まできっちりと読ませてくれた。 相反す...

映画を1本見終えたかのような満足感。 始めから終わりまで、楽しかったー♪ 最後はこうなるのかな?と多少予測できてしまうところはありつつも、 ストーリーには中弛みもなく、 アイシャが新たな香君として立ち上がってからもなお盛り上りを見せて、 最後まできっちりと読ませてくれた。 相反する考えの登場人物もみんな、悪役ではなくて、それぞれの正義のもとに動いていたのも読んでいて心地よかった。 最後に人々が選んだ道とは。 植物と人間の共存だけでなく、人と人との共存も描かれた作品だった。

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2024/12/29

読み終えて 読後感はとても穏やかな気持ちでした。 アイシャとオリエの絆に、、、 アイシャの露台での思いと言葉に、、 支えてくれた人達の眼差しに、、、 物語に入って私も深いところで感じているのに アイシャの気持ちは 同じようには理解できない さみしさを感じながらの時間でした。 ...

読み終えて 読後感はとても穏やかな気持ちでした。 アイシャとオリエの絆に、、、 アイシャの露台での思いと言葉に、、 支えてくれた人達の眼差しに、、、 物語に入って私も深いところで感じているのに アイシャの気持ちは 同じようには理解できない さみしさを感じながらの時間でした。 それでも この物語を読むことが出来た 出会えた  嬉しさは凄くあります。 アイシャが 孤独である事が、見せてくれる道を 命ある限り歩んでいく決意に 凄く感動しました、 そして 物語の最後の4行の場面、、。 孤独だけど 支えてくれる人が沢山いますよ! アイシャは大丈夫ですね!

Posted byブクログ

2024/12/29

3巻読み終わった時はあと1巻で収まるのか?と思ったら、その状態が4巻の3分の2くらいまで続いていた。 香君になるきっかけは思いがけないものだったけど、新たな虫対策のため、そして人類が生き延びるためにどういう選択をするのか、そこに至るまでの葛藤がギリギリまで緻密に書かれていたから...

3巻読み終わった時はあと1巻で収まるのか?と思ったら、その状態が4巻の3分の2くらいまで続いていた。 香君になるきっかけは思いがけないものだったけど、新たな虫対策のため、そして人類が生き延びるためにどういう選択をするのか、そこに至るまでの葛藤がギリギリまで緻密に書かれていたから、きっかけ自体はもはやそこまで重要じゃなかったのかなと、余韻に浸っている時に思い至った。 もう本当に壮大なスケールで、大事なことは「目に見えないものに支えられて生きていることを実感する」ことだと教えられ、そして自然の強靭さを見せつけられた。 人間はある意味自然界で1番力を持っているかもしれないけれど、想定外のことが起これば、自分より大きなものに縋りたくなるし、何かのせいにしたくなる。その時に改めて自然の強靭さを感じるんじゃないかな。 虫にも多様性が必要だし、植物にも多様性が必要。そして人間にも。生きとし生けるものが共存し、バランスを取り合って(時にバランスを崩して立ち直る過程も含める)成り立っている世界ってすごい! そして偉大な自然の力の前に、ただ"諦める人間"じゃなくて、"叡智を結集して乗り越える人間"であることが書かれているところも好き。 と同時に、過去に決定した規律を、現在あるいは未来にどれだけ変えていっていいのか、というのは超微妙な問題であるなと感じた。 兎にも角にも、上橋さんの作品はあとがき読めばわかるけど、とても研究されて書かれていて、物語だけど勉強になるな。 次の作品はいつかな〜?気長に待とう。

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2024/12/24

アイシャがオリエの代わりを立派に務め、厄災は終息。ハッピーエンドだけど、香りゆえに孤独な世界に香君としていかなければならないこと、そう生きていこうと決意することが出来て良かった。 他の人とは違う事は誰にもあるし、わかってもらえない孤独感もあると思う。アイシャのように決意して頑張れ...

アイシャがオリエの代わりを立派に務め、厄災は終息。ハッピーエンドだけど、香りゆえに孤独な世界に香君としていかなければならないこと、そう生きていこうと決意することが出来て良かった。 他の人とは違う事は誰にもあるし、わかってもらえない孤独感もあると思う。アイシャのように決意して頑張れるようになりたいですね。

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2024/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズが完結した。 アイシャがアイシャらしさを捨てずに香君になり、オリエとマシュウが無事結婚できて何事もよかった!という感じ。 ただ、アイシャの弟と、じいやは元気に暮らしてるのかなというのがすごく気になった。 皇帝とイール・カシュガのその後もスピンオフ的なのが少しあると嬉しい。 全体的にオアレ稲という主食が、土地や人にとってリスクの大きすぎるもので、恩恵を受けながらも振り回される人々というストーリーだったと思う。 印象としては、植物とバッタがたくさん出てきたお話だった。 思ったより感動とか心揺さぶられる感じはなかった。世界観のあるファンタジーにしては、盛り上がりに欠ける気がした。藩王や貴族、王の前で香君をやり切ろうとしたオリエさんは素敵だったけど、崩れ落ちた時にマシュウは何をしていたんだろうとか、気になった。 結局オアレマヅラがなんなのか、どういうところなのか、靄につつまれたままだった。 最後の義父や祖父や母の部分もザッと読んだ感じイマイチ分かりづらい感じがした。

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2024/12/21

アイシャがどのように香君になっていくのか楽しみに読み進めた巻であった それなりにドラマティックではあったが、ならざるをえなくてなったのは私的には少し残念 いや、むしろ絶好のチャンスだったのか (私がもっと長く読んでいたかっただけかも) 物語の終わりには、いつももっと続いてほしい...

アイシャがどのように香君になっていくのか楽しみに読み進めた巻であった それなりにドラマティックではあったが、ならざるをえなくてなったのは私的には少し残念 いや、むしろ絶好のチャンスだったのか (私がもっと長く読んでいたかっただけかも) 物語の終わりには、いつももっと続いてほしいと思うのは、それが素晴らしい作品だからなのでしょうね この巻で考えさせられた言葉 「初代の香君も、その道を探し、特殊な肥料を作り出して、この地の穀類との共存を可能にした。 ーしかし、その頃と今とでは、国の大きさも、何もかもが大きく変わっています。オアレ稲との共存の形もまた、変わるざるを得ない。」 ラストにユーマがアイシャに向けて言った言葉であるが、現代社会というか人間社会と同じだなと思った ものすごいスピードで様々なことが常に変化していく今の世の中。そういった諸々に対応していく能力を身に付けていないと、生き残ることが難しい世の中になっているんだなあとつくづく思う そうはいっても自分には自分のペースで生きていくしかないけどね

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2024/12/19

▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00556657

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2024/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2人の香君がかっこよかった。アイシャがオリエを引き継いで、これまでずっと隠してきた能力を使って皇帝や貴族たちを導く姿に感動。この話に出てくる香使や虫害ノ長などそれぞれの専門分野で活躍する人たちが魅力的でした。

Posted byブクログ