これが最後の仕事になる の商品レビュー
最初の1行は全員一緒。2行目からは十人十色。 短編に詰まった作者の色が、一冊で何色も楽しめる。 好きな作家さんを探すきっかけにもなる一冊。 このシリーズ、読み続けたい。 自分の思い込みがひっくり返る展開が好きだと自覚した。 真下みこと、真梨幸子、三上幸四郎は読んでみたい!
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「これが最後の仕事になる」の一行で始まる24編のアンソロジー。多様な作品集。好きなものとあまり響かなかったものとハッキリ分かれた短編集だった。
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「これが最後の仕事になる」の一文から始まる短編集。 小川哲、五十嵐律人、桃野雑派、須藤古都離、岸田奈美、真梨幸子、一穂ミチ、麻見和史、米沢穂積、が興味深く読んだ。
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書き出しの「これが最後の仕事になる」が同じ短編集。書く人によってミステリ、恋愛もの、人情、SFなどいろいろあって楽しい。「存在の耐えられない軽さ」「アイドル卒業」「悪魔との契約」「声」「まだ間に合うよ」がとくに好きでした。
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「これが最後の仕事になる」という最初の1行が 全員同じアンソロジー。 初読みのミステリー作家さんが多々。 どんな作風かを知るには良い一品。 秋吉理香子さんはもっと怖いかと思いました。 短編だからこそ、さくっとしたカッコいい推理なのか。 呉勝浩さん、逆読みの方が読みやすい。区切りがどこか分からず、迷ったが、読めた時はニヤリ。 須藤古都離。ありがちだが、やっぱりね。と思うのがいい。 献鹿狸太朗(けんしかまみたろう)ネット界に毒舌。 岸田奈美さんの「声」。いちばん好きでした。他も読んでみたいな。 高田崇史さんの「天岩戸の真実」。 高田さんは初ではないが、毎回「そうなんだ!」がある。今回も面白く、名前が気になった。 金子玲介さんの「まだ間に合うよ」 麻美和史さんの「あの人は誰」 この中では異色な優しい話で好きでした。
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すごい短い短編で、スキマ時間に読めていい! 続きが気になる話が多かったな〜 グログロ話や残酷な話、暖かい話、色々あって楽しかった!
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Amazonの紹介より 最初の1行は全員一緒。 1編6ページ、24種の「最後の仕事」。 早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。 ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。 『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:...
Amazonの紹介より 最初の1行は全員一緒。 1編6ページ、24種の「最後の仕事」。 早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。 ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。 『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。 「これが最後の仕事になる。」 この最初の一文は一緒で、そこからあらゆる作家の手で色んな世界観を作り出していくのですが、衝撃的なものからジーンと感動がくるものまで、色んな体験ができました。 ましてや、6ページというショートショートの中で、起承転結を作り出すので、多種多様な発想が面白かったです。 作家さんも、米澤穂信さんや呉勝浩さんといった有名な方だけでなく、三上幸四郎さんや金子玲介さんといった最近受賞された作家さんまでバラエティに富んでいるのも魅力的でした。 ただ、皆さん特殊な設定が多いためか、もう少しシンプルにしても良かったのかなとも思ってしまいました。 大半が、予想を裏切るといいましょうか、期待させておいて、最後にガンと叩き落すかのように衝撃の結末を迎えるので、余韻が凄かったです。 そういった中で、ジーンとした作品もありました。金子玲介さんの「まだ間に合うよ」という作品では、市役所が舞台で、これから離婚届を出す2人が過去を振り返りながら、職員に出すという物語です。 2人の会話から、もしかして出さなくても良かったのでは?と思うくらい、後悔がありつつも、ちょっと爽やかさも垣間見れて、印象的でした。 呉勝浩さんの作品も印象的でした。内容というよりは、話の構成が面白く、二度楽しめるような作りが楽しめました。 他にも衝撃の展開が面白かったのもあって、色んな好みがあるかと思います。 一人の作家につき、6ページなので、手軽に読めるかと思います。
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「これが最後の仕事になる」から始まるショートショート集。 短い中に作家さんそれぞれの味が詰まってる。 一番印象に残ってるのは真梨幸子さんのやつと呉勝浩さんのやつ。
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こんなシリーズあったんだ。ショートショート第三弾の本書、冒頭は「これが最後の仕事になる」で始まり、あとは自由。小川哲さんの著作かと思って手に取ったが、旬の作家が勢ぞろいの短編集だった。 岸田奈美さんの『声』は、急性期の病棟で働く主人公が、入院患者等から寄せられる投書箱の手紙に返事を書く仕事をしている。一瞬、『生協の白石さん』を思い出したが、寄せられる声はこちらの方がアグレッシブ。罵詈雑言の投書って書くにもエネルギーが要ると思うのだが…。一つひとつ丁寧に返事していく主人公だが、はたまた投書した人が返事をちゃんと読んでいるのかは不明である。こういう仕事は嫌われるかもしれないが、私は結構好きである。返事を書く人の人柄が出るし、人の見ていないところで丁寧に仕事をしている人には良い印象を持つ。この主人公が報われるといいなと思いながら読んだ。 潮谷験さんの『神の冤罪』は、あらゆる哺乳類の出産ができる人工子宮に反対する主人公が、テロを試みる話。あらゆる哺乳類なのだから、当然人間もだろうな。どこかで読んだような話だと思いながらページを繰っていくと、意外な結末が用意されていた。道理で、途中遭遇した重装備の職員の余裕さが分かるわ。主人公はさぞや凄惨な最期を迎えただろう。恐ろしい。 麻見和史さんの『あの人は誰』は、優しい世界だった。確かに主人公は悪い奴だ。でも根っからの悪人ではない(実際、金を返そうとした)し、お婆さんの良い話し相手だったことは確かだ。当人同士が納得しているのだったら、お金を渡しても良いのではないかと思ってしまった。 実際にある仕事から空想の仕事まであらゆるジャンルの話が読めて楽しかった。「これが最後の仕事になる」と言える日を待ち遠しく、また、少し寂しい気もしながら、私は仕事をしている。
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多崎礼さんの話が読みたくて借りた本。24人の作家による、すべて「これが最後の仕事になる」という一文から始まる短編集。多崎さんの『海月祭をもう一度』は、情景が頭にずっとこびり付いた美しい話だった。あとは人工子宮のはなし『神の冤罪』と、ペットショップの裏側のはなし『【従業員が告発!】...
多崎礼さんの話が読みたくて借りた本。24人の作家による、すべて「これが最後の仕事になる」という一文から始まる短編集。多崎さんの『海月祭をもう一度』は、情景が頭にずっとこびり付いた美しい話だった。あとは人工子宮のはなし『神の冤罪』と、ペットショップの裏側のはなし『【従業員が告発!】ペットショップという名の地獄』が印象的だった。このシリーズ他のも読んでみたい。
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