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私の死体を探してください。 の商品レビュー

3.7

14件のお客様レビュー

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2024/10/25

ダークなサスペンスミステリ。 女性作家がブログにて自殺を仄めかす文章をアップし「私の死体を探してください」と書き込む。ヒモのような旦那、作家への憧れが拗れ旦那と不倫する編集者、子離れ出来ていない旦那の母親。さらには衝撃の内容がブログにアップされ注目を集めていく。 一気読みしたくら...

ダークなサスペンスミステリ。 女性作家がブログにて自殺を仄めかす文章をアップし「私の死体を探してください」と書き込む。ヒモのような旦那、作家への憧れが拗れ旦那と不倫する編集者、子離れ出来ていない旦那の母親。さらには衝撃の内容がブログにアップされ注目を集めていく。 一気読みしたくらいに面白かった。登場人物の誰にも感情移入は出来ないが、章ごとに視点が変わるため飽きさせない。 オチも後引くような終わり方で良かった。久しぶりに電車を乗り過ごした。

Posted byブクログ

2024/10/23

愛を知らなかった者が愛を知り、あの人の好きなものは何かな、何をしたら喜んでくれるかな、この初めての感情を愛だと勘違いし、2回目の裏切りにあった麻美。友達と笑い合った青春が白い鳥籠事件によって崩れ去り、本当の生き残りになってしまう。自分には何もなく、周りの者は去っていく。自分だけを...

愛を知らなかった者が愛を知り、あの人の好きなものは何かな、何をしたら喜んでくれるかな、この初めての感情を愛だと勘違いし、2回目の裏切りにあった麻美。友達と笑い合った青春が白い鳥籠事件によって崩れ去り、本当の生き残りになってしまう。自分には何もなく、周りの者は去っていく。自分だけを置き去りにして。心に闇を抱えた少女たちが花の絨毯の上で円になり、クリーム色のペンのような温かいカーテンの揺れる教室で眠りにつく様子はなんだか美しくて、秘密を共有し終えて、納得して死ぬ機会を伺っていた少女たちの危うさも感じた。一番最初に声をかけてくれた絵美の性的虐待だけが見過ごされ、加害者である父親はのうのうと生きている、その現実や、自分の才能より抜きん出ている才能に嫉妬し、与えたものを食い尽くし、仇で返してきた正隆、そして、麻美に憧れるあまり、正隆と不倫をし、ストーカーめいたことをした沙織。口うるさい義母。みんなまとめて処罰してしまうところに麻美の頭の良さを感じた。みんな飛び立ってしまった。自分も飛び立つ方法を探っていた麻美にとって、正隆に殺されることは、願いを叶えるのに丁度良く、そして復讐にもなる。クズな登場人物たちが麻美の手の中で踊らされている感じが恐怖であり、痛快であった。真実は人の数だけあると語っていた麻美の真相は、最後まで謎に包まれたままだった。「私の死体を探してください。」という挑戦状を突きつけ、行方をくらますなんて、主人公が自殺か他殺か分からない状況から、全てが崩れていく展開が新感覚で、ページを捲る手が止まらなかった。白い鳥籠の5羽の鳥たちと麻美の脳内ストリップ、そして現在進行形で話が進み、3個の話を読んでいるようだったが、最後には綺麗にまとまっていて、オーケストラで最後の音が揃う感じの気持ちよさを感じた。

Posted byブクログ

2024/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

突然行方不明になった人気作家。彼女は殺されたのか?犯人は? 消えた作家の周りには、ストーカーっぽい編集者、自信だけはある作家志望の夫、息子のため嫌がらせを繰り返す姑、と胸糞悪くなる人物ばかり。 真相が早く知りたくて一気読みしました。 作家の思惑通り上手く進みすぎな気もしますが、面白かったです。軽めのイヤミスですね。 でも先に述べた登場人物みんな(特に夫!)思慮が浅いというか「今それ言ってどうなる!?」みたいな会話が多くてイラっとしました。会話部分で緊張感が削がれてしまって・・・。 編集の子ももっと考えてさ、危機感持ちなよー。

Posted byブクログ

2024/10/05

人気女流作家が「私の死体を探してください」とブログにメッセージを残し行方が知れなくなった。その後もブログは更新され自叙伝的小説が投稿される。翻弄される人々。彼女の周りの人たちがどうにもクズだった。淡々と展開していくのだけれど読みやすかった。

Posted byブクログ

2024/10/04

自死をほのめかして行方不明になった作家、関係者の秘密が次々と暴露され… #私の死体を探してください ■あらすじ 売れっ子作家の森林麻美は自らの大病について告白、「私の死体を探してください」というコメントを残し、行方を晦ませてしまった。その後、同ブログでは関係者の秘密が暴露され、...

