爆弾 の商品レビュー
冴えない中年のスズキタゴサクが爆破の予言をする。取り調べ室での駆け引きがスリリング。これだけの頭脳があれば、他にいくらでもやれることはあろうに。
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無意識のうちに人が人を区別する。 助けるなら、自分と近しい人を助けたいし 自分と遠い人に対しては結局他人事になっちゃう。この気持ちはもう当たり前であって変えられないと思った。 刑事系の話を読むのは初めてだったけど、警察の見方がちょっと変わりそうになった。 評価を上げるためには事...
無意識のうちに人が人を区別する。 助けるなら、自分と近しい人を助けたいし 自分と遠い人に対しては結局他人事になっちゃう。この気持ちはもう当たり前であって変えられないと思った。 刑事系の話を読むのは初めてだったけど、警察の見方がちょっと変わりそうになった。 評価を上げるためには事件が起こらなきゃいけない。大きな事件には犠牲者も必要になる…。 刑事になりたい理由も大きな事件を解決したい!がモチベーションだとそれにも事件が必要になる…
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ずっと読みたかった作品。 文庫化、続編発売をきっかけに。 傷害の容疑で連行されたスズキタゴサクと名乗る自称酔っ払いが取調べの最中、爆破を予言。 スズキタゴサク VS 警察。 警察は爆破を止めることができるのかー…? 話題だったスズキタゴサクにようやく会えた!! 自分を卑下しま...
ずっと読みたかった作品。 文庫化、続編発売をきっかけに。 傷害の容疑で連行されたスズキタゴサクと名乗る自称酔っ払いが取調べの最中、爆破を予言。 スズキタゴサク VS 警察。 警察は爆破を止めることができるのかー…? 話題だったスズキタゴサクにようやく会えた!! 自分を卑下しまくり、すごい長いセリフをペラペラ喋るタゴサクにびっくり。こんなに長いセリフが出てくる作品を読んだのは初めてなんじゃないだろうか? 警察官たちの中に無意識に潜んでいる悪意を容赦なく引きずり出すタゴサク。 自分の中にも同じような悪意が潜んでいるのではないかと、読みながらドキッとさせられた。 読後、自分はどっち側の人間だろうと考えさせられた。 ✎︎____________ 誰しももってるのかもしれない。自分を広めること、ばら撒くこと、他人に感染させること。その欲求、その悦び。能力とチャンスさえあれば、けっして逆らえない、宿痾のような本能です(P223) 才能でも努力でも、どうしようもないことってあるんです。運としかいいようのないもの。なんでと訊いても答えのない理不尽(P412) 耐え難いのは無力だ。憎しみをあきらめるしかない、わたしの無力だ。(P484)
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爆弾魔スズキタゴサクの魅力 ……魅力? なんて呼べばいいんだろう、特にカリスマも感じないし、でも目が離せない惹きつけられる感じ やっぱり魅力なのかな、なんか嫌だけど(笑 卑屈で固められた言葉の中にもちょっとは共感できる部分があったりして、こざかしい言い分だなと思いつつも耳を傾け...
爆弾魔スズキタゴサクの魅力 ……魅力? なんて呼べばいいんだろう、特にカリスマも感じないし、でも目が離せない惹きつけられる感じ やっぱり魅力なのかな、なんか嫌だけど(笑 卑屈で固められた言葉の中にもちょっとは共感できる部分があったりして、こざかしい言い分だなと思いつつも耳を傾けてしまう 物語の結末と共に語られる登場人物の心の動きの行く末、これがとても良かった タゴサクの悪意に触れ、爆弾事件が進み、色々な体験をした各登場人物が心の中でどういった結論を産み出すのか たまりませんねこういうの
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読み応え充分! 面白いけど読み終えた後どっと疲れる感じ。笑 セリフ文がとっても多い。 余裕たっぷりで語りかた独特のスズキタゴサクに呑まれる…。類家さん登場後はバチバチ感がすごくて読むの止まらないけど息詰まる感じ。 タゴサクの話に頭ん中ぐるぐると考えさせられていろいろ思考が巡るんだ...
読み応え充分! 面白いけど読み終えた後どっと疲れる感じ。笑 セリフ文がとっても多い。 余裕たっぷりで語りかた独特のスズキタゴサクに呑まれる…。類家さん登場後はバチバチ感がすごくて読むの止まらないけど息詰まる感じ。 タゴサクの話に頭ん中ぐるぐると考えさせられていろいろ思考が巡るんだけれど読み終わると、なんだか分からなくなる。もうちょっとゆっくり読むのが正しいのか。。。
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スズキタゴサク… 掴みどころのないスズキと取調室で向きあう臨場感、爆弾が仕掛けられている場所を突き止めなければいけない緊張感… 取調室の中と外で展開されていくストーリーは読み始めたら手が止まらない。 面白かった!
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スズキタゴサクという怪物は現代社会に存在しそうな恐怖を感じました。サイコスリラーとして羊たちの沈黙のレクター博士を思いだしました。 続編が出たようで読んでみたいと思います。
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爆弾魔が街に仕掛けた爆弾を取調室で何とか突き止めようとするお話。 爆弾でたくさん死にます。 警察は敗北します。 スズキタゴサクによる計略で警察や世の中がパニックになります。 彼の主張を読む物語でした。
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高評価が飛び交う中、自分はそこまで好みじゃなく、ハマれなかった。 ミステリーではあると思うんだけどミステリーっぽさをあまり感じなかった。 犯人と刑事の掛け合いが主になっていて、トリックも単純なものではあったから、びっくりするようなトリックを期待していた私にとってはあまり刺さらなかったかな。 初心者なので500pは長く…読むの大変だった 人間は誰しも奥底に持っている破壊衝動とか、命の優先順位をつける醜さについて訴えかけられた。 個人的には最後に爆弾を爆破してイヤミスみたいな感じで終わってもらったほうが余韻あったかも笑 倖田沙良が伊藤沙莉で脳内再生されてた。名前の響きが似てるからかな〜 あと鶴久さんの好感度上がった。笑
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『このミステリーがすごい!2023年版』、『ミステリが読みたい!2023年版』の2冠に輝いた話題の作品ということで、何の予備知識も評価も得ることなく、読み終えました。 以前に五十嵐 貴久さんの『交渉人・遠野麻衣子』シリーズを読んでいたので、前半に関してはそれ程真新しく斬新な作品...
『このミステリーがすごい!2023年版』、『ミステリが読みたい!2023年版』の2冠に輝いた話題の作品ということで、何の予備知識も評価も得ることなく、読み終えました。 以前に五十嵐 貴久さんの『交渉人・遠野麻衣子』シリーズを読んでいたので、前半に関してはそれ程真新しく斬新な作品とは感じません。 この作品の真骨頂は第二部以降の展開だと思います。取調室という密室で繰り広げられる頭脳戦で、犯人の動機や真相が徐々に明らかになっていく様子はとてもハラハラドキドキさせてくれました❗️ 全体を通して言えることはスズキタゴサクというキャラクターが、とてもいけ好かなくて終始不快であったことと、登場する刑事が単に正義の味方として描かれているのではなく、より人間的に描かれている点が、個人的には好感が持てました。 評価としては星四つを表記しましたが、本音は3.5位の作品です。
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