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ベスト・エッセイ(2024) の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    8

  3. 3つ

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2024/12/13

2023年に様々な媒体で掲載された、チョットいい話のエッセイを収録したものです。 歌人俵万智さん の『下げて上がる 一言マジック』の中の短歌に「なるほど!」と共感し、作家中村文則さんの『寄り添ってくれる感覚(追悼 大江健三郎)』に「そうだったのか‥」と頷き、 コラムニストのブレイ...

2023年に様々な媒体で掲載された、チョットいい話のエッセイを収録したものです。 歌人俵万智さん の『下げて上がる 一言マジック』の中の短歌に「なるほど!」と共感し、作家中村文則さんの『寄り添ってくれる感覚(追悼 大江健三郎)』に「そうだったのか‥」と頷き、 コラムニストのブレイディみかこさんの『あいつらは知ったかぶる』に大爆笑し、翻訳家岸本佐知子さんの『塔』にファンタジーを見、角田光代さんの『慎重に選ぶ 台所用品』には、本当そう!と、相槌を打ち、そして詩人中村和恵さんの『ゆっくり という選択肢』には、日本の物流配達の正確さに頭が下がる思いがして共感し‥どのエッセイにもそれを書いた人の“本音”の部分に握手をしたくなるようなエッセイ集です。どこから読んでもOK、スキマ時間にお勧めです。

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2024/12/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

ベストエッセイ2024 ∞----------------------∞ エッセイが好きなので、ついついベストエッセイなるものまで読み始める。 作家さんばかりでなく色んなジャンルの方が色んな思いを書かれてるので、飽きないで読んでいられた。 追悼エッセイがあるのが印象的。 いいなと思った作品、思ったよりいっぱいありすぎ。 ↓ ○SF作家たちが空飛ぶ円盤を見た(山田正紀) ○時折タイムスリップ(たなかみさき) ○堆肥になる(鵜飼秀徳) ○落ちつかない部屋(浅田次郎) ○父の死で昭和が終わった(豊崎由美) ○亀の世界(北野勇作) ○土鍋の蓋が割れて(合田文) ○図書館考(宮内悠介) ○脇役たち(西崎憲) ○救難信号を引き落とさないでね(内田樹) ○手の記憶(高柳聡子) ○下げて上がる一言マジック(俵万智) ○ペンバのこと(石川直樹) ○永久保存(北大路公子) ○私たちには物語が必要だ(三木那由他) ○「謝りすぎ」と「謝らなさすぎ」(武田砂鉄) ○塔(岸本佐知子) ○「おいしい」のリハビリ(寺本愛) ○身銭を切ったユーモア(村松友視) ○修行と自由(佐々木閑) ○ゆっくりという選択肢(中村和恵) ○慎重に選ぶ台所用品(角田光代) ○なにを食べてる?(三浦しをん) 2024/12/07 読了(図書館)

Posted byブクログ

2024/11/20

・燃え殻「おっぱい足りてる?」 ・加納愛子「親父が倒れた」 ・カツセマサヒコ「『行けたら行く』で、本当に行く人」 ・ラランド・ニシダ「母との遭遇」 ・三浦しをん「なにを食べてる?」

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2024/10/17

「ベストエッセイ」は2024の本作が初めて。 タイトルが示す通り、秀逸なエッセイの数々。 自分にとって「どなたですか?」という著者が多く、意外性を楽しめた。 笑ったり感心したり、とても充実した内容だった。 今後、継続して読んでいきたい。

Posted byブクログ

2024/09/30

日本文藝家協会が2023年に新聞・雑誌等の媒体に発表された中から選りすぐった、エッセイのアンソロジー 毎年編纂され出版されているようなのだけれど、Twitterでフォローしている学者の方が選ばれたということで読んでみた 目次を見れば仰天するほど様々な分野から著名な人が選ばれていて...

