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コードブレイカー の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2025/12/01

第二次世界大戦のドイツ軍のエニグマ解読については、チューリングが有名だが、軍事機密の壁に隠されたアメリカの暗号解読者夫妻の大きな貢献の事実を初めて知った。 初期の段階からの意外な展開にも驚かされる。

Posted byブクログ

2025/09/15

とても分厚い本だが、文章が引き締まっていて読みやすかった。新聞の書評で翻訳が誉められていたのも頷ける。 第二次世界大戦でドイツ軍の暗号を破ったのがエリザベスさんだったそう。ちなみに日本軍の暗号を破ったのは夫のウィリアムさん。所属が異なるため、守秘義務を守り、当時家庭では一切仕事に...

とても分厚い本だが、文章が引き締まっていて読みやすかった。新聞の書評で翻訳が誉められていたのも頷ける。 第二次世界大戦でドイツ軍の暗号を破ったのがエリザベスさんだったそう。ちなみに日本軍の暗号を破ったのは夫のウィリアムさん。所属が異なるため、守秘義務を守り、当時家庭では一切仕事についての話はしていなかったとか。でも家庭は円満そのものだったよう。 記述で印象的だったのは、暗号を解くというのは非常に集中力を要するので、意気揚々と仕事を始めたとしても、一日が終わるとクタクタになってやがて精神を害することがある、という(ような)一節。天才数学者は精神が壊れてしまいがちだ、というのは聞いたことがあるが、人間というのはとてつもない集中力をずっと発揮しつづけていたら、どこかで壊れてしまうものなのかもしれない。翻って、自分の健康も考えねばと思う。 最後に、アメリカ人の本にありがちな原爆投下礼賛や、日本人に対する偏見や不勉強さが感じられなかったことは素晴らしいことでした。

Posted byブクログ

2025/05/04

アメリカで禁酒法時代の密輸業者や第二次大戦でドイツの暗号を解読した女性、今迄は夫の暗号解読者としての名声の影に隠れていた夫と同等以上の能力と実績を持つ暗号解読者のエリザベスフリードマン。 守秘義務を求められる仕事の性格からその実態が戦後もあまり明らかにされていなかった暗号解読者の...

アメリカで禁酒法時代の密輸業者や第二次大戦でドイツの暗号を解読した女性、今迄は夫の暗号解読者としての名声の影に隠れていた夫と同等以上の能力と実績を持つ暗号解読者のエリザベスフリードマン。 守秘義務を求められる仕事の性格からその実態が戦後もあまり明らかにされていなかった暗号解読者の実態。 第二次大戦に於ける日本やドイツの暗号通信が丸裸にされ、その事実に気づかなかった両国。諜報活動であるインテリジェンスの重要性やアメリカがこの夫婦の働きによって今の諜報組織の端緒が築かれたことがよく分かりました。 400ページを超える大作で正直読み疲れましたが、前記のインテリジェンスの重要性とは別に同夫婦の絆、お互いを思いやる優しさ、睦み合う二人の日常のやり取りが心に残りました。

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2025/03/28

ひょんなことから暗号解読に巻き込まれた女性の話。なんとなんとあのナチスのエニグマの解読者でした。男女不平等の時代に活躍したってのがすごい。事実は小説よりも奇なり。

Posted byブクログ

2025/02/25

『暗号解読』のワードに中二病の血が騒ぎ購入。 これはただの伝記ではない(勝手に伝記だと私が思ってるだけかもしれない)!! 各所に中二病心がザワザワする展開があり、読んでいて飽きない。小説としても良書(まだ私は伝記だと思っている)!! 洋書はもちろん、翻訳されたものは苦手意識があっ...

