中学生から知りたいパレスチナのこと の商品レビュー

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52件のお客様レビュー

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2026/03/08

パレスチナだけでなく、世界史全般の捉え方について考えることができ、視野が広がりました。良書です。 著者の岡さんはアラブ文学と思想の研究が専門ですが、他のお2人はドイツ史、ポーランド史の研究者であり、多角的な見解の提示がなされています。 ・岡さん→戦争犯罪を公正に裁くシステムが...

パレスチナだけでなく、世界史全般の捉え方について考えることができ、視野が広がりました。良書です。 著者の岡さんはアラブ文学と思想の研究が専門ですが、他のお2人はドイツ史、ポーランド史の研究者であり、多角的な見解の提示がなされています。 ・岡さん→戦争犯罪を公正に裁くシステムがない。ガザを見たとき、日本が植民支配した国々があることを想起できているか、それが言葉だけの理解にとどまっていないか。 ・藤原さん→ドイツの国の論調への疑問。ドイツ現代史研究の過ち。 ・小川さん→パレスチナの戦争やウクライナの状況は、世界中に植民地を作った西ヨーロッパ、アメリカ、日本なども関与している。 3人の方の指摘は、注目すべき興味深い内容でした。 【その他印象に残ったこと】 ・イスラエル、ガザ地区に除草剤散布攻撃 ・パレスチナ人は、水資源を奪われ食の暴力を受けている。 ・ナチスの東欧における暴力→入植と飢餓  *食べ物から歴史を捉え直す視点に気付かされる。 ・ナチスの障害者安楽死計画 ・プーチン氏は、ウクライナとの戦争を通じて、農業大国化を狙っているのではないか。 ・私達の生活は、現代の奴隷制によって成り立っている。

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2026/01/23

パレスチナについてあまりにも無知だったので、本書を読んでみた。 現在の問題に至る経緯をあらゆる角度から振り返っており、特に食料問題については、学校で習ったことのない内容が多かったので衝撃的だった。 類書も読んでみたい。

Posted byブクログ

2026/01/02

著者は、そもそも1948年の国連の採択によるイスラエル建国自体が、パレスチナ人追放という迫害ではないかと定義している。 ①ユダヤ人のパレスチナ追放による離散は史実にない…対ローマ反乱で負けたユダヤ人がエルサレム入城を禁じられてはいたものの、4Cまでユダヤ人は多数派で、10C過ぎか...

著者は、そもそも1948年の国連の採択によるイスラエル建国自体が、パレスチナ人追放という迫害ではないかと定義している。 ①ユダヤ人のパレスチナ追放による離散は史実にない…対ローマ反乱で負けたユダヤ人がエルサレム入城を禁じられてはいたものの、4Cまでユダヤ人は多数派で、10C過ぎからムスリムが多数に。それまでユダヤ人は時に改宗しながら存在し続けていた ②ハマスの攻撃は脱植民地化を求める抵抗では ③48年にユダヤ人がパレスチナ人を民族浄化した→19Cに欧州でシオニズムという政治的運動が発生したため→欧州で反ユダヤ主義が起こったため→欧州の作った人種という概念が諸悪の根源では? ※敬虔なユダヤ教徒はシオニズムを批判している ④ドイツ現代史研究は、戦後の西ドイツの親イスラエルの立場を引き継ぎ、パレスチナ問題を軽視している。ドイツ人研究者は「アウシュヴィッツは唯一無二の悪」としているが、それは他の地域でもあり、イスラエルのパレスチナ人に対する暴力を正当化しているのではないか。 ⑤イスラエルはパレスチナに意図的に飢餓計画(水の制限)を進行前からしている。結果、パレスチナでは57万人の人が飢餓で亡くなる一歩手前。しかしイスラエルは食料自給率が90%を超えるため、封鎖という外交カードが切られにくい。イスラエルの食料自給率はパレスチナの犠牲のもと成り立っている。

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2025/12/11

未だガザ地区でのパレスチナ人に対するイスラエルの暴力報道が続いている。中学生でもパレスチナのことがわかるように書かれているのかと思い読み進めたが、「パレスチナ問題」を研究する3人の人文学者による大学での講座をまとめた内容だったので、結構難しかった。よほど歴史好きな中学生でなければ...

