1,800円以上の注文で送料無料

禁忌の子 の商品レビュー

4.3

298件のお客様レビュー

  1. 5つ

    127

  2. 4つ

    110

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/11/21

話題になるのも頷ける。 デビュー作にしてハイクオリティ。 物語は、身元不明の溺死体が救急医・武田の元に搬送されて来た場面から始まる。 死体は武田と瓜二つの顔を持っていた。 冒頭から一気に引き込まれた。 旧友で医師の城崎と共に調査を進める中で見えて来る真実に声を失う。 巧み...

話題になるのも頷ける。 デビュー作にしてハイクオリティ。 物語は、身元不明の溺死体が救急医・武田の元に搬送されて来た場面から始まる。 死体は武田と瓜二つの顔を持っていた。 冒頭から一気に引き込まれた。 旧友で医師の城崎と共に調査を進める中で見えて来る真実に声を失う。 巧みなミスリードと緻密に張られた伏線、後半は息を詰める展開で犯人と動機が判明した瞬間は驚愕のち慟哭。 思いもよらぬ真相に切なさが込み上げた。 生殖医療の意義を問いながらミステリーとしても秀逸。 医療×ミステリー×人間ドラマ。 第34回鮎川哲也賞、満場一致に納得。

Posted byブクログ

2024/11/21

衝撃的なあらすじに惹かれ、購入。最初は完全なフィクションなんだろうと思っていたが、現実でも似たような問題が起こっており、考えさせられた。医師である作者だからこそ書ける作品だと思った。とても面白かった。

Posted byブクログ

2024/11/21

 救急病院に勤務する医師の武田航。  彼が当直の日に搬送されてきた全裸の溺死体はなんと彼と瓜二つだった。  自分とこの死体に何らかの繋がりはないのか?  たまたま同じ病院に勤めていると知った、中学時代の同級生の医師城崎に相談し武田と瓜二つの溺死体の謎に迫っていくミステリー。...

 救急病院に勤務する医師の武田航。  彼が当直の日に搬送されてきた全裸の溺死体はなんと彼と瓜二つだった。  自分とこの死体に何らかの繋がりはないのか?  たまたま同じ病院に勤めていると知った、中学時代の同級生の医師城崎に相談し武田と瓜二つの溺死体の謎に迫っていくミステリー。  これがデビュー作なのか?と思うほどの、重たくもあり、どんどん先に読み進みたくなる作品です。  はじめの瓜二つの溺死体が運び込まれるところからどんどん引き込まれていくので、掴みが良かったのもあるとは思いますが、探偵役の医師の城崎が解決したらしい謎の話等が挨拶代わりというのもあるかもしれませんが挟まれていたり、本作品の中で起きている事件についての謎に関する解説的な部分が城崎を通じて丁寧にまとめれている印象で途中が退屈しなかったなと思います。  禁忌の子のタイトル通り、重い内容ではありますが、SNSなどで話題になった理由は医学的なことが挟まれる割に分かりやすいというのもあるのではないか?と思っています。  私としては、本作で描かれる一連の事件の中でたまたま描写で気がついてしまったこともあり、キーパーソンが予想通りだったというのもあるのですが、それにしても、起きた事件に対して、解決はこれで良いのか?と思うところもありましたが、個人的にはそれを差し引いても面白いなと感じた作品です。  ミステリーなので、ネタバレなしで感想を書きたいなと思うので、本作のテーマでろうことに関することはなるべく書かないようにしますが、個人的にはテーマが興味深い上に、医療技術の発達は人のために向上されてきたはずなのに、結果的にそうではないことがある。  そんなことに気づかされる作品だったなと思います。

Posted byブクログ

2024/11/20

医療ミステリが好きなので、本作品も興味津々で読ませていただきました。ストーリー展開にスピード感があり、ほぼ一気読みでした。なるほど!考えさせられた作品でした。探偵役の城崎の推理も魅力的でした。来年、シリーズ2作目「白魔の檻」が出るとのことなので、楽しみに待ちます。

Posted byブクログ

2024/11/20

★5 運ばれた急患が自分と瓜二つ? 出生の秘密と密室殺人の謎を追う医療×本格ミステリー #禁忌の子 ■あらすじ 救急医師の武田のもとに、緊急で患者が運ばれてきた。残念ながら帰らぬ人となってしまった彼は、不思議なことに武田とそっくりの外見をしていたのだ。 同僚で幼馴染の城崎と共...

