日本扇の謎 の商品レビュー
火村シリーズ、記憶を失い扇を持った青年の周囲で起きる事件の話。あの時あぁしてたら、もしこうだったら、と浮かぶ分岐点が悔やまれる。あと有栖がこのタイトルの小説を書こうと頭を悩ませてるの小説家ってこういう感じで考えてるんかなって新鮮だった。
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火村英生の国名シリーズ第11弾です。 こちらの作品は2025年このミステリーがすごいの第3位でした。 去年末に発表された2026年版じゃなくて、一昨年に発表されたものです。 作中の作家有栖が作品を書くときタイトルが決まっているという話しで、担当さんから『日本扇の謎』というタイト...
火村英生の国名シリーズ第11弾です。 こちらの作品は2025年このミステリーがすごいの第3位でした。 去年末に発表された2026年版じゃなくて、一昨年に発表されたものです。 作中の作家有栖が作品を書くときタイトルが決まっているという話しで、担当さんから『日本扇の謎』というタイトルでお話しを書いてくれないか?と言われるところから始まります。 日本扇についていろいろ資料をもらって考えたりしてるうちに、火村がフィールドワークにしている警察の捜査に、助手として参加することになり、それが『日本扇の謎』とタイトルをつけるような事件。 有栖は火村のフィールドワークにもタイトルをつけているようです笑 作中の有栖は火村のフィールドワークで見知った事は小説にしないと決めていて、でも今自分がそれを小説で読んでいて、なんか妙な気がします。 内容は私的には前に読んだ46番目の密室の方が好きだったかなぁ。 でもちょっと悲しくなるお話しでした。
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火村英生シリーズ。舞鶴市で見つかった記憶喪失の男が見つかるところから、物語は始まり、その男の周りで起きる複雑な事件、複雑な謎。これがスピード解決される様が、論理的で合理的。
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約1ヶ月、毎日楽しんできた「国名シリーズ」も、とうとう現在最後の作品。 記憶喪失の青年が、唯一持っていたのは一本の扇。彼はどこの誰で、なぜ記憶を失ったのか。事件とどんな関わりがあるのか…。 登場人物それぞれの内面を、火村とアリスが丁寧に読み取っていく。 逃げ場のない密度の濃い...
約1ヶ月、毎日楽しんできた「国名シリーズ」も、とうとう現在最後の作品。 記憶喪失の青年が、唯一持っていたのは一本の扇。彼はどこの誰で、なぜ記憶を失ったのか。事件とどんな関わりがあるのか…。 登場人物それぞれの内面を、火村とアリスが丁寧に読み取っていく。 逃げ場のない密度の濃い人間模様は大好物。 今回は物語の対比で、火村の下宿先のおばあちゃんの優しさが際立った。一家に一人おばあちゃんのような温かい人がいてくれたら…としみじみ思う。 おばあちゃんの心尽くしの手料理も食べてみたい。3匹の猫たちの存在もほっこりする。 こういう細部が積み重なって、この作品の空気ができているんだと思う。 犯人がわかったあと、もう一度その人物とのやりとりを読み返すと、初読では見えなかった思いが浮かび上がってきて面白かった。 国名シリーズを続けて読んで感じたのは、最近の作品ほど人間模様がより深く描かれている気がする。 小説なのに「あの時、ああしていれば違う結果だったのでは…」と考え続けてしまうほど、今回は物語の世界に深く入り込んでいた。 プロローグでは、推理作家は常にこんな風に構想を練っているのかなというような、有栖川さんの頭の中を覗かせてもらっているようで面白かった。 読者を楽しませ続けるというのは、気の遠くなるような試行錯誤の積み重ねなんだろうな。 『ロシア紅茶の謎』から30年。 恒例となっている、その国の言葉でのラストの挨拶も感慨深い。 まだまだ続きそうなので嬉しい。 次からはリアルタイムで追いかけたい。 ここからはAudibleの話だけど、最後なのでどうしても書いておきたい。 火村・アリスの世界にここまで没入できたのは、ナレーター三好翼さんの力も大きい。 火村の声は低くてかっこよくて美声、アリスは親しみやすくて温かい声、野上警部は渋い太め声、小夜子はさっぱりしてオチャメな声など… 本当に一人で読んでる?と思うくらい、老若男女の演じ分けがとても自然で上手くて最高だった。 国名シリーズをここまで追いかけてきてよかったと思える一冊だった。 次はどこの国かな。 Audibleにて。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読者の興味が、記憶喪失の男の正体、女性の恋愛の行方、有栖川の新作の構想、事件の調査と一気に増える関係者、と変わっていき、ちょっと読みづらいところがあった。