森にあかりが灯るとき の商品レビュー
介護現場の大変さ 知っているつもりでいた 長い療養の末この春、夫を看取ったから それぞれの人生、家族、大事なもの 死を待つだけの施設生活の人達に懸命に力を注ぐ介護士 頭が下がるなんて言葉だけじゃ足りない 働く事の意味 姿勢考える事がたくさんあった 延命医療 預かってもらっている...
介護現場の大変さ 知っているつもりでいた 長い療養の末この春、夫を看取ったから それぞれの人生、家族、大事なもの 死を待つだけの施設生活の人達に懸命に力を注ぐ介護士 頭が下がるなんて言葉だけじゃ足りない 働く事の意味 姿勢考える事がたくさんあった 延命医療 預かってもらっている家族の態度 そしてやがて必ず直面する自分の最後 若い人も、老いた人も読んでほしい一冊です
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ちょっと重たい内容だった。 自分の介護と看取りの経験や、身内で介護福祉士の仕事をして来た者の話しなどと重ねながら読んだ。 全体的には重かったがその中にもどこか優しさが隠れていて、終わり方も良かった。 自分も今後は介護される側になると思うと、家族には負担をかけたく無いと感じた...
ちょっと重たい内容だった。 自分の介護と看取りの経験や、身内で介護福祉士の仕事をして来た者の話しなどと重ねながら読んだ。 全体的には重かったがその中にもどこか優しさが隠れていて、終わり方も良かった。 自分も今後は介護される側になると思うと、家族には負担をかけたく無いと感じた。 もっと皆が身近に感じなくてはいけない問題だと思った。
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家族や身近な人がお世話にならない限り、深く知る機会すらなかった介護の世界。 そこでの日々が丁寧に描かれていて、携わっている方々に深く尊敬の念を覚えました。 『尊いお仕事』という言葉では片付けられないご苦労とやりがいと。 星矢のまっすぐな人柄に、心が洗われました。 また、人手不足...
家族や身近な人がお世話にならない限り、深く知る機会すらなかった介護の世界。 そこでの日々が丁寧に描かれていて、携わっている方々に深く尊敬の念を覚えました。 『尊いお仕事』という言葉では片付けられないご苦労とやりがいと。 星矢のまっすぐな人柄に、心が洗われました。 また、人手不足を解消するべくDX事業も進められていて、介護する側もされる側も手助けになるようなロボットも開発されている様子も知ることが出来ました。 読後感も本当によく、ぜひ広く皆さんに読んでもらいたいと思える1冊でした。
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介護の仕事についている人達に心の底から尊敬する。 綺麗事だけではない、きつい、汚い、などと言われる大変な仕事。 読んでいて気が滅入るような感じがしたけど、溝内くんの明るい雰囲気に救われたー。
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介護現場の現状と最期の迎え方を考えさせられる良作でした。医療、看護、介護などに関わる等身大の人々の描き方が非常に美味い作家さん。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
施設の介護現場がリアルに描かれている。 テンポも読後感も良い。 ただ、ちょっと設定に無理があるなと感じたところが2カ所。 主人公の夜勤で、人がいた気がしたのをずっと思い出せなかったというのは不自然だし、医師が前職場で教授をかばった理由もわからない。 それを除いても介護の世界を考えさせられる良い物語。
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はじめの方にある介護の具体的な様子にちょっとやられた。本当に介護は大変だと思う。 人間の手が必須の部分と自動化で賄える部分との切り分けがしっかりできて、それに見合うツールもあって、誰でも就職を検討しやすい職業になればいいと思う。 絶対にできない「非現実」の話ではないけれど、投資が...
はじめの方にある介護の具体的な様子にちょっとやられた。本当に介護は大変だと思う。 人間の手が必須の部分と自動化で賄える部分との切り分けがしっかりできて、それに見合うツールもあって、誰でも就職を検討しやすい職業になればいいと思う。 絶対にできない「非現実」の話ではないけれど、投資が必要なのに投資があまりされていない部分なのだと思う。 ということを考えさせられる一冊。
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森に灯りが灯るときに、ほっとする人達が穏やかに過ごすためには、あかりを灯す人達が報われなければならない。読み終えて、この小説の希望を表現しているような装画を見ながら、思った。 舞台はユニット型の特別養護老人ホーム、「森あかり」。元お笑い芸人の介護士、溝内星矢と施設長の福見節子、...
