恋とか愛とかやさしさなら の商品レビュー
被害者の家族でもなく、加害者の家族でもない、加害者の「恋人」という立場。 関係を切ろうと思えば切ることができるのに、性犯罪の中でも軽いとされる盗撮で、目瞑ったつもりでも心のどこかで恋人の罪が忘れられてなくて新夏の中で色々な葛藤があったんだろうなと思って読んでいて苦しかった。罪は許...
被害者の家族でもなく、加害者の家族でもない、加害者の「恋人」という立場。 関係を切ろうと思えば切ることができるのに、性犯罪の中でも軽いとされる盗撮で、目瞑ったつもりでも心のどこかで恋人の罪が忘れられてなくて新夏の中で色々な葛藤があったんだろうなと思って読んでいて苦しかった。罪は許されることじゃないのに、許してあげられたら良いのにと思った
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「罪を憎んで人を憎まず」 罪は、人が犯すわけだから、その罪を犯した人を憎まないことはできない?出来心なら許せる?反省して二度としないと誓えば信じられる? 罪を犯した人に寛容でありたい?更生のチャンスを与えるべき?何度でもやり直せる社会を目指す? 答えは出せないな。難しい。
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プロポーズの翌日に彼氏が女子高校生を盗撮って、こんなのどうしたらいいの?と一緒に苦しくなりながら読んだ。 相手に対して許せるライン、許せないラインは人それぞれだと思うけど、初犯の出来心での性犯罪って判断に迷いそう。 新夏の考えや行動はなんとなく自分と共通するところがあって、「わか...
プロポーズの翌日に彼氏が女子高校生を盗撮って、こんなのどうしたらいいの?と一緒に苦しくなりながら読んだ。 相手に対して許せるライン、許せないラインは人それぞれだと思うけど、初犯の出来心での性犯罪って判断に迷いそう。 新夏の考えや行動はなんとなく自分と共通するところがあって、「わかるわかる!」となりながら読んだ。 新夏が出てくる前半は面白かったけど、後半は面白さ半減。多分、被害者一家のせい。
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性犯罪って気持ち悪いんだな 犯した罪は一生消えない 加害者本人だけじゃなくそれ以上に関わる人たちに影響を与えるもの お金で解決できるものとそうでないもの いろんな意味を考えた、良い本でした
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胃もたれ覚悟。 とにかくモヤモヤ。不快感。正直胸糞悪いところがたくさん。 奥歯を噛み締めながら読み進めた。 綺麗な話ではないし、作品のタイトルからは想像できない内容だった。 きっともう読み返すことはないと思う。
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読後、少し不満に思ったところはあったが、心に残る作品だった。男も女も関係なく人の心は難しい。 でも、考え方によっては簡単でもあるのかもしれない。
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婚約者が盗撮で捕まるところから始まる第一部。その女の子新夏の目線で語られる。男性側の自分であるが、もしこの婚約者が自分だったらと想像するだけで心が痛む。新夏は、必死に婚約者を理解しようとし、彼の改心を信じるが…一緒に乗った電車でのシャッター音で疑ってしまったり、盗撮の瞬間を写真で収めたいと写真家としての葛藤もあり… 二部は、婚約者啓久の目線で語られる。職場でも友人でも婚約者でも、みんなから性犯罪者として見られる結末、もうその過去は変えられないことを啓久自身が身をもって教えてくれた。その厳しい立場に立ってなお、なぜ盗撮してしまったんだろうかと自問自答していた… 二部では盗撮被害者の莉子や痴漢歴をもつ瀬名など、新夏以外の人物との関わりが描かれる。ハッピーエンドは無いだろうと薄々気づいていたが、改めて性犯罪は誰も幸せにしない。みんなが不幸になることなのだと考えさせられた。
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本を開く前にあらすじを読んだ時、私がもし新夏の立場だったら悩むことも無く別れを選択するだろうなと思っていました。再犯をしようがしまいが関係なく、今後''そういう人''として見てしまうし、きっと今までと同じように接することが出来ないから。 ただ女性たちの葛藤に触れる中で、愛してるから許す。愛してないから許さない。そんな簡単に割り切れる問題じゃないんだなと思いました。 人それぞれに''わかる''ことができる範疇には限界があって、どんなに身近な存在でも完全にわかることはできないんですよね。 理解はしましたが、やはり私はどちらかというと真帆子と同じ意見で、別れる以外の選択肢はないなあと思いました。 後半の莉子の話では、ルッキズム故の女性の生きづらさが描かれていて、私も男性からの何気ない一言に傷つき(それだけではないですが)、美容外科にお世話になったことがあるので胸が痛くなりました。 浅川さんや莉子の父親や前の上司みたいに、名前のない罪を持った男性たちが世の中にたくさんいるんだろうなと思うと、吐き気がします。 私自身も自分の意見を最後までまとめることは難しいですが、色んな価値観や意見に触れることができる作品だなと感じました。 最後に、なかなかシリアスなお話の中での「コナンくんかよ」というツッコミにはクスッとしました。
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読み終わった後もちっともすっきりはしないし、様々なことの答えも出ないままだけれど、読んでよかったなと思える。一穂ミチさんは、様々な性格の人を上手に描いてくれる人だと思う。 私自身、電車内で痴漢にあったことがあったので、啓久の「あんなことで」という発言が嫌だと思った。「あんなことで」じゃない、出来心だったとしても、そうじゃなかったとしても、被害者にとっては加害者の心情とかはどうでも良い。やられたことだけが、事実として残る。 だけど、きっと、本当に男の人にとっては「あんなことで」で片付けられてしまうのだと思った。それは、悪いことではなくて、ただ、それが男女の違いなのかもしれない。それを受け止めてこれからも生きて行きたい。
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人を「分かる」ってなんだろう、と考えさせられた作品だった。他人のことも自分のことも、分かりえないことがある。それに向き合い続けることが、自分の人生を生きることであり、他人と生きていくことなのかもしれない。 個人的には、後半の莉子のセリフに共感。女性に対するルッキズムについて明快に...
人を「分かる」ってなんだろう、と考えさせられた作品だった。他人のことも自分のことも、分かりえないことがある。それに向き合い続けることが、自分の人生を生きることであり、他人と生きていくことなのかもしれない。 個人的には、後半の莉子のセリフに共感。女性に対するルッキズムについて明快に言語化されていて、スッキリした。
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