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境界線 の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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2024/11/04

護られなかった者たちへ に続く宮城県警シリーズの二作目。 護られなかった者たちへ、、、 良かったです。゚(゚´ω`゚)゚。 泣けましたわ。 ちょっと期待大で読み過ぎたのか、護られなかった者たちへ ほどの感動はなかったのですが、あの震災の日の情景がぶわっと頭に蘇ってきました。もう...

護られなかった者たちへ に続く宮城県警シリーズの二作目。 護られなかった者たちへ、、、 良かったです。゚(゚´ω`゚)゚。 泣けましたわ。 ちょっと期待大で読み過ぎたのか、護られなかった者たちへ ほどの感動はなかったのですが、あの震災の日の情景がぶわっと頭に蘇ってきました。もうその描写ときたら、流石としか言いようがありません。 まるで自分がその津波の現場に居合わせているかのような臨場感。 私は研修で浜名湖の研修施設にいたはずなのに、読んでいる間、一緒に津波の目撃者になっていましたよ! その時間、私はグループ研修で筆記の時間。 ペットボトルに入っている水が揺れていて、 『あ、地震だ』と言ったのに、グループの人は 『消しゴムだろ?』と。。。 そのうち全員が地震だとわかる凄い揺れを感じたと同時に人事の人が、東京方面の人はすぐに帰り支度をしてください!帰れなくなる可能性があります!!! と部屋に入ってきたのを記憶している。 静岡県にいた私であの揺れだったのだから、東北の人は本当に信じられない体験だったのだろうな。 五代の刑務所の描写のリアリティといったら本当に凄かった。 中山七里先生、やっぱり凄いなぁ。 好きだなぁ。。。 気仙沼市南町の海岸で、女性の変死体が発見されるのだが、女性の免許証から、遺体は宮城県警の、笘篠誠一郎の妻だといつことが判明される。 しかし笘篠の妻は7年前の東日本大震災で津波によって流され、行方不明のまま。 笘篠は現場へ急行するが、そこで目にしたのはまったくの別人の遺体だった。 そんな中、宮城県警に新たな他殺体の報告が入る。 その遺体は、全ての指が切り取られ、顎が潰されていた。二つの事件に関連性はあるのか?

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2024/11/04

東日本大震災は、当時を生きていたすべての日本人に深い爪痕を残した。しかし、東北人とその他の人では受け止め方は全く異なる。そこには境界線がある。 東北人においても家族を失った者とそうでない者がいてそこにも境界線がある。 震災で家族を失った刑事のもとに行方が分からなくなっていた妻の死...

東日本大震災は、当時を生きていたすべての日本人に深い爪痕を残した。しかし、東北人とその他の人では受け止め方は全く異なる。そこには境界線がある。 東北人においても家族を失った者とそうでない者がいてそこにも境界線がある。 震災で家族を失った刑事のもとに行方が分からなくなっていた妻の死体が発見されたと連絡が来るが…3.6

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2024/10/30

前回は超えなかったが震災があらゆる人の運命、人格を変えるのは大いにあり得る話であると感じた。 免許偽造や戸籍を売買するのは技術も相まってどんどん容易になっているため警察も防ぎようがないと改めて感じた。

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2024/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024/08/10リクエスト 5 同じ被災地にいながら、被災した人としなかった人の境界線がある 身内を亡くした人、そうでない人 遺体が見つかった人、行方不明の人 たくさん境界線がある。 知らなかった…では済まされない事だと話の内容より心に残った。

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2024/10/24

宮城県警シリーズ2作目。 気仙沼市の海岸で女性の死体が発見された。所持していた運転免許証から身元が判明し、家族が対面するが死体は全くの別人だった。なぜ別人が家族の名を騙っているのか?どんな経路で家族の名前と住民票を入手したのか? 一番心に残ったのは東日本大震災の場面。 地震と...

