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骨と肉 の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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2024/09/25

連続して起きる女性惨殺事件。 捜査本部の刑事・八島武瑠は二十年前に三鷹で起きた連続女性遺体遺棄事件との共通点に気づく。 武瑠の従弟出てきて、二十年前の事件は亡くなった双子の弟が犯人で、手記が残っており、今回の事件はその手記を読んでの模倣犯だと言い出す。 全ての根源は、壊れか...

連続して起きる女性惨殺事件。 捜査本部の刑事・八島武瑠は二十年前に三鷹で起きた連続女性遺体遺棄事件との共通点に気づく。 武瑠の従弟出てきて、二十年前の事件は亡くなった双子の弟が犯人で、手記が残っており、今回の事件はその手記を読んでの模倣犯だと言い出す。 全ての根源は、壊れかけた家族に… 武瑠と琴子のこれからに希望の光を見る。

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2024/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初恋と親子関係を拗らせた結果だなんて、犯行の異常性からして少し物足りなかった。 みんな病んでいて、最後はさらに病んでしまうのだが、主人公視点からはハッピーエンドというのは、なんとなく居心地が悪かった。

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2024/09/09

殺人鬼の破壊衝動が遺伝するか等、非常に重苦しい内容で、読み終わるまで何度も休憩を挟んだ。 遺伝というよりも強いストレスのせいで殺人を犯してしまう可能性が高まるということで、とりあえず恐ろしかった。

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2024/09/08

これまた憎悪嫌悪やばい作品ありがとうございますって感じ笑。どんな思考回路してんだろってくらい毎度のことながらグロテスクなんだけど今回も最後まで悍ましかった。育ってきた環境ってやはり大事だな

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2024/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物がたくさん出てくる。その都度この人が…?と思いながら読めました。 そこが起源だったのか。そういった結果でした。 櫛木さんはいつも描写が細かくて良い。

Posted byブクログ

2024/08/30

グロ系のものを初めて読んだのは天童荒太さんの『家族狩り』だった。ちょっと例えが悪いけれど、ふと『家族狩り』がホールで聴くクラシック音楽なら、この『骨と肉』はストリートピアノで有名になったYouTuberが弾く音楽みたいだと感じた。

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2024/08/24

骨と肉で骨肉。 骨肉の争いを肌で感じる作品だった。 発端は臼原市で発見された女子大生の刺殺体。 事件を追う捜査本部の刑事・八島は、本事件が20年前に三鷹市で起きた連続殺人事件と共通点が多い事に気付く。 犯人は同一犯かそれとも模倣犯か…。 カサンドラ症候群に家族間虐待、ヒエラル...

骨と肉で骨肉。 骨肉の争いを肌で感じる作品だった。 発端は臼原市で発見された女子大生の刺殺体。 事件を追う捜査本部の刑事・八島は、本事件が20年前に三鷹市で起きた連続殺人事件と共通点が多い事に気付く。 犯人は同一犯かそれとも模倣犯か…。 カサンドラ症候群に家族間虐待、ヒエラルキーに承認欲求と様々な要素がてんこ盛り。 帯には『犯罪性も依存症も遺伝しない』の文字があるが、家族という集合体に雁字搦めにされた一族にかけられた呪いのように感じた。 徐々に浮かび上がって来たのは家族の歪み。 警察小説というより家族の悲劇を描いた作品。

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2024/08/23

『こつーにく【骨肉】〘名〙  ①骨と肉。肉体。  ②親子、兄弟など血縁にある者。肉親。やから。』  この表紙の不穏な感じ…まさに櫛木理宇さんの作品って感じですよね!!前作にもあったけど、この【骨肉】が鍵になるんだろうなぁ…とちょっとワクワクしつつ読み始めました。  この物語の...

『こつーにく【骨肉】〘名〙  ①骨と肉。肉体。  ②親子、兄弟など血縁にある者。肉親。やから。』  この表紙の不穏な感じ…まさに櫛木理宇さんの作品って感じですよね!!前作にもあったけど、この【骨肉】が鍵になるんだろうなぁ…とちょっとワクワクしつつ読み始めました。  この物語の主人公は、千葉県警の刑事八島武瑠(たける)。管内で発生した死体遺棄事件の捜査にあたる中、23年前にも同じような殺人事件が三鷹市で発生していたことを思い出す…。過去の事件との共通点は、被害女性が容姿が似通っていることに加え、強姦後にまぶたと耳たぶが切り取られていたことだった…。そんな中、従弟の願示(がんじ)から、三鷹の事件の犯人は亡くなった双子の弟、尋也だったと聞かされるが…。  う〜ん…と、うなりたくなるような結末でした。逃れられないこの一族の呪い?と言ったらいいのか…かなり現実離れしているかのようで、でも実はそうでなかったりするのかな…なら怖いなぁ…と、よくわからない感想を持ちました。結局のところ、どんどん過去に過去に遡っていくので、読みにくさを感じてしまった感じです。救いは、エンディングがよかったことです。

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2024/08/17

凄惨な女性の死体が見つかり数日後さらにもう一体の死体が見つかる。この連続殺人事件は20年前に起きた連続殺人事件の模倣犯だった。しつけという児童虐待やネグレクト、ヤングケアラーなど子供たちの健全な人格形成に及ぼす影響。呪われた血筋に抗うべく子供たちは必死に生きる。根底にあるカサンド...

凄惨な女性の死体が見つかり数日後さらにもう一体の死体が見つかる。この連続殺人事件は20年前に起きた連続殺人事件の模倣犯だった。しつけという児童虐待やネグレクト、ヤングケアラーなど子供たちの健全な人格形成に及ぼす影響。呪われた血筋に抗うべく子供たちは必死に生きる。根底にあるカサンドラ症候群。孤独という地獄が苦しい。面白かった。

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2024/08/12

臼原署管内で起こった連続女性殺害・死体遺棄事件。死体の瞼、上唇、耳たぶは切り取られ、無数の刺し傷と強姦の跡があった。 特捜本部の刑事・八島武瑠は、二十年前三鷹市で起きた連続殺人事件との類似性に気づく。 子供達の死体発見場面、殺人者のものと思われる手記、そして武瑠が捜査する現在と...

臼原署管内で起こった連続女性殺害・死体遺棄事件。死体の瞼、上唇、耳たぶは切り取られ、無数の刺し傷と強姦の跡があった。 特捜本部の刑事・八島武瑠は、二十年前三鷹市で起きた連続殺人事件との類似性に気づく。 子供達の死体発見場面、殺人者のものと思われる手記、そして武瑠が捜査する現在と時系列が交錯しミスリードされないように注意深く読む。 遺体の状況は櫛木作品にありがちなグロテスクな描写だけどこれは想定内。 むしろ犬飼家を中心とする登場人物が悉く壊れ、歪んでいて、よくぞここまでという思い。壊れた家庭で育った子どもがまた、壊れた子どもを育むという負の連鎖を描かせたら櫛木理宇の右に出るものはいないと言えるほどの重苦しさ。 最後の方はちょっとやりすぎではという思いもしたが、タイトルに込められた犯罪や病癖は遺伝するのかという問題に、一卵性双生児の不思議なシンクロニシティ、いじめ、ヤングケアラー、カサンドラ症候群まで盛り込んで最後まで引っ張ってくれました。

Posted byブクログ