自死をほのめかして行方不明になった作家、関係者の秘密が次々と暴露され… #私の死体を探してください ■あらすじ 売れっ子作家の森林麻美は自らの大病について告白、「私の死体を探してください」というコメントを残し、行方を晦ませてしまった。その後、同ブログでは関係者の秘密が暴露され、さらに麻美の犯罪をほのめかす小説も公開されていく。出版社編集者である沙織は、麻美の行方と遺稿をさがすために奔走する。 ■きっと読みたくなるレビュー 行方不明になった作家を追う物語。その中で様々な隠された事実が明るみになり、関係者が追い込まれていく。死体はどこにあるのか?という謎をベースに、追いつつも追われる危機感がせまりくるサスペンスでもありますね。 短めのお話で文体もライト、なにより構成や仕掛けが凝っているのでサクサク読み進められました。普段あまり本を読まない方にも、読書の楽しみを分かってもらえる作品だとおもいます。 さて主人公は作家の麻美、すでに行方不明でありながらも時限設定のブログ公開によって物語を進行していく。ブログの文章で血を通わせるうまい手法でキャラクターを描いてるんですよ。後半まで彼女が何をやりたいのか良くわかんないのですが、終盤は一気に力強くなってきて気持ちイイんです。 そしてなんといっても、脇役を固める胸糞わるいキャラクターたちが最高。夫の正隆のクズっぷりがハゲしすぎるでしょ、しかも何もできないのに自信たっぷりという奴ね。いやー、この世で一番嫌いな男性像ですね、良く描けています。 義母も忘れちゃいけません。この多様性の時代に「常識」という死語を使っちゃったりして、自身の価値観を押し付けるんですよ。いやー、怖い怖い、この世で一番恐ろしい姑ですね。 本作はかなりダメ男への批判が強く、ゾワゾワしながら読ませていただきました。私も何も生み出せない男なので、背中がすーすーしちゃって。ひぇー イヤミス度としてはかなり迫力がある作品でした、これからも期待しちゃいます! ■ぜっさん推しポイント 作中作である「白い鳥籠の五羽の鳥たち」が悲しいながらも、透明感のある良いエピソード。少女たちの距離感や会話がすごく輝いていて、胸が何度も締め付けられました。次回作ではぜひ未来世代をメインにした長編作を期待したいです!

Posted byブクログ

2024/09/18

note創作大賞W受賞作品。 キャッチーなタイトルに惹かれ手に取る。 人気ミステリー作家・森林麻美が、自身のオフィシャルブログに「私の死体を探してください」との言葉を残し消息を絶つ。 冒頭で一気に心鷲掴み。 彼女は何故消えたのか?自死?殺人? 消息後も更新され続けるブログに謎...

note創作大賞W受賞作品。 キャッチーなタイトルに惹かれ手に取る。 人気ミステリー作家・森林麻美が、自身のオフィシャルブログに「私の死体を探してください」との言葉を残し消息を絶つ。 冒頭で一気に心鷲掴み。 彼女は何故消えたのか?自死?殺人? 消息後も更新され続けるブログに謎は深まり先へ先へと読まされる。 いかにも胡散臭い夫、自己中な担当編集者、作中作「白い鳥籠事件」、行間からは常に不穏な空気が醸し出されていた。 揃いも揃って癖の強い登場人物に嫌悪感を抱きながら真相を追う。 SNS全盛時代ならではのサスペンスミステリー。

Posted byブクログ

2024/09/13

ミステリー作家がブログで自殺予告,失踪。ブログ更新で秘密を暴露。鳥籠事件で絶望する関係者を,更に追い詰めた者への報復は容赦ない。謎と狂気に満ちたスリルに目が離せない。

Posted byブクログ

2024/09/06

面白くないわけじゃないんだけど、最後どんでん返し!!!!!!ってほどでもなく、、、 気の毒なのは担当アシスタントの子…

Posted byブクログ

2024/09/08

ベストセラー作家の森林麻美は脳腫瘍に侵されたことで自殺を決意、「私の死体を探してください」という文をブログに遺して消息を絶った。新作原稿を求める担当編集者や生活能力のない夫が右往左往する中、ブログは次々に自動更新される。やがてアップされた小説は、実際に起こった「白い鳥籠事件」を描...

ベストセラー作家の森林麻美は脳腫瘍に侵されたことで自殺を決意、「私の死体を探してください」という文をブログに遺して消息を絶った。新作原稿を求める担当編集者や生活能力のない夫が右往左往する中、ブログは次々に自動更新される。やがてアップされた小説は、実際に起こった「白い鳥籠事件」を描いたものだった。麻美の生死は、そして「白い鳥籠事件」でいったい何が起こったのか。スリリングなミステリです。 淡々として飄々とした麻美がいったい何を考えているのかが分からず、それがまず怖く思えました。だけど身勝手な池上や正隆もまた、麻美の身を案じているわけではないところがそれ以上に嫌で、麻美がこの二人に嫌がらせしたいのだというのがよく分かるし、それに共感もできなくはありません。 そして「白い鳥籠事件」で描かれる少女たちの友情が美しくも悲しくて印象的でした。家族に恵まれなかった麻美と、家族に縛られていた友人たち。どちらがましかなんて言えないけれど、この事件の真相はあまりに悲惨でした。そして生き残ってしまった麻美がその後、どのように生き最期に何を望んだのか。ぞっとさせられるものの、どこかしらすっきりさせられた気もします。

Posted byブクログ

2024/09/01

人気作家の麻美が「私の死体を探してください。」というブログを7月30日に公開し消息を絶った。その後、定期的にブログは更新されてゆく。その内容は、麻美の関係者の知られてはいけない秘密の内容、そして麻美の身に起こった高校時代のノンフイクション的な内容。ヒモ夫である麻美の夫の正隆、正隆...

人気作家の麻美が「私の死体を探してください。」というブログを7月30日に公開し消息を絶った。その後、定期的にブログは更新されてゆく。その内容は、麻美の関係者の知られてはいけない秘密の内容、そして麻美の身に起こった高校時代のノンフイクション的な内容。ヒモ夫である麻美の夫の正隆、正隆のお義母さん、担当編集者の沙織、一癖ありそうな関係者達。表記の揺れ。7月30日という日付の意味。物語が正隆、沙織、ブログの内容と視点が変わりながら進んでゆく。読み始めたら止まらない。はたして麻美は死んでいるのか、それとも・・・

Posted byブクログ