世界のすべて の商品レビュー
喫茶店ブルーには秘密を抱えた人々が集まってくる__店員として働く鳴海もそのひとりだった。私も自己開示が苦手なので鳴海の葛藤はとても共感できた(他の登場人物たちがどんどん秘密を打ち明けることに驚いた)多様性という言葉を必要としない世の中になりますように。
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自分がたぶんアロマンティックだから刺さるテーマだった、恋愛しないけど寂しいし今後するんじゃないかなあって期待しちゃうのわかる セクシュアリティ関係なく主人公がコミュニケーション下手な場面多くて、それをセクシュアリティのせいにしてる部分がたまにあってきになった
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自分は普通じゃないと思い悩んでいる人にそっと寄り添う小説だった。 ひとりひとり外見も性格も心も違うから普通じゃないことが当たり前だけど理解されないことも多い。 多様性という言葉は最近広まってきているが、セクシュアリティについてはまだまだ浸透が薄い気がする。 私自身、まだ本当の私...
自分は普通じゃないと思い悩んでいる人にそっと寄り添う小説だった。 ひとりひとり外見も性格も心も違うから普通じゃないことが当たり前だけど理解されないことも多い。 多様性という言葉は最近広まってきているが、セクシュアリティについてはまだまだ浸透が薄い気がする。 私自身、まだ本当の私を知らないのではないのかと考えさせられた。 主人公の周りには理解者が多くて相談できる相手もいたけど、もっと沢山の人が自分を圧し殺して一人で悩んでいると思う。 固定観念は言葉の暴力に変わる可能性があるから発言に気を付けようと思った。 読みやすいけど難しいテーマだった。
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①恋愛感情もなく、性欲もない人 ②アイドルに本当に恋愛している人 ③女性であり、女性を愛する人 ④男性であり、女性を愛し、女装が好きな人 ⑤複数の異性を同時に好きになる人 セクシャリティについて、勉強になりました。 それらの表現って難しいと思った。 時代が進むにつれて、偏見がな...
①恋愛感情もなく、性欲もない人 ②アイドルに本当に恋愛している人 ③女性であり、女性を愛する人 ④男性であり、女性を愛し、女装が好きな人 ⑤複数の異性を同時に好きになる人 セクシャリティについて、勉強になりました。 それらの表現って難しいと思った。 時代が進むにつれて、偏見がない社会になれば 良いと思いました。
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『同性同士のカップルは自分たちだけでは子供は産めないし、男女であっても妊娠できないことはある。今は、それぞれの生き方の選択肢として、子供を望まない人もいる。その全てに、意味がないとは考えられなかった。』 ゆったりと物語が進んでいくので、実際に喫茶店ブルーにいるような気持ちになっ...
『同性同士のカップルは自分たちだけでは子供は産めないし、男女であっても妊娠できないことはある。今は、それぞれの生き方の選択肢として、子供を望まない人もいる。その全てに、意味がないとは考えられなかった。』 ゆったりと物語が進んでいくので、実際に喫茶店ブルーにいるような気持ちになった。 アイドルにリアコになる人•複数の人に恋愛感情を持つ人•信頼できる人としか恋愛できない人に名前があることは知らなくてすごく勉強になった。 今ではテレビでLGBTを公言する芸能人やLGBTをテーマとしたアニメやドラマがあり、差別をする人が減ったと思う。でも、まだ生きづらいと感じている人は沢山いると思うし、誰にも言えなくて辛い思いをしている人もいると思う。いつか恋愛=異性とするもの、恋愛=誰もが経験するものとして捉えられなくなる世の中になってほしい。
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最近、話題に上がることの多いセクシャリティの問題を優しく温かく包み込むような雰囲気で描いているのが、好みど真ん中でした。 本作はカフェでアルバイトをする主人公がお客さんと関わり合う中で、それぞれの恋愛観に触れていくお話。 本作は性自認をテーマにしたお話なのですが、最近ですとオ...
最近、話題に上がることの多いセクシャリティの問題を優しく温かく包み込むような雰囲気で描いているのが、好みど真ん中でした。 本作はカフェでアルバイトをする主人公がお客さんと関わり合う中で、それぞれの恋愛観に触れていくお話。 本作は性自認をテーマにしたお話なのですが、最近ですとオリンピックの選手が活躍した時に話題になったため、比較的ホットなテーマなのかなと思いました。特に恋愛における価値観の多様性は、どちらの性が好きの範囲に留まらず、恋愛感情と性欲が発生するかどうかにまで議論が及ぶようになっているので、今後も多様化が進むのかなと思います。 その中で本作は多くの人が多様な悩みを抱えており、その悩みについて主人公が大学で学んだ知識をもとに向き合っているので、まさに現代の多くのセクシャリティに触れることができる良い教科書的な立ち位置であるなぁと思いました。 個人的には酔ったコトリさんが1番印象的だったかなと思います。普通という価値観の押し付けが、どれだけ残酷なことであるかをマジマジとみた感じがありました。こうしたエピソードを通し、過度に受け入れるのでも拒絶するでもなく、ありのままで他の人と付き合ってほしいという願いが本作に込められていると感じました。
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この本そのものが居心地の良いカフェのようでした。本の中に居場所を見つける、というわけではないのですが、本を読んでいる間「そこに座っていていいよ」と言ってもらえている気がしました。 いま自分の目に見える範囲、聞こえてくる声、出会う人々が、それこそ「世界のすべて」ではまったくなく、世...
この本そのものが居心地の良いカフェのようでした。本の中に居場所を見つける、というわけではないのですが、本を読んでいる間「そこに座っていていいよ」と言ってもらえている気がしました。 いま自分の目に見える範囲、聞こえてくる声、出会う人々が、それこそ「世界のすべて」ではまったくなく、世の中は広く深く知らない事だらけだと思うと「普通」ってなんだろうと思います。世の中は変わる、「普通」も変わる、自分は自分で生きていく、ということが肩の力を抜いて感じられました。 結婚や子どもについて「するべき・持つべき」といった一方向からの考えになってしまっている人、そういった人しか周りにいない人にも読んでほしいです。
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――恋愛感情がない。性欲がない。それでも「普通」に暮らしている。 5年間勤めた会社を辞め、街の小さな喫茶店「ブルー」でアルバイトをする鳴海優輝。 心優しい啓介が営む「ブルー」には秘密を抱えた人々が集まってくる。 デザイナーの北村、高校2年生のヒナ……。 常連客の悩みに向き合う鳴...
――恋愛感情がない。性欲がない。それでも「普通」に暮らしている。 5年間勤めた会社を辞め、街の小さな喫茶店「ブルー」でアルバイトをする鳴海優輝。 心優しい啓介が営む「ブルー」には秘密を抱えた人々が集まってくる。 デザイナーの北村、高校2年生のヒナ……。 常連客の悩みに向き合う鳴海にも、周りに言えない想いがあった。 多様なセクシュアリティを持つ人々を、やわらかく鮮やかに照らす、畑野智美の新たな代表作。
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