森に灯りが灯るときに、ほっとする人達が穏やかに過ごすためには、あかりを灯す人達が報われなければならない。読み終えて、この小説の希望を表現しているような装画を見ながら、思った。 舞台はユニット型の特別養護老人ホーム、「森あかり」。元お笑い芸人の介護士、溝内星矢と施設長の福見節子、医師の葉山彩子らが働くなかでの出来事が綴られていた。 「森あかり」の日常で起きたことは、どこの施設でも起きるかもしれないことだと思った。排泄介助の現実、お風呂介助の重労働、食事介助の難しさなどを知るにつれて、介護士には頭が上がらないなと思った。 そんななかで、利用者の方の優しさや切ない切実な気持ちに触れて、思うことも多かった。介護の現場の大変さが綴られるなかで、少しほっとできる場面もあってよかった。 2040年には65歳以上の高齢者、75歳以上の後期高齢者の人口はピークを迎え、社会保障制度の維持が危ぶまれる。更に労働力が不足するため、どの業界も深刻な人手不足に陥ると考えられている。この2040年問題が、すぐそこまで近づいている、と書かれていた。見て見ぬふりをする時期はとっくに終わっていた。 介護のこともきちんと理解して、何をしていかなければならないのか、そして優しさとは何かを考えさせられた小説だった。多くの人に読まれたらいいなと思った。
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主人公が一度嫌になって離れた介護現場にまた戻ってくるところが良かったです。嫌だなあと思うことも多々あるけれど仕事ってそんなもんだし、嫌なところと良いところ両面知った上で頑張っていくのが良かった。
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藤岡さんの新作ということで手に取りました(^^) お笑い芸人を挫折した星矢は、特別養護老人ホームで働くことにします。 星矢を通して介護の現場の厳しさが描かれている物語。 介護の仕事内容の厳しさはもちろんですが それ以外の大変さも描かれています 普段は施設に顔も出さない...
藤岡さんの新作ということで手に取りました(^^) お笑い芸人を挫折した星矢は、特別養護老人ホームで働くことにします。 星矢を通して介護の現場の厳しさが描かれている物語。 介護の仕事内容の厳しさはもちろんですが それ以外の大変さも描かれています 普段は施設に顔も出さないような血縁者なのに 求めるものが多くクレームを言ってきたり、 もし問題でも起きようものなら介護者が責められたり。 介護のプロなのだから100点でなければいけないとみんな思っているのです。 でも現実はたとえ1対1で介護してたとしても24時間全く目を離さずにいるなんて不可能。施設ではもっと人数が増えるのでより難しいです。慢性的な人手不足もあります。 だんだんと患者のためではなく、責任問題にならないための介護になっていってる現状。 本人は望んでいないのに、手を尽くさなければ責任を問われる。だから胃ろうなどによってただ生かされていく延命至上主義の現場 誰のための介護なのか、なんのための介護なのか、、、 このままじゃ介護の現場は崩壊すると言われているのに、見て見ぬふりをする人が多すぎる と訴えかけていました。 とても耳が痛い話です。 我々は介護問題からは逃げられない世代だそうです。少しでも介護する側もされる側も楽になるよう考え方もアップデートして、機械化も進める必要があると感じました。 政治家のみなさんにも読んでほしい!! 作中に旭山動物園の展示の話が出てくるのですが、、、、この前行ったのに!! その展示はどこにあったんだーーー!! そこにあった言葉が印象的だったので残しておきます 『治療延命の概念、価値観を持たない動物決して他種を言じることのない野生の血。 私たちは、そんな命を預かっています。 でも預かったからには飼育下という環境の中でその動物らしく暮らし、その動物らしく命を終わらせます。 命は大切と言いますが、 それはおそらく長く生きることではなく、その動物らしく生きることなのだと思います。』 できれば私も自分らしく生きられる間だけ生きたいです。 親の介護や自分の老後などを改めて考える機会をもらえると同時に、今後の導きを得た一冊でした(^^)
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