日本文藝家協会が2023年に新聞・雑誌等の媒体に発表された中から選りすぐった、エッセイのアンソロジー 毎年編纂され出版されているようなのだけれど、Twitterでフォローしている学者の方が選ばれたということで読んでみた 目次を見れば仰天するほど様々な分野から著名な人が選ばれていて、単純なことだけど、これだけの書き手たちが一冊にまとまっていることそのものが贅沢だ 数あるエッセイ・アンソロジーのなかでも規模の大きさはトップクラスだろうと思う どのエッセイもおもしろかったのだけれど、エッセイはフィクションではなく、書き手が考えたことを書いているわけで、たぶんテキストから自分とは違う視点や考えがあることを知りたい、という意味ではエッセイを読むのがいいんだろうな 自分にはない物の見方を知ることは痛くてひりひりするけど、気持ちがいい 学者や芸人、俳優、作家などなど。自分にはない目線から見たものを知りたい、感じたいならこれほど多彩な目線が集まったものはない

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2024/09/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

いやぁー、今回も盛りだくさん。盛りだくさんすぎて、なかなか感想をまとめられない。 以前、ベストエッセイに対して「チョコアソートみたい」と感想を書いたけど、今回はバイキング的にお腹いっぱい。大学受験で国語の問題に出てもおかしくないような内容から、俳優さん、タレントさんなどなど、色々な人が選ばれていて、あれこれ食べられるのは本当に楽しい。 2024と言いながら、書かれたのは2023年。世相を反映していて興味深い。ウクライナの方が書いているものもあった。もう完全にコロナ禍は終わったんだな、とも実感。時代を反映しているものとしては、AIに関するものがいくつかあったのが印象的だった。 今回も「おぉー、これいいじゃん」と思う表現を盗もうと付箋を貼りながら通勤時間に読んだ。ただ、読み終わって目次をざーっと見ても、どんな内容だったか思い出せないことの、なんと多いこと。 そして、思い出すのは案外付箋を貼ったエッセイよりも、貼らなかったほうだったりするという…。 「付箋を貼るほどの表現はなかったんだけど、なんか心に残っている」というエッセイは、たぶん私の生活のどこかに、その話と結びつくなにかがある。 バイキングで、珍しい名前の料理名を頑張って覚えようとしたけど、結局あとになって思い出すのは「あのオムレツはおいしかった!家ではできないよねぇ〜」という感じに似ている。 去年、このエッセイ集の存在を知って2021年から2023年まで1年に3つ読んだ。 毎号そうだったけど、今回も追悼多し。しかも大江健三郎と加賀乙彦が2つずつ。アントニオ猪木と瀬戸内寂聴が2つずつあった年に比べれば、私にとってあんまり馴染みのない方だからか「ま、いいんだけどさ」と流せるレベルのイマイチ感ではあるけども。目次に「追悼〇〇」って書いてあったのが、かえって目立って違和感あった。 ついでに言うと、有名人に対する追悼ではない、身近な知り合いに対する追悼には「追悼〇〇」って目次に書いてないのは、なんだかな…それも追悼なのにな…と思ってしまった。 石川直樹の、親しいシェルパに対する追悼文は相当グッときた。 編纂委員の6人+73人分のエッセイ。 てことは、編纂委員はひとり12個選んで持ち寄ってんのかな。毎月1個、自分の読んだものの中から「ベスト」なエッセイを持ち寄りパーティーしたら、「あれ、唐揚げいっぱいじゃん」「ま、いっか。どの唐揚げもちょっとずつ味違って、むしろ味比べで楽しいし!」みたいなことになるのかな。いやいや、それじゃぁ編纂の意味があんまりないような…とか思ってしまった。 ふと、自殺した知人たちのことを思い出した。風のうわさで自殺だった、と聞いた程度の関係なので、追悼と言えるほど親しくないけど。 世の中にはいろんな人がいて、いろんな考えの人がいて、その考えを文字にするのって、たしかに炎上だのなんだのリスクはある。それでも、その考えに、その言葉に、勇気をもらって生きていくことができる人もいるんじゃないかな、ってふと思った。 死にたいほどつらい思いをしている人に、迂闊なことは言えないな、って思う。 死にたいときに、本なんて手にする元気はないかもしれないな、って思う。 そうは思うけど。 「エッセイ集って、なんだかんだけっこういいですよ」って。「いろんな考えがあるってこと、書きたいこと書いていいってこと、知って生きてく力になったらそれはそれでアリかもですよ」って思う。まぁ文豪たちも自殺してんじゃん、と言われればそれまでか…。 救難信号の話が最終的に一番印象に残っている。 「助けて」という救難信号は、大きな音とは限らないんだよなぁ。どんな音なのか、どんな大きさなのか、どんな風に鳴らしているのかは人それぞれ違う。聞き逃さないようにするのって、並大抵のことじゃないんだよなぁ…。 「人のことはどうでもいい!周りを気にするな!」と夫は娘によくキレる。オマエはもう少し周りを気にしろ、と夫に対して私は思う…。そういう夫こそ、本当は救難信号を出しているのかもしれない。 来年も、どんな『ベストエッセイ』が集まるのか、楽しみにしている。願わくば、「唐揚げばっかり集まってんじゃん」な感想にならないといいのだけど。