宮城県警シリーズ2作目。 気仙沼市の海岸で女性の死体が発見された。所持していた運転免許証から身元が判明し、家族が対面するが死体は全くの別人だった。なぜ別人が家族の名を騙っているのか?どんな経路で家族の名前と住民票を入手したのか? 一番心に残ったのは東日本大震災の場面。 地震と津波の描写がすごくリアルで、辛くて…読んでいる間中、胸がギュッと押し潰されそうだった。 あの凄まじい揺れが3分も続いていたなんて…!! 恥ずかしながら、この作品を読んで初めて知った。 命の危険に晒されている被災者たちと、刑務所に守られている受刑者たちの対比にやるせない気持ちを抱いた。 同じ宮城県人にも、同じ被災者同士にも境界線があるということが切ない。 自然災害は人の心まで奪い去ってしまう。 あの時、同じ境界線の中にいる誰かが寄り添っていてくれていたら…と思わずにはいられなかった。 ✎︎____________ あの大津波が流したものは人や家屋だけではない。記憶までも奪い去ってしまったのだ。(P34) 津波は建物や人ばかりじゃなく、仕事も流してしまったんですよ(P56) 強制された道徳はただの暴力です(P69) 最低限のことを知らなかったら、最低限のままだからだ(P230) 時間はいくらでもある。生きている、無事でいるってのは、そういうことだろ(P247) 他人を幸せにできる仕事をするなんて最高じゃないか(P259) 間違った方向に行こうとする子どもを注意するのは大人の役目だ。そのためには殴ってもいい(P265) 百歩譲って人生の価値を決める基準があるとすれば、それは懸命に生きたかそうでないかの違いではないか。(P312)

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2024/10/19

護られなかった者たちへ、は越えなかったですが、震災を経験した身としては辛い内容でした。 改めて、あの震災が攫っていったのは物や人だけでなく、残された人々の心もまた根こそぎ持っていったということを再認識しました。

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2024/10/18

護られなかった者たちへが素晴らしかったので手に取りました。 戸籍を売る者、買う者。東日本大震災、いなくなった人たちの存在の証とは。 震災からだいぶたってもまだ傷痕深く。前作の感動までは至らないものの、何が正しいのか考えさせられる内容でした。

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2024/10/18

図書館で借りた本。 震災で妻子が行方不明になってから7年。妻の身分証を持った女性の遺体が見つかった。笘篠はすぐに駆けつけたが、それは知らない女性の遺体だった。 妻の身分を盗まれたことになる、この事件を追っていく。

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2024/10/18

「護られなかった者たちへ」の続編。宮城県警シリーズの2作目です。  前作に続き…辛かった。前作よりも辛くて、外で読んでいたけど、泣きそうでヤバかったです。何が辛いかというと、震災での地震、津波の有り様が映像のように描写されており、景色が見えてしまうから。被災された方や震災の映像...

「護られなかった者たちへ」の続編。宮城県警シリーズの2作目です。  前作に続き…辛かった。前作よりも辛くて、外で読んでいたけど、泣きそうでヤバかったです。何が辛いかというと、震災での地震、津波の有り様が映像のように描写されており、景色が見えてしまうから。被災された方や震災の映像が見れない方は、読むか読まないかよく考えてから、手に取られた方がよいと思いました。 気仙沼の海岸で遺体が発見される。薬物を摂取した自殺であると思われた遺体だが、所持していた免許証には笘篠奈津美とあった。笘篠さんの奥さんのお名前。しかし、奈津美は、震災の津浪に飲まれ、行方不明になっていた。では、この遺体は一体誰なのか。なぜ、奈津美の免許証を持っているのか…。 笘篠の地道な捜査で、たどり着いた先には誰がいるのか? 時間は経ったものの、震災がもたらしたものを考え直す、きっかけとなりました。

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2024/10/18

3.8 宮城県警シリーズ第2弾 遺体が所持していた免許証には笘篠の妻の名前が。 震災の行方不明者の個人情報

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