少女には向かない完全犯罪 の商品レビュー
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探偵役が幽霊という設定自体は、特に目新しくもないのだけど、幽霊に「一週間」という生存期限を設けた設定は、特殊設定ミステリとして非常にスリリングな試みでした。 なのに、そのタイムリミットがもたらすべき「緊迫感」が、物語のテンポにうまく反映されていない印象を受けたのが正直なところです。特に終盤、もっと加速してほしい場面での足踏み感が、もったいなく感じられました。 キャラクター造形や世界観も、ラノベやアニメ的な記号性が強く、また少女の年齢設定はあまりにも不自然に感じました。 こういったリアリティの面では、好みが分かれるでしょう。 ミステリとしての醍醐味である伏線回収や、二転三転する多重解決の鮮やかさはとてもフェアですし、素晴らしいの一言。 ただ、残念なことに、その解説が会話文による長回しの説明に頼りがちで、回りくどいと言うのか、内容を把握するのに意外と体力を削られます。 設定のユニークさやキャラクターの魅力など、秀逸な要素が豊富にある作品なだけに、もう少し簡潔な構成であれば、より純粋に楽しめたと思います。
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2人で犯人を殺すか逮捕させて終わりにして欲しかった 結局普通のミステリーみたい 二重三重にと真実を被せられて訳がわからなかった
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幽霊の特殊設定と多重解決は面白いが、トリックは都合が良すぎる部分もあった。足跡のトリックは良かったかな。 最後のインタールードの仕掛けは良かったが、仕掛けから種明かしまで早すぎて勿体無いと感じた。
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幽霊と少女が協力して復讐をするという設定は目新しくて興味がもてる導入だったと思う。些細なことや細かいことを丁寧に描いているが、長くてダレる部分もあった。もっと展開が早い方が飽きずに読めるし、真相はそれなりに面白いと思うので惜しいなと思った。
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ビルから落とされて幽霊となった裏稼業の完全犯罪請負人・黒羽と、両親を殺された幽霊が見える少女・音葉。 幽霊も子供も一人では何もできない為、この2人が力を合わせて犯人を探し復讐するストーリー。 ちょうど真ん中のページあたりで犯人逮捕。 まだ折り返しだよな?と思っていたら、ここから...
ビルから落とされて幽霊となった裏稼業の完全犯罪請負人・黒羽と、両親を殺された幽霊が見える少女・音葉。 幽霊も子供も一人では何もできない為、この2人が力を合わせて犯人を探し復讐するストーリー。 ちょうど真ん中のページあたりで犯人逮捕。 まだ折り返しだよな?と思っていたら、ここから「え?え?」と少し取り残されるようなスピードで、次々と話の流れが変わっていく。 一体犯人は誰なのか? 復讐は何も生み出さないとは言うけれど、この作品では多くのものが生み出されてしまった。
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最近ありがちな早熟で小生意気な女児とかしこぶったクールガイ的な青年のハードボイルドバディものだと思ったら、復讐に燃える勇気ある聡明な少女と幽霊というなんとも珍しい組み合わせの推理ショー。 マトリョーシカのように、次々に「真相」が明かされていく様が愉快痛快。きちんと推理されていて、ミステリーとしてもドストライク。物語のクライマックスを迎えたかと思えばまだ半分で、ここからどうなるかと思いきや、もう一山。 読み応えのある、贅沢な本格作品でした。 一個気になるのは黒羽さんの火事の真相。 あと、烏由宇ってネーミングは、メルカトル鮎シリーズにでてくる烏有さんからきてる?親が本格が好きでそれにちなんだ名付けをどうのこうのと。まさかの、そちらの本格繋がり?!うゆうさんって、女の子に呼ばれるたびに冬と夏の奏鳴曲のトラウマが…。
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方丈先生の作品は初めて読んだので、軽いタッチの文章でしたが、読むのに時間がかかってしまいました。 幽霊と解決を目指すという設定は新鮮で、ワクワクしました。幽霊にしかできない手法が満載で、便利〜って感心しながら楽しみました。
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今年読んだ本格ミステリの中ではマイベストでした。これでもかと畳み掛けるような多重推理。本格ミステリというジャンルを壊してしまうかのような展開にも関わらず、本格ミステリの面白さを切実に訴えてくる作品です
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特殊設定でありながら本格ミステリーであることは間違いない。素晴らしい作品だった。 最近は特殊設定物が増えて、もっとコテコテの雪降る山荘的なミステリーが読みたいと思っていたが、本格ミステリー要素を損なわずに楽しめるのが方丈貴恵の魅力。 全員が抱える傷や秘密、お互いを守ろうとする意向が物語を複雑化していき、それらが共有されていくごとに何重ものストーリーがめくれ真実に向かっていく。脱帽ですね、読者的には最後あたりちょっとお腹いっぱい感もあったので星4としましたがおすすめの一冊です
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まるで、玉ねぎの皮を剥くみたいに、次から次へと新しい真相が出てきて、なかなか本当の真相まで辿り着くことができない。そんな、ヤキモキ感半端ない作品でした。 読み終えて、これ以上さらに真相が出てくることはないとわかって、やっとホッと一安心です。面白いんだけど、なんとなく読んでいて、...
まるで、玉ねぎの皮を剥くみたいに、次から次へと新しい真相が出てきて、なかなか本当の真相まで辿り着くことができない。そんな、ヤキモキ感半端ない作品でした。 読み終えて、これ以上さらに真相が出てくることはないとわかって、やっとホッと一安心です。面白いんだけど、なんとなく読んでいて、何度も塗り直しがあるから、疲れる感覚がありました。
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