銀河の図書室 の商品レビュー
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イーハトー部のネーミングが好き。イーハトー部君て呼ぶのもツボだった。宮沢賢治に詳しかったらもっと楽しかったかも。トラウマ克服場面は意外とあっさりだったな。
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ほんとうの幸いは遠い。 でも善きことをしたいという気持ちに嘘は無い。 最後の方、卒業式の後のビブリオトークはグッと来た。自分の高校時代を振り返り、何ってしてきてなかったなと言う思いもあり、これから何ができるかという気持ちになる。宮澤家の作品、未読のものも多いし、読もうと思いました...
ほんとうの幸いは遠い。 でも善きことをしたいという気持ちに嘘は無い。 最後の方、卒業式の後のビブリオトークはグッと来た。自分の高校時代を振り返り、何ってしてきてなかったなと言う思いもあり、これから何ができるかという気持ちになる。宮澤家の作品、未読のものも多いし、読もうと思いました。
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イーハトー部の風見先輩は修学旅行が終わってから学校に来なくなってしまった。 理由を知りたいイーハトー部のチカは仮入部のキョンヘ、新入生のマスヤスと高校生活を送りながら、不登校の謎を探る。 チカにはあるトラウマがあり、さらにキョンヘ、マスヤスにも秘密があった… 風見先輩やイーハトー部の面々たち、美濃部さんの抱えているものはかなり重いものなので、書き方次第ではしばらくズーン・モヤモヤ〜としていたかも。 なので文章が軽快でスルっと読めたのは良かったですが、一方で心に刺さらなかったのも事実。その加減が難しいですね。
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面白かった。 謎解き系て、プロットのために人物像がゆがんでたり、伏線のために変なストーリーになってたりするのも多くて苦手なんだけど、これはよくできてた。 まぁ、謎といっても風見君がなぜ不登校になったのか、というものだけど。 風見くん、繊細すぎるやろ!とツッコミを入れたくなったけど...
面白かった。 謎解き系て、プロットのために人物像がゆがんでたり、伏線のために変なストーリーになってたりするのも多くて苦手なんだけど、これはよくできてた。 まぁ、謎といっても風見君がなぜ不登校になったのか、というものだけど。 風見くん、繊細すぎるやろ!とツッコミを入れたくなったけど、繊細なのに鈍感、正義感はやたら強いのに視野が狭い男子、、いるなぁ。そして頭はキレるし行動力はあるんよなぁ。 と、すべての登場人物像に納得。 宮沢賢治の解釈も面白くて、岩手まで行ってみたくなった。
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弱小同好会、イーハトー部の部員たちに起こる様々な出来事。 家族の死や不登校、自身のトラウマや、かつての過ち。大人にとってもヘビーな出来事に、多感な高校生たちが向き合うのは、相当に心理的にくるものがあるだろう。 主人公のチカは、人に本心を打ち明けるのを恐れるタイプで、大丈夫じゃないのに「大丈夫〜」とヘラヘラ笑ってみせるタイプ。 それも、自分の心を守るために必要なことだろう。でも、だんだんと一人では抱えきれなくなってくる。 一時はバラバラになってしまったイーハトー部の部員たちを集結させたのは、宮沢賢治の一冊の本だった。 そこから、宮沢賢治の紡いできた物語を足がかりにして、結束を高めていくイーハトー部。 最後にチカたちが用意した、先輩たちのための卒業式は、『銀河鉄道の夜』のビブリオトーク。 カムパネルラと、風見先輩の気持ちがつながっていると気づいたとき、心の奥がぐんっと掴まれて泣きそうになった。 宮沢賢治のやわらかな文体が、より愛しさと哀しさを誘う。 "ほんたうのさいはひ"を、みんなで探しにいけたらいいなと願う。
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「図書館のはこぶね」読んでこの本読みました。 前作の登場人物がちらちらと出てきてなんか嬉しかった。 まずは、イーハトー部ってネーミングが素敵やん、ってな感じで序盤からこころを掴まれ、一気に読んでしまいました。 昔宮沢賢治それなりに読んでいたから、楽しめた。 話の中でイーハトー部の...