未だガザ地区でのパレスチナ人に対するイスラエルの暴力報道が続いている。中学生でもパレスチナのことがわかるように書かれているのかと思い読み進めたが、「パレスチナ問題」を研究する3人の人文学者による大学での講座をまとめた内容だったので、結構難しかった。よほど歴史好きな中学生でなければ理解できないのではないか。それでも中学生から「本当の意味での世界史」を学んで欲しかったという編集部の強い思いから、このタイトルが付けられたという。イスラエル戦争はウクライナ戦争と繋がっていて、ウクライナ戦争は第二次世界大戦とも繋がっている。ヨーロッパはもちろんアメリカや日本も終わらない2つの戦争の原因に関係しているという事実は、他人事だと考えがちな自分に喝を入れられた気がした。その時に起こっている戦争のことを考える時には、奥深い世界の歴史を紐解いて、その原因を見つけることが重要だと、3人は語り合っていた。中学生をはじめとしたこれからの時代を担う人たちに、本当の世界史を書き直す必要があるという決意も感じられた。これからは現代に通じる歴史の本も読んでいきたい。

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2025/12/09

いかに自分が何も知らないのか、身に包まされる。ウクライナやガザの事は、心痛めるが、それも他人事から抜け出せない範疇。歴史は塗り替える事ができると、教えてくれる本。個人としてできる事は何か?すべき事は何か?考えさせられる本。多くの人に読んでもらいたい本です。

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2025/10/29

世界はいまも変わらず植民地主義。 とりあえず全員読んで、パレスチナに関する認識を正してほしい。ガザについてのニュースに対するコメントを読むと理解不足にうんざりする。 なんか、読んでいてやるせない気持ちになった。 どうしたらこの不条理を変えられるのか

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2025/10/07

イスラエルがパレスチナに行っている行為は、これまでヨーロッパが南米北米、南半球、アフリカなどで行ってきた民族浄化と同じ。ロシアも。 日本も満州などでやってきた。 ジユノサイド、ホロコースト、ポグロム。 ユダヤ人はこれまで犠牲者として見てきたが、同じことをパレスチナに。 人間はなん...

イスラエルがパレスチナに行っている行為は、これまでヨーロッパが南米北米、南半球、アフリカなどで行ってきた民族浄化と同じ。ロシアも。 日本も満州などでやってきた。 ジユノサイド、ホロコースト、ポグロム。 ユダヤ人はこれまで犠牲者として見てきたが、同じことをパレスチナに。 人間はなんで、同じことを繰り返す。 そんな国が偏った制度で集まる国連も機能できない。 何とすればいいのかを、考えるもとになる本。

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2025/09/08

啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50401283 他校地の本の取り寄せも可能です

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2025/09/03

パレスチナ問題は他人事ではなく日本も関係のあること、との岡先生の指摘に自分の無知を反省した。 同じ人間がジェノサイドに遭っていることを対岸のこととして、目を背けていないか。苦しくなるけれど、これが自分の現在生きている世界なのだと認識することがまずは第一歩。 ヨーロッパの加害の歴史...

パレスチナ問題は他人事ではなく日本も関係のあること、との岡先生の指摘に自分の無知を反省した。 同じ人間がジェノサイドに遭っていることを対岸のこととして、目を背けていないか。苦しくなるけれど、これが自分の現在生きている世界なのだと認識することがまずは第一歩。 ヨーロッパの加害の歴史、日本の加害の歴史…全て今一度見つめ直して、これからの世界を考えていかなければいけないとは理解できたけれど、あまりに問題が大きすぎて途方もなく感じてしまう。排外主義が全世界的に広がる中で、これからの自分を大いに考えさせられた。

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2025/08/25

パレスチナのことはもちろんだが、歴史を学ぶこととは何かについて考えられされた。 点と点で歴史を考えるのではなく、人々の日常の暮らしなどのミクロの観点から、その背景を俯瞰し、考察する必要があると感じた。

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