現代人のための読書入門 の商品レビュー
読書を開始してから、約1ヶ月が経過し、「なぜ、本を読むのか」、「本を読んだ先に何があるのか」ということを、真剣に考えるようになっていました。”読書 メリット”とかで、何度かググってみましたが、自分の中でしっくりくる答えは見つからずにいました。 そんな時に、書店で見つけたのがこの...
読書を開始してから、約1ヶ月が経過し、「なぜ、本を読むのか」、「本を読んだ先に何があるのか」ということを、真剣に考えるようになっていました。”読書 メリット”とかで、何度かググってみましたが、自分の中でしっくりくる答えは見つからずにいました。 そんな時に、書店で見つけたのがこの本で、表紙だけ見て、即購入しました。 結論をいうと、買ってよかったです。自分の求めていた答えがあったと思います。子供が大きくなったら、読ませたいなとも思いました(なので、売らずに保管します。) 一番気に入った部分が、長田弘氏の『読書からはじまる』からの引用を含む以下の部分(177ページ抜粋)です。 「読書について言えば、ですから、答えを求めて読むのではなく、ひたすら読む。じっくり読む。ゆっくり読む。耳を澄ますように、心を澄まして、言葉を読んでゆくほかに、読書のコミュニケーションはないというふうに、わたしは思いさだめています。 大切なのは、そこに伝えられないもの、言い表せないものがたしかにあるということ。自分にとってのルールや答えは、きっとその先にあるのではないでしょうか。もちろんそれは人に説明できるようなものではないでしょうけれど、そういう、自分に向けられたコミュニケーションがあってもいいのではないかと私も感じます。」 この本を読むまで、読書をすることで「他人に知識をひけらかせる」とか、「会話をしていて楽しい人間になりたい」とか、そういったやましい気持ちも多少あったと思います。そう言った邪念は捨て、ただ、ひたすらに本(活字)を読んでいこうと、決心させられました。自分にとって良著でした。
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“読書のための本”を読むのが好き。 よくタイトルを見たら「入門」って書いてあって、「本が読めない」って言ってる人向けに書いてある部分が多い。 この本を読む人は、もうすでに本が読めてる、気がする。
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読書はもっと自由でいい。 全部読まなきゃ、月に何冊は読まなきゃ、とこだわりを持っていたが、早く読もうとせず、もっとゆっくりと一つひとつの本と向き合っていきたいと思った。 忙しくて時間なくて読めないは言い訳。 今日は行きも帰りも通勤時間は本を読もう!と心に決めて本を読んで、読んだ...
読書はもっと自由でいい。 全部読まなきゃ、月に何冊は読まなきゃ、とこだわりを持っていたが、早く読もうとせず、もっとゆっくりと一つひとつの本と向き合っていきたいと思った。 忙しくて時間なくて読めないは言い訳。 今日は行きも帰りも通勤時間は本を読もう!と心に決めて本を読んで、読んだら達成感を得るという経験の積み重ねで読書はもっと楽しくなるのではないかと思った。 自分の読書スタイルを振り返るいいきっかけになった一冊だった。 プレッシャーを感じなくていい、いつまでも読書を好きでいるために、もっと力を抜いて、好きな本をたくさん読んで、知的好奇心を失わないで読書をずっと楽しんでいきたい。
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本を読む中で、期待はしていなかったけど、考えたこともなかったような発想があることを知る。予想外の知見に出会える可能性があるのは素敵なことだ。仕事に役立つなどの利益を得るための読書も、純粋にただただ楽しむだけの読書もなんでもよい。自由に読みましょう。 ・自分のための読書、浪費の読...
本を読む中で、期待はしていなかったけど、考えたこともなかったような発想があることを知る。予想外の知見に出会える可能性があるのは素敵なことだ。仕事に役立つなどの利益を得るための読書も、純粋にただただ楽しむだけの読書もなんでもよい。自由に読みましょう。 ・自分のための読書、浪費の読書(=知らないうちに「なんらかの本質」が自身の内部へ染み込んでいくこと)(鷲田小彌太『読書言論』) ・適切な忘却で食べたものを消化して、余分なものを排泄していく(外山滋比古『忘却の力』) ・人間は生まれつき積極的に情報的交渉を求める旺盛な知的好奇心を持っている。「適度の緊張」が好奇心と向上心のために必要。(波多野誼余夫/稲垣佳世子『知的好奇心』) 色々な引用が出てくるが、簡潔にまとめるとこういった形で、自分が満足すべく知的好奇心を満たして良い循環で本を読んでいくのがいいなあと思える。 四方に広がる本の山に圧倒される経験、一冊の本を買って帰って読むワクワク感に立ち戻る。このを忘れるから読めなくなるというのも一理あるとは思っていて、読むことへのハードルを高めすぎていないか時々考えたこともあったかもしれない。 「え?それを読んでいるの?だったらこっちも読まなきゃダメだよ」とあるべき論を語る人は、読書へのハードルをあげるので、穏やかに話を終わらせることも重要なこともあるというのも一理ある。(自戒をこめて気を付けたい) 最後の方にあった須賀敦子著作の引用が好き。 「新鮮な驚き」はどれだけ歳をとっても忘れないでいたいと時々自分自身に向けてリマインドしながら過ごしたいと思っている。 ・相手は書物で、人間ではないのだから、「塩をいっしょに舐める」というのもちょっとおかしいのだけれど、すみからすみまで理解しつくすことの難しさにおいてなら、本、とくに古典とのつきあいは、人間どうしの関係に似ているかもしれない。読むたびに、それまで気がつかなかった、あたらしい面がそういった本にはかくされていて、ああこんなことが書いてあったのか、と新鮮な驚きに出会いつづける。(須賀敦子『塩一トンの読書』)
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著者の紹介文に「年間700冊以上の読書量を誇る」とあり、一体、どんな人と驚き手に取った。更に驚く。著者は書評家で締め切りが毎日あるというから更に凄い! この本は、著者の読書体験も踏まえながら、「読書論」等多くの本に関する著作を引用し、本を読むことはどういうことか、読書の習慣をつ...
著者の紹介文に「年間700冊以上の読書量を誇る」とあり、一体、どんな人と驚き手に取った。更に驚く。著者は書評家で締め切りが毎日あるというから更に凄い! この本は、著者の読書体験も踏まえながら、「読書論」等多くの本に関する著作を引用し、本を読むことはどういうことか、読書の習慣をつけるにはどういたらよいかなど優しく語る。 結局、自分にあった読み方をし、無理をせず心地よいことが「最良の読み方」であると説く。そのためのヒントが満載。 目次を見て、興味を持ったところから読むのもよし、本文に紹介されている多くの読書に関する本を読むもよし。とにかく、好きな本を好きな場所で思う存分読む。なんと幸せなことか。
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本を読むには、楽しむだけでいい。何かと本を読む=偉いという風潮は昔からあるけど、そういった空気に違和感を感じていた自分にとって頷ける部分が多い本だった。
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感想 つまみ食いで良い。気になるところから。読書とは本来贅沢な営み。今日では特にその傾向が強い。自分の知見を広げて、世界をのぞく窓にする。
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