「図書館のはこぶね」読んでこの本読みました。 前作の登場人物がちらちらと出てきてなんか嬉しかった。 まずは、イーハトー部ってネーミングが素敵やん、ってな感じで序盤からこころを掴まれ、一気に読んでしまいました。 昔宮沢賢治それなりに読んでいたから、楽しめた。 話の中でイーハトー部の面々が、自分達が選んだ宮沢賢治繋がり?の本に、「この本読んでるあなた!是非次は宮沢賢治のこの話読んでみてください!」ってメモを挟むのは、良かったなぁ。 実際そんなものがあったら、絶対読んじゃうんだろうなぁ(笑)と、妄想してみたり。 宮沢賢治再読したくなり、花巻に行ってみたくなる一冊でした。 図書室シリーズ、また続き出るといいなぁ。
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渦中にいる時には分からなかったけれど、過ぎたからこそ分かる貴重な時間。 学生生活のその一つひとつがかけがえのないものだっていうのも、そのひとつ。 胸が詰まる思いで読んだ最終章。 ほんとうのさいわい…何を言おうとしてるのか!?序盤からブレないままにあったその答えを知りたい!と読み続...
渦中にいる時には分からなかったけれど、過ぎたからこそ分かる貴重な時間。 学生生活のその一つひとつがかけがえのないものだっていうのも、そのひとつ。 胸が詰まる思いで読んだ最終章。 ほんとうのさいわい…何を言おうとしてるのか!?序盤からブレないままにあったその答えを知りたい!と読み続ける。 "ほんとうのさいわい”このワードは、本を読み続ける中でも私自身のそれがなんなのかに意識を向けてくれ、そして読み終えても尚、それがなんなのかを考え続けるきっかけになってくれている。 これからの毎日の過ごし方や選択をどうしていくか、小さくて大きな心の爪痕のようになってくれている。 さぁて、今日は私自身の心が気になる小さな欠片を掴んで、どんな風に自分が感じるのかを確かめに行くことにしよう! 読み終えた満足感に包まれる一冊だ!
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イーハトー部に所属している高校ニ年生の高田千樫(チカ)は、去年の修学旅行明けから学校に来なくなり、連絡の取れなくなった部長の風見さんを待ち続けている。仮入部員のキョンへ、新入部員のマスヤスと「ほんとうの幸いは、遠い」という風見さんから最後に来たメッセージの謎を解こうとする…。 『...
イーハトー部に所属している高校ニ年生の高田千樫(チカ)は、去年の修学旅行明けから学校に来なくなり、連絡の取れなくなった部長の風見さんを待ち続けている。仮入部員のキョンへ、新入部員のマスヤスと「ほんとうの幸いは、遠い」という風見さんから最後に来たメッセージの謎を解こうとする…。 『図書室のはこぶね』と同じ野亜高校の図書室が舞台。図書館司書の伊吹さんも健在。前作からの違いは郡司先生が奥さんの方になっていること。 前作より重いというか事情が複雑化している印象。風見さんだけでなく、マスヤス、キョンへ、主人公のチカもそれぞれ問題を抱えている。自分にとって善いことが相手にとっても善いことかどうかはわからない。人は見たいものしか見ない生き物だと思うから。なんというか難しいなぁ。
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「図書ノ 教室ニ 居リマス」 宮沢賢治と彼の作品を愛する野亜高イーハトー部。2年生の主人公、僕こと高田千樫は、「本当のさいわいは遠い」とのメッセージを最後に不登校になった先輩の風見昴祐のことが気になっている。友人でイーハトー部員のキョンへ、後輩のマスヤスとともに、風見先輩の不登校の謎を追い、退学しようとしていた彼を留年という形で引きとどめる話。その間に、緊張でここぞというときにホワイトアウトしてしまい試験や発表がうまくいかない僕の葛藤や、鬱陶しく思っていたダウン症の弟を亡くしてしまうキョンへの後悔や、男性恐怖症から憧れていた風見との約束をドタキャンしてしまったマスヤスの不安、風見の偽善独善を暴いて引きこもらせてしまった万琴さんの苦悩などが描かれていて、それが宮沢賢治の作品や考え方によって優しく手当てされていく感じが(僕のホワイトアウトがなぜ乗り越えられたのかは謎だけど)よかった。
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エピソード ★★★☆☆ 読後感 ★★★★☆ 読みやすさ ★★★☆☆ どんでん返し ★★★★☆ 人生への影響 ★★★★☆ ・自分にとっての本当の幸いは、他人にとっても同じなのか、自分が思う善行は他人にとっての善行なのか、考えさせられるきっかけになりました。 ・宮沢賢治著作品をあま...
エピソード ★★★☆☆ 読後感 ★★★★☆ 読みやすさ ★★★☆☆ どんでん返し ★★★★☆ 人生への影響 ★★★★☆ ・自分にとっての本当の幸いは、他人にとっても同じなのか、自分が思う善行は他人にとっての善行なのか、考えさせられるきっかけになりました。 ・宮沢賢治著作品をあまり知らない自分でしたが、読後感は良く感じました。
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