Posted byブクログ

2024/09/08

編纂委員作品を含む79人に及ぶエッセイ。 心に残った作品を列記する。  歌人が経験したクリーニング屋での一コマ。客の早とちりに対して、「すいません」ではなく、「こちらの説明が至らなかったかも」と、たった一言の言葉の力を思う。(P.185)  ノンフィクション作家が、イタリア...

編纂委員作品を含む79人に及ぶエッセイ。 心に残った作品を列記する。  歌人が経験したクリーニング屋での一コマ。客の早とちりに対して、「すいません」ではなく、「こちらの説明が至らなかったかも」と、たった一言の言葉の力を思う。(P.185)  ノンフィクション作家が、イタリアのシチリア島でタクシーのシェアで乗り合わせたおじさんの故郷が映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の映画の撮影地。当時、主人公の少年は地元の農業高校に通っていたという、エピソードに惹きつけられた。(P.241)   63歳になって鍼灸専門学校に入学した作家は、鍼灸師の国家資格取得したのだろうか?なぜか気になってしまう(P246)  うまにそばの後に追加で中華丼を頼んだら、同じ具材だった。しかし、よく食べる!! まさに「孤独のグルメ」さながらだ。(P.255)  父の遺品整理で、3段チェストから赤い靴下が大量に出てきたと、ロックンローラーらしい痕跡を感じる。また横尾忠則氏との交流も素敵なエピソードだ!(P.294)  コンビニで買った辛子明太子のおにぎりだと思って食べ始めたら、ねぎトロ茎わさび入りだったと云う話し、これは、あるある(P.350)

Posted byブクログ

2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星3.5という感じです。 たくさんの著名人のエッセイがこんなにお手軽に読めるのは初めてで、全て短編なのがまた読み易く、途中で止める時もすんなりと。 興味深い:明和政子、宮下奈都、北野勇作、合田文、本谷有希子、小佐野彈、植本一子、中村和恵 面白かった:浅田次郎、伊藤理佐、千住真理子、俵万智、西川美和、ブレイディみかこ、燃え殻、三浦しをん 心にのこる:斎藤真理子 内田樹、「助けて」というシグナルを聴き落とすなという話。大切にしたい。

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2024/08/10

エッセイが好きな方はいいと思います。 注意点としては追悼文であったり、お堅めなものが多いということでしょうか。

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2024/08/09

少しお堅いエッセイが多かった気がするが、相変わらず知らない方のエッセイを読むことができて楽しい。作家に限らず、俳優やお笑い芸人等書く人も様々で楽しかった。 お笑い芸人の方が書かれた父親が退院した話には父親のふてぶてしさに呆れ驚きながらもやっぱり父親を憎めない家族の様子に癒された...

少しお堅いエッセイが多かった気がするが、相変わらず知らない方のエッセイを読むことができて楽しい。作家に限らず、俳優やお笑い芸人等書く人も様々で楽しかった。 お笑い芸人の方が書かれた父親が退院した話には父親のふてぶてしさに呆れ驚きながらもやっぱり父親を憎めない家族の様子に癒された。甘いものが好きなおじさん(おじいさん?)ってなかなか希少なのではないだろうか。 一番好きなエッセイはカツセマサヒコさんの「『行けたら行く』で、本当に行く人」。 タイトルどおりの話だが、これを実行する人は世の中本当に少ないと思う。私は今年に入って、長年会いたいと思っていた友人を誘おうと決心し、会うことができた。とても楽しい時間を過ごせた。想像以上に楽しかった。行こうかな…やろうかな…と迷っていることは、深く考えずに実行するのも良いのかもしれない。

Posted byブクログ