『暗号解読』のワードに中二病の血が騒ぎ購入。 これはただの伝記ではない(勝手に伝記だと私が思ってるだけかもしれない)!! 各所に中二病心がザワザワする展開があり、読んでいて飽きない。小説としても良書(まだ私は伝記だと思っている)!! 洋書はもちろん、翻訳されたものは苦手意識があって避けてたけど、この本はめちゃくちゃ読みやすいです。

Posted byブクログ

2025/01/16

 20世紀初頭のアメリカで現代暗号学の礎を築いたエリザベス・フリードマンの生涯を綴る伝記である。  エリザベスはコンピューターのない時代にあって、紙と鉛筆、そして頭脳を頼りに、酒の密輸組織、ナチのスパイ網の暗号を暴いていった。夫のウィリアム・フリードマンも陸軍の暗号学者で、NSA...

 20世紀初頭のアメリカで現代暗号学の礎を築いたエリザベス・フリードマンの生涯を綴る伝記である。  エリザベスはコンピューターのない時代にあって、紙と鉛筆、そして頭脳を頼りに、酒の密輸組織、ナチのスパイ網の暗号を暴いていった。夫のウィリアム・フリードマンも陸軍の暗号学者で、NSAの生みの親として知られる。独学で暗号学の基礎を作った夫婦であるが、今日のアメリカでの知名度はウィリアムの方が格段に高い。守秘義務を課せられたエリザベスの功績はいつの間にか薄くなり、宣伝に長けたFBIのフーバー長官の手柄のようになっていった。科学、文化分野のジャーナリストである著者が丹念な書簡等の調査とインタビューにより、エリザベスのキャリアと業績を追い、家族や近所の人との交流も描いている。  エリザベスの暗号人生は、まるで物語のように、始めの一歩から異彩を放っている。変わり者の大富豪フェイビアンの私設研究所に半ば偶然に、強引に連れて来られた。思い切ったことを成し遂げたいと願っていたエリザベスはここでシェイクスピアの作品に込められた「暗号」を解く仕事に就く。夫となるウイリアムと出会い、シェイクスピアに暗号などないと結論付けて2人で研究所を去ることにする。研究所では軍事暗号にも取り組んでいたため、陸軍の暗号機関でそのままコードブレイカーとしてキャリアを歩むことなる。  しばらくしてエリザベスは仕事を辞めた。本を執筆しながら、子育てをしようと思っていたが、沿岸警備隊の助力願いを受け、暗号解読を続けることになる。酒や麻薬の密売組織を取り締まる沿岸警備隊では犯罪組織から傍受した通信を解読するためにコードブレイカーを求めていた。はじめは臨時雇用の在宅勤務だったが、高い能力を持つエリザベスはすぐに頭角を現し、暗号班を立ち上げ、自ら暗号解読者の採用、教育にあたるようになる。チームは何人規模で給与はいくら必要かといったことを試算して、上司に提案しているあたりにエリザベスの有能ぶりと、組織での立場の重さがうかがえる。エリザベスの活躍により、何人ものギャングが逮捕された。第二次世界大戦が始まるとナチスと影の戦いを繰り広げ、エニグマさえ破る。  女性が今よりもずっと軽んじられていた時代に、己の頭脳と野心をもって道を切り開いてきたエリザベスという人物と、謎とスリルに満ちた暗号解読という仕事内容を合わせれば、誰が書いてもそれなりに面白い伝記が書けるのだと思う。本書はエリザベスを見出し、掘り起こしたことに意義がある。また、文章も上手く、美しい比喩が多くて、読みやすい。ワクワクさせるような書き方は著者(訳者)ならではなのだと思う。  夫のウイリアムは日本軍の暗号を破り、NSAの立ち上げに尽力した末、神経を病んでしまったらしい。解読の可否が数万人の命や戦局を左右しかねないという事実は平和主義者のウイリアムにはかなりの心労だったと思う。機密の仕事のため、妻にも仕事内容を話せなかったこと、ユダヤ人としてアメリカ社会に安全な地位を築くための過剰適応もきっと関係していただろう。家族にあてた手紙から内向的で穏やかで理知的な人柄が伺われた。ウイリアムの伝記も読もうと思った。 ※本書が面白いと思った人にはサイモン・シン『暗号解読』もおすすめ。

Posted byブクログ

2024/12/01

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85128190Z21C24A1MY5000/

Posted byブクログ