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これが最後の仕事になる
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/08/07 |
JAN | 9784065356753 |
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんなシリーズあったんだ。ショートショート第三弾の本書、冒頭は「これが最後の仕事になる」で始まり、あとは自由。小川哲さんの著作かと思って手に取ったが、旬の作家が勢ぞろいの短編集だった。 岸田奈美さんの『声』は、急性期の病棟で働く主人公が、入院患者等から寄せられる投書箱の手紙に返事を書く仕事をしている。一瞬、『生協の白石さん』を思い出したが、寄せられる声はこちらの方がアグレッシブ。罵詈雑言の投書って書くにもエネルギーが要ると思うのだが…。一つひとつ丁寧に返事していく主人公だが、はたまた投書した人が返事をちゃんと読んでいるのかは不明である。こういう仕事は嫌われるかもしれないが、私は結構好きである。返事を書く人の人柄が出るし、人の見ていないところで丁寧に仕事をしている人には良い印象を持つ。この主人公が報われるといいなと思いながら読んだ。 潮谷験さんの『神の冤罪』は、あらゆる哺乳類の出産ができる人工子宮に反対する主人公が、テロを試みる話。あらゆる哺乳類なのだから、当然人間もだろうな。どこかで読んだような話だと思いながらページを繰っていくと、意外な結末が用意されていた。道理で、途中遭遇した重装備の職員の余裕さが分かるわ。主人公はさぞや凄惨な最期を迎えただろう。恐ろしい。 麻見和史さんの『あの人は誰』は、優しい世界だった。確かに主人公は悪い奴だ。でも根っからの悪人ではない(実際、金を返そうとした)し、お婆さんの良い話し相手だったことは確かだ。当人同士が納得しているのだったら、お金を渡しても良いのではないかと思ってしまった。 実際にある仕事から空想の仕事まであらゆるジャンルの話が読めて楽しかった。「これが最後の仕事になる」と言える日を待ち遠しく、また、少し寂しい気もしながら、私は仕事をしている。
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多崎礼さんの話が読みたくて借りた本。24人の作家による、すべて「これが最後の仕事になる」という一文から始まる短編集。多崎さんの『海月祭をもう一度』は、情景が頭にずっとこびり付いた美しい話だった。あとは人工子宮のはなし『神の冤罪』と、ペットショップの裏側のはなし『【従業員が告発!】...
多崎礼さんの話が読みたくて借りた本。24人の作家による、すべて「これが最後の仕事になる」という一文から始まる短編集。多崎さんの『海月祭をもう一度』は、情景が頭にずっとこびり付いた美しい話だった。あとは人工子宮のはなし『神の冤罪』と、ペットショップの裏側のはなし『【従業員が告発!】ペットショップという名の地獄』が印象的だった。このシリーズ他のも読んでみたい。
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「これが最後の仕事になる」から始まる短編集。縛りがあって、短編で上手くまとめるの難しいよね。これを面白い展開に持っていく作家の腕が試される。
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