死者は嘘をつかない の商品レビュー
まあいつものキング作品、って言ってしまえば簡単なんですけどやはり面白いです。 主人公が回想しながら語る作りなので全編気持ちに余裕のある物語だった印象です。 といいつつ主人公母親の元恋人の悪徳警官や爆弾魔のくだりは流石にキング、肝を冷やす、嫌な気持ちにさせる描写が上手いと思いました...
まあいつものキング作品、って言ってしまえば簡単なんですけどやはり面白いです。 主人公が回想しながら語る作りなので全編気持ちに余裕のある物語だった印象です。 といいつつ主人公母親の元恋人の悪徳警官や爆弾魔のくだりは流石にキング、肝を冷やす、嫌な気持ちにさせる描写が上手いと思いました。 全体的には怪談のような雰囲気でした。
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死者の霊が見える少年ジェイミー。死んだ時の姿で現れるからなかなか壮絶だったりするし、危険な方へと導かれていくからどんな恐ろしい結末になるかと期待したけど、特に盛り上がらず。主人公もこれはホラーストーリーであると再三言っていたけどホラーではなかった。驚いたのは、死んだ人は嘘をつけな...
死者の霊が見える少年ジェイミー。死んだ時の姿で現れるからなかなか壮絶だったりするし、危険な方へと導かれていくからどんな恐ろしい結末になるかと期待したけど、特に盛り上がらず。主人公もこれはホラーストーリーであると再三言っていたけどホラーではなかった。驚いたのは、死んだ人は嘘をつけないが故の最後にサラッと明かされる衝撃の真実。
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岡田斗司夫さんの読書特集で紹介されていたこの小説、普段あまり小説を読むことのない私にとっては、新たな読書の扉を開くきっかけとなりました。物語の魅力に引き込まれ、気づけば最後まで一気に読み切ってしまったほどです。小説が持つ物語の力、キャラクターの魅力、そしてその先に広がる深いテーマ...
岡田斗司夫さんの読書特集で紹介されていたこの小説、普段あまり小説を読むことのない私にとっては、新たな読書の扉を開くきっかけとなりました。物語の魅力に引き込まれ、気づけば最後まで一気に読み切ってしまったほどです。小説が持つ物語の力、キャラクターの魅力、そしてその先に広がる深いテーマについて考えさせられる素晴らしい作品でした。 この本を読んで特に感じたのは、物語の緊張感とスピード感です。作者の筆致は非常に巧みで、グロテスクな描写や複雑なテーマにもかかわらず、全体のテンポが絶妙に保たれています。そのため、一瞬たりとも飽きることなく、ページをめくる手が止まりませんでした。映像化を望む気持ちもわかりますが、描かれているシーンの中にはかなり衝撃的なものもあり、映像化には確かに挑戦が必要だと感じます。 特に、この作品の中で扱われるレズビアンの関係や近親相姦という難しいテーマは、読む者にとっての挑戦でもあります。これらのテーマは一般的には避けられがちですが、作者はそれらをあえて取り上げ、人間関係の複雑さや個々の登場人物が抱える葛藤を描くことで、物語に深みを与えています。単なるエンターテインメントの枠を超え、人間の本質に迫るような問いかけが随所に感じられました。こうした重いテーマをどう受け止めるかは読者に委ねられていますが、私にとっては、考えるきっかけとなる貴重な体験でした。 集中して読めたこの読書体験は、私にとって最高のものでした。小説の力強さを改めて実感し、言葉が持つ魅力に引き込まれました。普段、小説を読むことが少ない私にとって、この作品との出会いは大きな刺激となり、もっと多くの本を手に取ってみようという気持ちになりました。読むことで新たな世界が広がり、これまで知らなかった感情や思考に触れることができるということを、この作品は教えてくれました。 また、この作品を通じて感じたのは、物語を通じて他者の視点を理解し、共感する力の大切さです。人間関係の複雑さや、それぞれのキャラクターが抱える葛藤や痛みを描くことで、私たち読者も自分の経験を重ね合わせて深く考えさせられる瞬間がありました。これが小説の持つ本来の力であり、だからこそ私はこの読書体験を「最高」と感じることができたのだと思います。 最後に、この作品に出会えたことに感謝し、今後も様々なジャンルの本に挑戦していきたいという思いを強くしました。読書を通じて、新しい視点や考え方に触れることができる喜びを再確認し、今後も多くの本との出会いを楽しみにしています。