★5 運ばれた急患が自分と瓜二つ? 出生の秘密と密室殺人の謎を追う医療×本格ミステリー #禁忌の子 ■あらすじ 救急医師の武田のもとに、緊急で患者が運ばれてきた。残念ながら帰らぬ人となってしまった彼は、不思議なことに武田とそっくりの外見をしていたのだ。 同僚で幼馴染の城崎と共に、自らの出生に関わる謎を調査し始める。秘密に関知していそうな産婦人科医師を突き止めるが、その人物を訪れると密室で亡くなっており… ■きっと読みたくなるレビュー おもろい! そして完成度が高い! 本格と社会派のバランスが取れていて、さらに自身の秘密を追うといったサスペンスのテイストもある。お医者さんならではの情報量、調査や取材もしっかりされてるようで濃厚なミステリーに仕上がっています。プロットが丁寧で物語も追いやすくていいすね。少しずつ情報が明かされ、謎の輪郭が見えてくるところが上手でした。 ミステリー要素としては二つで、瓜二つの人物の謎と密室殺人の謎。前者については概ねどんな話になるのか想像はつくのですが、これがなかなかのボリュームで読ませる。動物としての本能、そして悲しき欲望に胸が痛くなります。センシティブな問題だし、当事者たちしかわからない悩みなんですよね… 後者については、これはもうよく練られてて素晴らしい!まちがいなく本格ミステリーが好きな人が書いてくれた内容。ひとつひとつ丁寧に可能性をつぶしていく推理ロジックはお見事でした。 冒頭書きましたが、この二つがごちゃ混ぜにならずバランスを取り、さらに物語に違和感なく組み込んでいるのがプロの技なんすよね。登場人物は探偵役の城崎先生がキレキレで好き! もうちょっと引力のあるエピソードがあるとさらに魅力が倍増しそうで、これからの続編に期待しちゃいます。 本作は「親子関係」がテーマです、人間の世界では様々な背景の親子関係があるんですよね。どんな関係性であろうとも、まだ弱く、未来のある子どもたちを最優先とした判断をしてほしいです。これは政治にも行政にも言えることだと思うんですが… 生きていく、育てていくって難しいよね。 ★5か4か悩んだけど新人先生とは思えないクオリティだったので、もうこれは5点満点ですね。めいっぱい楽しませていただきました! ■ぜっさん推しポイント 終盤に産婦人科医師に関してある真相が明かされるのですが、そこにはいつも病に苦しむ人を救うお医者さんならではのメッセージが込められています。これを一番伝えたかったんじゃないかな。 また冒頭の救急医療のシーンなんかは、命を預かる人にしかわからないリアルな緊張感と責任感で溢れてます。実は今、父が入院してるんですが、本当にお医者さんには感謝しかありませんね。

Posted byブクログ

2024/11/19

真相がみえたと思ったら、さらにその上を行く驚きの展開でした。筆者の医師としての問題提起も感じ読み応えのある作品でした。次回作も読みたいです!

Posted byブクログ

2024/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事の始まりの掴みは凄く惹かれて読み始めたけど、私には合わなかった。 賢い人が書いてるんだろうなって印象を受ける言い回し、括弧で解説をつけてくれているが専門用語並べてる感が否めない、お医者さんって凄く時間が無い職業かと思いきや、そんなに時間自由に使える程暇なの?と思うような行動。 やっぱり新人の方が書く作品のせいなのか、粗が多かった気がします。 タイトルの意味も最後明かされるけど、ただただ、女の人が書いた話にしては“気持ち悪い”不快感を感じる結末でした。

Posted byブクログ

2024/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良かった。しかし新人らしい粗も多かったです。 ストーリーは偶然が過ぎる気はするし密室も肩透かし。犯人の心理も、殺害直後とか事件解決後とか、なんでそう振る舞うのか腑に落ちないところはあった でもいい作品です。

Posted byブクログ

2024/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく臨場感あふれる巧みな描写にドキドキしながらページをめくる手が止まらなかった。ストーリーの発想は医者ならでは。ただし結末が近づくにつれ、個人的にはもっとズブズブとしたバッドエンドを期待したが、続編があるとのことで今から楽しみ。蒼平先生は日本人離れした風貌のようだけど、武田夫妻と中川信也はそうでもないのでしょうか?

Posted byブクログ

2024/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発端で掴まれ、中盤は考えさせられたり、気持ちがぎゅっとなったり、そして真相には驚きとそっちの意味かーとなり…話題になるのも納得。 面白かった。

Posted byブクログ