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境界線 の商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2024/08/19

前作「護られなかった者たちへ」と同様に社会の闇に切り込んだミステリー。今作は東日本大震災がもたらした変化にフォーカスして描かれている。読み終わった後にタイトルが腑に落ちるそんな作品。

Posted byブクログ

2024/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても読み応えがありました。 ミステリーとしても抜群…ちょっと、二人の高校生時代のエピソードが唐突の様な気はしましたが… あの大震災に遭遇したら、人格も考え方も変えてしまう、というのはわかりますが、それで殺人にまで及んでしまうというのはどうなんだろう…それはもっと違う要素、個人の資質とか生育歴とか…生真面目過ぎる生き方だった、とういのもあるのかな… 目の前であの津波を見てもいない者なので、なんとも言えませんが… とにかく自然の脅威の凄まじさにおののくばかりです。

Posted byブクログ

2024/08/18

宮城県警シリーズ第二作。 前作同様、東日本大震災を主軸にした重い内容だった。 あの震災から13年経ってもなお行方不明者が2500人以上いるという。その親族や関係者たちはどう心の整理をつけているのだろうか。 犯罪とは人の心の弱みにつけ込むもので、どうしてこんなことをも考えて悪い...

宮城県警シリーズ第二作。 前作同様、東日本大震災を主軸にした重い内容だった。 あの震災から13年経ってもなお行方不明者が2500人以上いるという。その親族や関係者たちはどう心の整理をつけているのだろうか。 犯罪とは人の心の弱みにつけ込むもので、どうしてこんなことをも考えて悪いことをするのだろうかと考えてしまう。 前作のキーパーソン利根が意外な場面で出てきた。中山さんの作品って、必ずといっていいほど、以前の作品人物を出してくる。 このシリーズの次作で笘篠警部は、どう心の整理をつけて登場するのだろうか。最後のページは辛すぎた。

Posted byブクログ

2024/08/12

『守られなかった者たちへ』は映画で見た。その作品と同じく宮城県警が舞台、震災後の犯罪を題材とし、笘篠刑事が主人公のミステリーである。 自殺した女性は、震災で被害に遭った笘篠の妻の身分を名乗っていた。という入口から興味をそそられ、被災地で何が起きていたのか、被災した人たちの心の傷と...

『守られなかった者たちへ』は映画で見た。その作品と同じく宮城県警が舞台、震災後の犯罪を題材とし、笘篠刑事が主人公のミステリーである。 自殺した女性は、震災で被害に遭った笘篠の妻の身分を名乗っていた。という入口から興味をそそられ、被災地で何が起きていたのか、被災した人たちの心の傷とは、と深掘りされていく。ヒューマンドラマの要素も強い。

Posted byブクログ

2024/08/11

#境界線 #中山七里 #読書記録 スリランカへ向かう飛行機(約9時間)で、眠りに何度も落ちながら読む(昨日ほぼ徹夜で旅行準備してたから)。 護られなかった者たちへ、から続く、宮城県警第二弾。 映画の護られなかった者たちへ(映画)が中々にルポ感も強く、迫力があり、現実を突きつけら...

#境界線 #中山七里 #読書記録 スリランカへ向かう飛行機(約9時間)で、眠りに何度も落ちながら読む(昨日ほぼ徹夜で旅行準備してたから)。 護られなかった者たちへ、から続く、宮城県警第二弾。 映画の護られなかった者たちへ(映画)が中々にルポ感も強く、迫力があり、現実を突きつけられる感が心に残っていたので、買ってみた。 思ったほどの衝撃、という感じではなかったが、途中の高校時代の描写は切なくも生命力があって良かった。 が、全体的には若干のまとまりのなさ?(求めすぎか) 東日本大震災という、あまりにも人生を変える、その光景が価値観を変える、壮絶なといったらあまりに陳腐だけど、大きな出来事によって、人が、翻弄されるさまや、悪と善が判断つかなくなる瞬間があることを、リアルに、語る様は、この作者らしさなのかもしれません。

Posted byブクログ

2024/08/07

この作品を果たして面白かった、と言っていいものなのか。 東日本大震災を色濃く語る小説。 護られなかった者たちへに続く、2冊目の本。 物語の主人公になる刑事の 7年前に震災で行方不明になった妻の身分証を持った遺体が見つかるところから始まる。 妻と息子の失踪届を出せぬままでい...

この作品を果たして面白かった、と言っていいものなのか。 東日本大震災を色濃く語る小説。 護られなかった者たちへに続く、2冊目の本。 物語の主人公になる刑事の 7年前に震災で行方不明になった妻の身分証を持った遺体が見つかるところから始まる。 妻と息子の失踪届を出せぬままでいた 夫の気持ちも 現実を受けれられない気持ち 抱えきれない感情を 理屈ではない、多角的に描写しているところが多々あった。 大どんでん返しはないけれど ずっとずっと、物悲しげな風景と 寂しさ漂う、考えさせられる話でした。

Posted byブクログ

2024/08/07

感想 救いの手を差し伸べられる者と差し伸べられない者。羨んでも仕方ないが。だが意識しないわけにはいかない。どれだけ辛くても。歩かなくては。

Posted byブクログ