プロローグが魅力的すぎたからだ。中盤からは一気に読めた。 犯人の動機が見当たらないことが事件の謎である。被害者が殺される理由が分からない。必然的に、記憶喪失の男、記憶のない過去の出来事、が怪しいのだが、行方不明になっている。 この男、事件には部外者なのか、中心人物なのか、よく分からず、事件の全貌がつかめない。家族に馴染めず、行方不明になっていても、またふらっとどこかに行ってしまったのだろう、と思わせてしまうのが本作の特徴である。そこから関係者からの連絡遅れ、警察の捜査ミス、推理の方向が定まらない、というところにつながっていく。 犯人がやろうとしたこと、行動を推理していくことには、推理小説として十分に納得のいくものだった。事件の関係者、火村にも、悲しみが残り、余韻のある終わり方となった。
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国名シリーズ 第11作目 浜辺で発見された記憶喪失の青年と彼が唯一持っていた『扇』。彼は何者なのか。 記憶をなくした青年。日本扇。密室殺人。旧家の闇。 今回は私にしては珍しく、結構早めに犯人と動機の予想がつきました。そういう事なんだね、と。ですが本書は謎解き以外のは部分も楽しめ...
国名シリーズ 第11作目 浜辺で発見された記憶喪失の青年と彼が唯一持っていた『扇』。彼は何者なのか。 記憶をなくした青年。日本扇。密室殺人。旧家の闇。 今回は私にしては珍しく、結構早めに犯人と動機の予想がつきました。そういう事なんだね、と。ですが本書は謎解き以外のは部分も楽しめます。 謎の青年を取り巻く人々の話は本当に読み応えがあります。 火村と有栖の掛け合いや火村の下宿先の“婆ちゃん“との絡み(ご飯が美味しそう!)とか。個人的にはプロローグの作家有栖川有栖のアイディアをこねくり回している所が好きです。 やっぱこのシリーズは好きだな、改めて思いました。
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中だるみはどうしても感じてしまうのですが、長編ならではとして火村センセとアリスの日常部分を堪能できるので一概に悪いとも言えないというかwwばあちゃんとのシーンがめちゃくちゃ好きなもので。 でも私的にはクライマックスへの流れは可もなく不可もなくという印象でした。
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記憶喪失の青年が、舞鶴の海辺で発見された。 名前も、出身地も、何も思い出せない。 唯一持っていたのは、一本の扇だけ。 それでも青年の家族が見つかり、京都へと帰りますが、そこで不可解な密室殺人が発生します。 しかも事件後、忽然と姿を消してしまった青年。 動機も犯行方法も不明の難事件...
記憶喪失の青年が、舞鶴の海辺で発見された。 名前も、出身地も、何も思い出せない。 唯一持っていたのは、一本の扇だけ。 それでも青年の家族が見つかり、京都へと帰りますが、そこで不可解な密室殺人が発生します。 しかも事件後、忽然と姿を消してしまった青年。 動機も犯行方法も不明の難事件に、火村英生と有栖川有栖が乗り出します。 トリック重視のミステリではなく、物語を読ませる作品です。
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わかってみれば単純な事件。それをいかに面白い謎にするか。それが推理作家の腕の見せ所。日本のミステリーシーンを牽引する有栖川有栖らしい本書。記憶喪失の青年とありきたりな設定からプロットを練っていく様は読んでいて感心した。
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アリスと火村が揃ってるだけでなんかいいのはなぜでしょう。おっさん2人だし、すごく仲の良いバディ感もないのだけど独特の空気感が心地よい。 結構分厚いし二段構えだけど、フィールドワークパートがしっかりかかれていて、謎解きはあっさり。あぁ、これっていつものことだけど、と読んでから思い...
アリスと火村が揃ってるだけでなんかいいのはなぜでしょう。おっさん2人だし、すごく仲の良いバディ感もないのだけど独特の空気感が心地よい。 結構分厚いし二段構えだけど、フィールドワークパートがしっかりかかれていて、謎解きはあっさり。あぁ、これっていつものことだけど、と読んでから思い出す。 犯人の同期もあっさりで終わる。 そのあっさりさがまたこの作品の味わいなのかなぁ、と思います 2025.8.24 168
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