塞王の楯(下) の商品レビュー
礎/蛍と無双/雷の砲/塞王の楯 匡介は頭となって飛田屋を率いる 彦九郎が率いる鉄砲造りの国友衆は敵方につく 矛が勝つか楯が勝つか…… 壊れない石垣の積み方 対する大砲の性能 人々の心中などなど 夢中で読み進んでしまいました
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穴太衆の里 滋賀県坂本訪ねてしまいました! 石垣を見る目が違うのか感慨深かったです。 塞王の盾 さすが直木賞です!
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最強の武器vs最強の防備ついに激突 それだけでもワクワクするのに 石垣って、そう積むとそういう効果があるんだ という発見 城のマップを見ながら読めば おお〜っ なるほど〜 となる 今の時代からすれば、ゲームのなかの戦みたいだけど、当時の人はそうやって戦っていたんだよね 主君の気...
最強の武器vs最強の防備ついに激突 それだけでもワクワクするのに 石垣って、そう積むとそういう効果があるんだ という発見 城のマップを見ながら読めば おお〜っ なるほど〜 となる 今の時代からすれば、ゲームのなかの戦みたいだけど、当時の人はそうやって戦っていたんだよね 主君の気持ちひとつで、敵になったり味方になったり、死ぬとわかっているのに突っ込んでいったり 大砲vs石垣はとても良い終わり方だったと思う 結局、戦争を終わらせるのは何か 答えを見つけて終わる最後も良かった
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面白かった。 さすがに直木賞を取るだけあって、ラストスパートの盛り上がりは良かった! ただ、タイトル通り、盾側が主役であり、コテンパンにやり返すという事はなく、性格的に粗暴な私的には爽快感はもう一声、欲しくなる。 2024年現在の世相もあり、「核の抑止力って何だろう」と考えさせら...
面白かった。 さすがに直木賞を取るだけあって、ラストスパートの盛り上がりは良かった! ただ、タイトル通り、盾側が主役であり、コテンパンにやり返すという事はなく、性格的に粗暴な私的には爽快感はもう一声、欲しくなる。 2024年現在の世相もあり、「核の抑止力って何だろう」と考えさせられる。 キャラ的には、京極高次が一番魅力的。香川照之さんあたりが演じてくれるとピッタリくるんだけど、いなくなっちゃったからなぁ。 解説の加藤シゲアキくんの文章も分析力があって、彼の本も読みたくなったw
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2022直木賞。 戦国の石積み職人の話。 最強の盾と矛の対決! 戦争中も石を組み直すとは知らなかった。
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上巻に比べると大津城の戦いが大部分を占めているので盛り上がりはあったかなと。 ただ、矛と盾の1対1の対決描写のため同じような内容や表現の繰り返しが多く読んでいると既視感を抱き入り込めなかった。 直木賞受賞作とハードル上げすぎたせいかなと少し反省。
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ずっと読みたかった今村翔吾さん。 ぼろ鳶でデビューする予定だったけれど、ナツイチで見かけたこちらを先に読むことに。 家族を落城で失った石垣職人、飛田匡介。 戦を絶やし、泰平の世をつくるため、誰にも打ち破られない城を築こうとする。そんな彼の前に立ちはだかるのは、どんな敵をも貫く鉄...
ずっと読みたかった今村翔吾さん。 ぼろ鳶でデビューする予定だったけれど、ナツイチで見かけたこちらを先に読むことに。 家族を落城で失った石垣職人、飛田匡介。 戦を絶やし、泰平の世をつくるため、誰にも打ち破られない城を築こうとする。そんな彼の前に立ちはだかるのは、どんな敵をも貫く鉄砲をつくる、鉄砲鍛冶、国友彦九郎。 大津城を舞台に職人同士の決戦が繰り広げられる。勝つのはどっちだー…? 匡介をはじめとする、穴太衆飛田屋の職人たち。飛田屋と深く関わることになる京極家の人々。飛田屋と敵対することになる国友衆、立花宗茂たち。敵味方関係なく、登場人物みんなが魅力的。各々の人柄、生き様、矜恃が最高にかっこいい。 そして、一番の読みどころはやはり大津城での決戦。職人同士の矜恃のぶつかり合い、志半ばに潰える武将の姿、職人、武将、民が一丸となって城を守ろうとする様に心が震え目頭が熱くなり、涙が溢れた。戦国の世は儚い。 人の心を動かすのは人の心。人の心、人の想いは何よりも強い。 時代小説を読み慣れていない人(私がそう)、苦手な人にこそ、おすすめしたい作品。 ✎︎____________ 誰かを守るということは、時に誰かを傷つけること。(P106) 一つだと何の変哲もない石も、寄せ合い、嚙み合って強固な石垣になる。人もまた同じではないか。(P328) 世に矛があるから戦が起こるのか、それを防ぐ楯があるから戦が起こるのか。いや、そのどちらも正しくなく、人が人である限り争いは絶えないのかもしれない。 だが、それを是とすれば人は人でなくなる。ならば矛と楯は何のために存在するのか。 人の愚かしさを示し、同じ過ちを起こさせぬためではないか。(P336)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
矛と盾、それぞれの立場で知略と死力の限りを尽くす両雄。そしてそれぞれの頭を信頼して力を尽くす職人の集団。力を発揮する場が命を懸けた戦いの場であることは残念だが、職人の矜持には憧れるものがある。そして上巻から気になっていた京極家…やはり魅力的な家中だった。
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将軍でも武将でもなく技能集団にスポットを当てているにもかかわらず、臨場感溢れる戦闘を感じられました。 方法は違えど、目指す場所がそれぞれ同じなのも良かったです。 「常にそれを使う者たち。つまり俺たちよ」
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上巻に比べると、左程熱心に読むことができませんでした❗(個人的には上巻での北方謙三さんとの対談でネタバレがあったのが、一番の要因です。) ただ『第九章 塞王の楯』からは、俄然楯と矛の攻防が面白くなり、時間は掛かりましたが、最後まで読み切ることができました。 戦国時代の武将では...
上巻に比べると、左程熱心に読むことができませんでした❗(個人的には上巻での北方謙三さんとの対談でネタバレがあったのが、一番の要因です。) ただ『第九章 塞王の楯』からは、俄然楯と矛の攻防が面白くなり、時間は掛かりましたが、最後まで読み切ることができました。 戦国時代の武将ではなく、その闘いに関与した職人達に焦点を当てて描き切った今村 翔吾という作家に感服します❗文章のテンポが良く、時代小説特有の読み辛さを感じさせない作品なので、時代小説ビギナーの方にも強くオススメ出来ます。 最後まで京極 高次の振る舞いがとても印象に残った素敵な作品でした❗
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