世界のすべて の商品レビュー
5年間務めた会社を辞め、街の小さな喫茶店「ブルー」で アルバイトをする鳴海優輝。「ブルー」には秘密を 抱えた人々が集まってくる。秘密に向き合う鳴海にも、 周りに言えない想いがあった。
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多様性 ジェンダー まさに現代のテーマ いろんな種類があるのだなぁと勉強になった ただ絵梨さんのような人は理解に苦しむ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公はブルーという喫茶店でバイトをしている。 そこでさまざまなジェンダーの方との出会いがあり、その1人1人と向き合いながら、自分のジェンダーとは?を考える。 最近になってやっと様々なジェンダーがあることが示され、認められるようになってきた。けれども、まだその理解は広く浸透してはいない。差別は根深く残っている。 『自分のことをわかろうとしてくれてる人が近くにいて、悩んだ時には話を聞いてもらえると思うだけで、世界が明るくなったように思えた。』p248 『自分のいるところだけが世界の全てだと感じてしまう。でも、そんなことはなくて、この本の向こう側には、知らない世界が広がっている』p250 カミングアウトする人々を主人公がただ受け止める。言葉だけの励ましとか共感はしないで、ただそばにいる。そんな姿が素敵だった。 私が知らないだけで、すぐそばに悩んでいる人がいたのかもしれない。見えているのに、見ようとしていなかったのかもしれない。 自分の知っていることだけを世界のすべてとは思わずに、広い目で見ていきたい。優しい心を持っていたい。世界はひろい。
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前作もジェンダーがテーマだったか?私が読んでいる作家さん達の中では畑野先生がいち早くこの手のテーマに向かい合って創作されてます。多様性を避けて通れない時代になってきて今後は少しずつこうした作品は増えてくるのでしょう。 今作は、人知れず悩んでいる人に対して負担にならなければ良いとい...
前作もジェンダーがテーマだったか?私が読んでいる作家さん達の中では畑野先生がいち早くこの手のテーマに向かい合って創作されてます。多様性を避けて通れない時代になってきて今後は少しずつこうした作品は増えてくるのでしょう。 今作は、人知れず悩んでいる人に対して負担にならなければ良いという距離を持って丁寧描かれてると思います。 作中、「独身でいることや、恋人がいないことをバカにするような人は、減ってきていると思う。多様性を理解できなくても、そういうことを言ってはいけないという空気は確実に広がってきている。」や「壁のこちら側で楽しく暮らせば、充分なのだ。そうしているうちに。その壁は自然と崩れていく。」など、少しでも一日一日をやり過ごす為のヒントがそっと寄り添う様に描かれてます。
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自分にとっては未知の世界だった。 「世界のすべて」のタイトルには、いま見えているものがこの世界のすべてに見えている。その中での悩みがたくさんある。だけど、他の人には他の人の「世界のすべて」が存在して悩み続けている。こんな意味があるのかなと。自分なりに考えるきっかけになりました。...
自分にとっては未知の世界だった。 「世界のすべて」のタイトルには、いま見えているものがこの世界のすべてに見えている。その中での悩みがたくさんある。だけど、他の人には他の人の「世界のすべて」が存在して悩み続けている。こんな意味があるのかなと。自分なりに考えるきっかけになりました。
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読み終わったあと、装丁の色に納得というか「そういうことだったんだ」と感じた。 世界のすべてを肯定できなくても、否定ばかりであっても、自分と他人、全員が生きていこうって思える社会であってほしい。 環境や立ってる立場などで価値観って変わるから正解、不正解なんて無いんだろうな。
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LGBTQを知らない人にも、それに悩んでる人にも読んでほしい。ちょっと気持ちが軽くなった気がする。 本自体すごくテンポ感もよくてすぐ読んでしまった。
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主人公鳴海くんと、鳴海くんがバイトするカフェで出会う人たちの物語。 それぞれがセクシュアリティやジェンダー表現に迷い、向き合いながら生きている。"普通"でありたいと思いつつも、"普通"の人扱いされることに違和感を覚える日々。そんな中でも一歩...
主人公鳴海くんと、鳴海くんがバイトするカフェで出会う人たちの物語。 それぞれがセクシュアリティやジェンダー表現に迷い、向き合いながら生きている。"普通"でありたいと思いつつも、"普通"の人扱いされることに違和感を覚える日々。そんな中でも一歩を踏み出していくお話。 重く感じる部分は所々あったけど、鳴海くんのわりとニュートラルな視点で進んでいくから読みやすかった。 私の感覚としては、LGBTQ+という言葉は浸透してきてはいるけど、表現(服装、髪型、仕草、言葉使い等)についてはまだ認知されていない部分が多いなと、最近身近なことろでの会話でふと思うことがあった。 性自認×性的指向×性表現の組み合わせはたくさんあるし、それぞれに段階もあるだろうから、そう考えると本当に無数にあるよなあ。 自分も意図せずに、誰かにとって無神経な言葉を発してたかもしれない。 「結婚するかどうか迷ってる」って言ってたけど、 その言葉だって、結婚できない立場の人にとっては衝撃よね。 好きになるのもならないも自由だし、結婚する自由、結婚しない自由、するかしないか迷う自由が"普通"にみんなにあればいいのにね。 『世界のすべて』は色んな人が出てくるけれど、この本で見えてくるのはまだまだ"世界の一部"でしかないんだろうなということを知った。
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とても静かで穏やかな印象だった 途中盛り上がりが来るのかなと思いつつ ずっと平坦が続いた ジェンダーの難しい問題 皆が理解していくにはまだ長い時間が かかりそうだなと読んでいて感じた
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多様性。鳴海は全然悩む必要ないと思う。初めて知る分類がたくさん。自分のタイプに名称がつくことで安心する人もいると思うが、分類すればするほど当てはまらない場合に不安になるのでは。
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