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十字路の探偵 の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2024/09/22

「希望の塔」に見下ろされた町で、誰も死なせないことを目標にする探偵・除夜の活躍を描いたミステリ。少し奇妙な雰囲気のある町、書物の中から現れた謎の女性、というファンタジーめいた要素がありながらも、ミステリとしてもきっちりと腑に落ちるところは多いです。 連続殺人めいた事件も起こっては...

「希望の塔」に見下ろされた町で、誰も死なせないことを目標にする探偵・除夜の活躍を描いたミステリ。少し奇妙な雰囲気のある町、書物の中から現れた謎の女性、というファンタジーめいた要素がありながらも、ミステリとしてもきっちりと腑に落ちるところは多いです。 連続殺人めいた事件も起こってはいるものの、おおむね穏やかな雰囲気の読み心地。ゆるい空気の中にもところどころ事件の芽があり、飽きさせられません。奇妙な魅力の物語でした。

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2024/09/19

申し訳ないけど面白くなかった。 生温い展開のため登場人物たちの姿が思い浮かばない。 こういう小説には近寄らないだろう。

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2024/09/11

「誰かが命を落とす前にその事件の謎を解く」 ニワトリが先か、卵が先か とても深い問答 光が当たれば影ができる

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2024/09/06

今回は探偵小説という異色のジャンル? いや、探偵さんはいるけど、いつものゆったりと世界が流れるスタイルには変わりない。 とはいえ、謎解きも期待してしまうが、期待しない方がいいかも(笑) これはシリーズになるのだろうか?

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2024/08/31

吉田ワールド満載の探偵小説。そして古き良きハリウッド映画を見てるような読み応えでした。ラストの余韻がとにかく大人w

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2024/08/25

「誰ひとり死なせない」ために、事件を未然に防ぐ名探偵が、辿り着くのは、絶望か希望か。 吉田篤弘さん大好きです。

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2024/08/19

 吉田篤弘さんは「十字路」がお好き? 確かに十字路は、道路が交差し人が行き来するので、人と人の人生も交差することになりますね。それ故に十字路は、いろんなものが集まって来て、またその先につながる物語の起点になるのかもしれません。  本作は、「事件が起こる前に謎を解き、誰ひとり死な...

 吉田篤弘さんは「十字路」がお好き? 確かに十字路は、道路が交差し人が行き来するので、人と人の人生も交差することになりますね。それ故に十字路は、いろんなものが集まって来て、またその先につながる物語の起点になるのかもしれません。  本作は、「事件が起こる前に謎を解き、誰ひとり死なせない」と宣言した探偵・除夜一郎の物語です。  名探偵と讃えられる除夜ですが、いろいろと身の振り方に悩み、安息の日々を望んでいました。バーの常連の「大事なのは人の命で、優れた推理ではない‥」の一言で、上記の宣言をしたのでした。  こんな除夜が、古本屋で手にした本を読み進めると、そこに既視感のある街と碧眼の女性・ミサキが登場するのでした。ミサキが逃走する場面で、思わず下宿を飛び出した除夜はミサキと遭遇します。  パラレルワールドか、本の中の話が現実とつながっているのか、ミサキとともに現実世界での物語が展開していきます。  期待通りの吉田篤弘ワールドが展開されていて、夜の雰囲気(主人公も除夜だし)を醸し出し、そして(自分、希望、記憶、言葉などの)探しものをしているような、しっとりと優しいイメージです。除夜とミサキ、幻想と詩情が十字路で交差するかのような、不思議な温もりをもたらします。  除夜の性格に反映されていますが、探し当てることを最終目的にしない吉田さんの発想が、現状に抗い、考え続け深い思慮を要する探偵・除夜を創り上げたのかもしれません。  十字路のように、いろんな人と関わり響き合うことで、何かが生み出されるのですね。それが「希望」であれば申し分ありません。  頁をめくり続け、物語が終わるのを残念に思うような味わいでした。

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2024/08/12

十字路の説明から始まり、十字路の説明で終わる、吉田篤弘さんの探偵小説。発売日を楽しみに待っていました。期待どおり、とてもよかったです。折を見て再読したい本になりました。 名探偵除夜一郎の事件簿は、吉田さんらしい言葉のプロローグから始まります。帯に書かれていた「誰かが命を落とす前...

十字路の説明から始まり、十字路の説明で終わる、吉田篤弘さんの探偵小説。発売日を楽しみに待っていました。期待どおり、とてもよかったです。折を見て再読したい本になりました。 名探偵除夜一郎の事件簿は、吉田さんらしい言葉のプロローグから始まります。帯に書かれていた「誰かが命を落とす前にその事件のなぞを解く」ことができるのか、ワクワクしながら読み進めました。 塔ノ下の街並み、希望の塔についてなど、色々書きたくてたまりませんが、探偵小説なのでやめておきます。 私には、未読の吉田さんの作品がまだまだあります。早く読破したい気持ちはあるのですが、次から次に気になる本が出てくるので、寄り道ばっかり。困ったものです。

Posted byブクログ

2024/08/08

感想 探偵は事件の後に奔走する。だから人の命は救えない。誰かが命を奪ってしまう前に。彼は被害者だけでなく犯人にも救済の手を差し伸べる。

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