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藍を継ぐ海 の商品レビュー

3.8

26件のお客様レビュー

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2024/11/22

いろいろな自然科学の世界のことも興味深く読みましたが、日本のあちこちの限界集落のような地域のことも考えさせられました。

Posted byブクログ

2024/11/22

短編集。どの物語も面白かった。 特に「祈りの破片」は、ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で長崎の原爆の話を見た直後だったので重なる部分が多く、興味深かった。 ドラマを見た人は、ぜひ読んで欲しいなぁ。

Posted byブクログ

2024/11/21

理系作家の自然科学をテーマとした珠玉の短編集。 今回も興味深い知識を得られるとともに、登場人物の優しさと自然の悠久に心を打たれた。

Posted byブクログ

2024/11/20

色々な想いが巡って巡って、今がある。 伊与原さんの命の物語は、とても温かく そして優しい思いが溢れてくる素敵なお話だった。 先祖の陶芸を追い求める若者。 新たな地で再出発を決意したが上手くいかない女性。 市役所の仕事にうんざりする最中、 謎の記録物に出会う男性。 田舎の父の老い...

色々な想いが巡って巡って、今がある。 伊与原さんの命の物語は、とても温かく そして優しい思いが溢れてくる素敵なお話だった。 先祖の陶芸を追い求める若者。 新たな地で再出発を決意したが上手くいかない女性。 市役所の仕事にうんざりする最中、 謎の記録物に出会う男性。 田舎の父の老いを心配する女性。 ウミガメと自分を結びつけ必死に生きる少女。 色んな人が出てきて、みんなもがいている。 その姿に終始胸を打たれた。 全作好きだが、やはり表題作が心に強く残った。 やっぱり伊与原先生の作品が好きだ。 無理に進まなくても、自分のペースでいいんだよって いつも教えてくれる。 次作もとてもとても楽しみだ。

Posted byブクログ

2024/11/17

五編それぞれの方言で書かれていて、それぞれの土地の吹く風、潮の香りが伝わる素敵な短編集。☺️ 伊予原さんは科学的な事が明解で好きです。 「藍を継る海」の中に出てくる、子ガメの「フレンジー」状態については初耳でした。 それから佐和さんの言葉にあった「人間はまだそこまでウミガメのこと...

五編それぞれの方言で書かれていて、それぞれの土地の吹く風、潮の香りが伝わる素敵な短編集。☺️ 伊予原さんは科学的な事が明解で好きです。 「藍を継る海」の中に出てくる、子ガメの「フレンジー」状態については初耳でした。 それから佐和さんの言葉にあった「人間はまだそこまでウミガメのことを知らんと思うんよ。人間の考えるとおりには、なかなかならん。」「好きなところで、気に入った場所で、生きたらええの。生まれた土地に責任がある人なんて、どこにもおらんのよ」は印象に残りました。☺️ 五編共前向きな結末で元気をもらえました✌

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2024/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここ数年私的には伊与原新作品は外れがない 今回も5篇の短編、全てが良かった 書籍化にあたる改題も全て心憎い 5篇とも全く違うジャンルなのに、理系作家ならではの確かな専門知識を元にした、それでいて情緒溢れるストーリーに唸ってしまった 女性の心情を描くのも上手だなぁ〜 父からもらった桐箱入りの萩焼の湯呑み、大事にしまい込んでばかりいないで、時には土の温もりを感じながら使ってみよう

Posted byブクログ

2024/11/15

短編集。 どうも私のメンタルが不調だったのか、なかなか読み進めるのに苦労した。 時間をかけて、ゆっくり噛み締めて楽しむ物語だと感じます。 『夢化けの島』が面白かったです。

Posted byブクログ

2024/11/10

短編集ながら、どれも深みのあるストーリーで読み応えがありました。 5つの土地を舞台に、過去から未来へと受け継がれていく自然科学の世界が描かれています。  夢化けの島(山口県) 狼犬ダイアリー(奈良県) 祈りの破片(長崎県) 星隕つ駅逓(北海道) 藍を継ぐ海(徳島県) いつかは...

短編集ながら、どれも深みのあるストーリーで読み応えがありました。 5つの土地を舞台に、過去から未来へと受け継がれていく自然科学の世界が描かれています。  夢化けの島(山口県) 狼犬ダイアリー(奈良県) 祈りの破片(長崎県) 星隕つ駅逓(北海道) 藍を継ぐ海(徳島県) いつかは見てみたいウミガメの産卵をめぐる物語「藍を継ぐ海」と、興味があって積読本もあるオオカミについての物語「狼犬ダイアリー」が特に好きでした。 宇宙からやってくる隕石や駅逓の歴史にロマンを感じり、原爆投下後について描かれた作品ではある人物の行動が深く心に刻まれました。 地球の自然や生物、また土地の歴史に思いを馳せました。 遠くのものが繋がって、新たな事実が目の前に現れることが面白いしロマンを感じる。 新たな世界の扉を開き、知的好奇心を満たしながら人と人が紡ぎ出す物語も楽しませてくれる短編集。 伊与原さんの作品がやっぱり好きです。

Posted byブクログ

2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夢化けの島、狼犬ダイアリー、祈りの破片、星隕つ駅逓、藍を継ぐ海の5篇。祈りの破片、よかったなぁ。狼犬ダイアリーの少年もすごくよかった。

Posted byブクログ

2024/11/05

「夢化けの島」が一番好きだった。山口、和歌山、長崎、北海道、徳島、を舞台としていて最後の文献の量からも分かる通り、すごく地方の様子が伝わっていろいろ調べられて作られたんだなと感じた。とりあえず山口、萩焼に興味が湧きました、行こうと思いました。こういう話が好きです、面白かった。

Posted byブクログ