ベスト・エッセイ(2024) の商品レビュー

アンソロジー(著者),日本文藝家協会(編者),角田光代(編者),林真理子(編者),三浦しをん(編者),藤沢周(編者),堀江敏幸(編者),町田康(編者)

2024/07/27

「何かを表現できたと思った時には、その背後に、圧倒的な量の、表現できなかったものがあることを思い浮かべておく必要がある。（AIと連歌を巻く　永田和宏）」

2022年12月に公開されてから、わずか2ヶ月でユーザー1億人を超え、“ChatGPT”の話題に明け暮れた2023年。本書はその年にどこかの媒体に掲載されたエッセイの中から選ばれた作品集なので、上で紹介した永田和宏さんをはじめAIやChatGPTが出てくる話も多く、考えさせられたり感心させられたり。ブレイディみかこさんのエッセイには申し訳ないと思いつつ吹き出してしまった。大江健三郎さんが亡くなったのは去年だったなんて信じられないくらい、世界的にもびっくりするようなニュースが続き、時が経つのが早過ぎて怖いくらいだ。

2024/07/22

240722＊読了
エッセイが好きだ。
特定の作家さんのエッセイを読む経験は数えきれないほどしているけれど、こんな風にそれはそれはたくさんの人の多種多様なエッセイを読めるのは早々ない。
なんとなく特別感や贅沢さを感じる。

日常を切り取るのが得意な人、旅先での出来事をいきいきとした文章に残す人、人の死を丁寧に綴る人、論じるのが上手な人、さまざま。
作家さんだけでなく、芸人さんや脳科学者さんなど、職業とバラエティに富んでいる。

数々のエッセイの中でもキラッと光るのは、結局自分のもともと好きな作家さんであることが多かった。
岸本佐知子さんの文章はやっぱりすごくおもしろいし、くどうれいんさん、宮下奈都さん、ブレイディみかこさん、林真理子さん、角田光代さん、三浦しをんさん…自分がよく読む作家さんのエッセイにことさら惹かれた。

今まで存じ上げなかった明和政子さん、合田文さん、青柳菜摘さんのエッセイも印象に残っている。
何を書いてもいいその自由さ、そして文章から滲み出る書き手の性格や思い。
ゆっくりと味わって、飲みこんで、ああやっぱりエッセイが好きだと感慨に浸る自分がいる。

2024/07/06

西川美和さん、南木佳士さん、宮下奈都さん、浅田次郎さん。
いろんな人のエッセイが載っている。
変わらないな、という人も。
あれ、いまいち面白くないな、という人も。

田口ランディさん。
久々に見ました。

2024/11/15

●なぜ気になったか
この人の本は絶対読む！、と決めている作家さん含め、こんなにもそうそうたる作家さんたちのエッセイを一気に読めるなんて贅沢すぎる。これはたまらん！読まねば

●読了感想
80ものエッセイがあるとおもしろさはピンからキリまで。すべてをじっくりと読むことはできず、相性の合わないものは飛ばし読みに。でもその中で新たな出会いがあるのはこの本ならでは。合田文さんの著作を読みたくなった

#ベスト・エッセイ2024
#日本文藝家協会
24/6/24出版
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