爆弾 の商品レビュー
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このミスやミステリが読みたいで1位を獲得した作品。 酒屋の店員への暴行事件で捕まった謎の男・スズキタゴサクが爆弾事件を「予言」と称し爆弾の爆破をほのめかす。爆破を止めるべく警察は爆破を止めようと捜査・頭脳戦を開始していくのだが・・・。 タゴサクの底の知れない恐ろしさ、何が本心で何が嘘なのか、怖くて読むのを躊躇いながらも読んでいきました。タゴサクに翻弄されていく警察、そして奪われていく罪なき人の命、それに更に翻弄され本性を現わしていく警察と、どんどんとスズキタゴサクという底なし沼に嵌っていくところがとても怖かったです。 実際にあるかも知れない、でもフィクションだけであって欲しい。そんな絶妙なラインをついていたからなのか読者である私もその世界の住人の様な雰囲気を感じました。そして、解決編後の、最後の一文。余韻がすさまじかったです。続編が発売されたようなので、そちらも読んでいきたいです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 スズキタゴサク:立木文彦 等々力功:平田広明 類家:津田健次郎 鶴久:堀内賢雄 清宮:三木眞一郎 伊勢勇気:榎木淳弥 倖田沙良:瀬戸麻沙美 矢吹泰斗:浦和希 石川明日香:名塚佳織 長谷部有孔:杉田智和
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むずかしかった。 設定も面白いし、犯人の悪、警察の悪を書き記した作品。 とにかく難しくて寝落ちしまくった。
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小説現代に全文掲載されていたので 爆弾2から読んでしまってどうしても気になって こちらを購入。 スズキタゴサクという冴えない中年が つまらないイザコザで警察に連行される。 記憶喪失だが霊感が働くというスズキは、1つ目の爆発を的中させる。 次に起こる爆発を止めるために 刑事たち...
小説現代に全文掲載されていたので 爆弾2から読んでしまってどうしても気になって こちらを購入。 スズキタゴサクという冴えない中年が つまらないイザコザで警察に連行される。 記憶喪失だが霊感が働くというスズキは、1つ目の爆発を的中させる。 次に起こる爆発を止めるために 刑事たちは、対峙していくが スズキタゴサクという怪物に侵されていく。 支離滅裂なようで、しっかりと自分の求めるものに 誘導していく。彼の語りたい物語、語られたい物語が露になっていく取調室の場面は読み応えがあり、 天才と呼ばれる刑事、類家との対峙は必見だった。 絶望と欲望、理性と無。 様々な気持ちが蠢いていて、気持ち悪かった。 気持ち悪いのに共感してしまう部分もあって 自分にもそういう黒い部分があって、理性と社会性で蓋をして誤魔化しているんだなと思った。 とても面白かったけど スズキタゴサクのアクが強くて後味が苦い… 爆弾2を再読しようと思っていたが迷ってしまうほど、後味が悪い。再読したら、絶対面白いのに 今はスズキタゴサクに会いたくない気持ち。 でも、きっと読む。 面白い本にはさらに面白いがあることを知っているので。
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呉勝浩『爆弾』 2024年 講談社文庫 そわそわと心の奥底から迫りくるような恐怖を感じられた凄いミステリーでした。 スズキタゴサクの巧みなと言葉の操り方が、さらに気味の悪さを深めていました。 爆弾という事件を通して、様々な人の本性をあぶりだしていく、垣間見せるような展開も恐怖...
呉勝浩『爆弾』 2024年 講談社文庫 そわそわと心の奥底から迫りくるような恐怖を感じられた凄いミステリーでした。 スズキタゴサクの巧みなと言葉の操り方が、さらに気味の悪さを深めていました。 爆弾という事件を通して、様々な人の本性をあぶりだしていく、垣間見せるような展開も恐怖心をあおっていました。 人間の感情、心って実際はあやふやで危険なものかも知れません。秩序や法律、理性などをもってしてかろうじて保たれているんじゃないだろうかと思わせるような。 筆力も構成も展開も、どれもが圧倒的で驚きました。 一気に物語の世界に誘われ、緊張感に張り詰められながらの読了でした。 #呉勝浩 #爆弾 #講談社文庫 #読了
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タゴサク怖すぎる…、、、 怒鳴られても全く聞こえない感じで寝るなんて、その相手する刑事さん本当に可哀想 笑 それにしてもこんな謎解き普通に対応出来ないでしょ…探偵連れてこないとw
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続編の刊行も話題の2023年「このミス」第1位の長編ミステリ。恥ずかしながら初めての呉勝浩(^_^;) 街の喧嘩沙汰で捕らえた冴えない中年男が、取調室で「霊感」と称し東京都内での爆発事件を次々に予言。それに振り回される警察と、取調室で対峙する刑事達と犯人の駆け引きをドラマティック...
続編の刊行も話題の2023年「このミス」第1位の長編ミステリ。恥ずかしながら初めての呉勝浩(^_^;) 街の喧嘩沙汰で捕らえた冴えない中年男が、取調室で「霊感」と称し東京都内での爆発事件を次々に予言。それに振り回される警察と、取調室で対峙する刑事達と犯人の駆け引きをドラマティックに描いています。 取調室での頭脳戦! ヤラれました・・ってか、シビれました(^_^;) 特に後半は一気読み・・久々の快作!コレはオススメです!!
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自分の価値観やバイアスを試されているような、ねちっとした会話が最初は違和感がありつつも読むのを止められなくなる。続編も買っちゃおうかな。
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一気に読めるものの、読了後はずぅんと心が重たくなる感じでした。 物語の中盤、8問目の答え合わせあたりから一気に持っていかれる感じがあり、スズキタゴサクの長台詞を読み返しては、あぁー…そういう意味か…とどんどん引き込まれていきました。
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妻がコロナになって寝込んでいるにも関わらず、読むのが止まらなかった。機嫌を損ねてしまった。スズキタゴサクのせいだ。 刑事側の主人公は等々力かなとおもったが、類家が1番かっこよかった!
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