恋とか愛とかやさしさなら

一穂ミチ(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2024/10/30
• JAN: 9784093867399

商品レビュー

2025/11/25

「昨夜プロポーズしてきた婚約者」が「盗撮」で捕まる、って絶妙。夫ならとりあえず庇わざるを得ないだろうし、痴漢や婦女暴行なら顔も見たくないだろう。
「親の仇の殺人なら理解はできる」という主人公の言葉にとても共感した。それほど女から見た性犯罪は理解不能。私自身は、親の仇で人を殺めるのはコスパ悪いと思うけど、子の仇ならコスパ度外視で処すだろうな。
私が新夏なら、葵なら、真帆子なら、莉子なら…しばらく考えてしまいそう。

2025/11/25

婚約者が盗撮で逮捕されたー。
題材は単純だし、双方の視点から描かれる構成も目新しいものではないが、おもしろい。
今、至るところで性犯罪が話題になっていて、性犯罪者なんて、死ねばいい、それこそ「死刑か去勢か」と男の自分ですら思うけど、愛する恋人が性犯罪者を犯したら、、、　メリットとデメリットを天秤にかけて結婚できるのか、ほんとその価値観は人それぞれだと思う。　また、もし自分の子どもが性犯罪に手を染めてしまったら、啓久の母みたいに「示談で済んで、なんの実害もなくてよかった」と安堵するだろうなあと思った。新夏の気持ちにも性犯罪を犯した啓久の気持ちにもどちらにも共感できておもしろかった。

2025/11/25

〜1周目〜
2025.11.25
電子書籍で読んだ。
簡潔にいうと身近な人が性犯罪を犯したらどうなるのかという話。
性犯罪じゃなくても浮気でもやっぱり世の中に正解はあって、そこから外れた行動をすると一気に疎外されて、嫌悪されてしまうんだなと思った。
嫌悪しない人は結局その人のことを都合がいいように扱う人だけで、物語の中では被害者もその1人だった。
今はいろんなコンテンツが流行っているからこそシビアな目線で物事を考えないといけないんだなと思った。