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面白かった。するする読めた。期待以上。 死者が見える少年というと「シックスセンス」だが、ブルース・ウィリスはいない。アルツハイマーを患った伯父や隣家の大学教授はいる。 初めて死者を見たと認識したシチュエーションは、映画のシックスセンスの感動的シーンをモチーフにしている気がする。似ている。 リズが抱えている問題が現代アメリカっぽくて、まんま。リーマンショック前後と麻薬依存の話。 結局、爆弾魔だったセリオーは教授いわく外から来たものらしいが、クトゥルフ案件?キングユニバースのダークゾーン案件? 撃退の魔法の言葉は「あとで(later)」ってことかな。ジェイミーが死んだ後にという。これ、結局魂は取られちゃうのか、ジェイミー自体は気にしてないのか。 あと父親の正体がやばいな。伯父か。キングで近親相姦の話って今まで出てたっけ?ゲースロに影響された? この話もキングのいつも通りの老人と少年と中年キャラで固められていた。隣家の教授、母親、ジェイミー。 リズが厄介すぎる。 死者の描写は面白かった。すんなり、ああ死んだ人間と会話してるんだなっていうテンションになれる。嘘をつかないが、拒否してくるのも面白い。変化してしまったセリオーは嘘をついてきたが。 感動的なところはあまり無くて、死者に質問してやぶ蛇つついたって感じ。
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死者は嘘をつかない ~~ ホントに?? 答えは分からなかったけど、怖くて恐ろしくて面白かった。
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他に読む本が多いこともあるが、小粒な感じと主人公や周りの人物に共感を感じない キング作品には苦手感があるな・・・
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キングにしては短めで、章立ても短いので、いつもの濃過ぎる描写が感じられず、あっさり。怖くないホラーで、あまりしんみりしない青春もの。
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タイトル「死者は嘘をつかない」が大きな意味を持ってる。ミスター・バーケットな存在が救いだったが、あまりに短かった。最後父親が判明してあまりのことに愕然とした。これからの人生であの得体の知れないものとの邂逅が訪れるかもしれない可能性を匂わせて終わるの嫌いじゃない。
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死者が見えてしまう少年の成長記録… シックスセンスばりのホラー&エンタメ #死者は噓をつかない ■きっと読みたくなるレビュー エンタメ書かせたらマジで世界一すね。さすがスティーブンキング。 序盤に興味を持たせて、中盤でのエピソードで徐々に盛り上げる。後半は緊張感とボルテージア...
死者が見えてしまう少年の成長記録… シックスセンスばりのホラー&エンタメ #死者は噓をつかない ■きっと読みたくなるレビュー エンタメ書かせたらマジで世界一すね。さすがスティーブンキング。 序盤に興味を持たせて、中盤でのエピソードで徐々に盛り上げる。後半は緊張感とボルテージアゲアゲでラストまで一気に読ませちゃう。それにも関わらず、訴えかけるテーマは深く心に残るんですよね。 また読んでると自然に映像が浮かんでくるんすよ。一人称視点での語り口調が絶妙で、かつて自分が書いた日記を読んでいるみたいなんです。 しかも読者を楽しませるため、嫌味がない程度に既存映画などのエピソードやセリフなんかを入れてくる。道具に使い方も上手だし、章立ても短めでテンポがいい。ホント映画を見てるみたい。 さて本作はホラーではあるのですが、サスペンス要素もかなり強め。油断して読んでると、えっーーという展開が待ってたりするのでご注意を。 本作の一番の強みは、やっぱり主人公のジェイミーですね、かわちい。何故だか分かんないけど、持ってしまった能力を忌み嫌いながらも向き合っていく姿に胸打たれるんすよ。子どもの成長していくってのはいいもんすよね。 それに引き換え、子どもにすら甘える大人の屑っぷりに腹が立って仕方がない!誰しも様々な事情がある、もちろん頼りたくないというのはよくわかる。でもそこは大人としてのプライドでやってはダメなことでしょ!何度も叫んでしまいました。まったくもう。 終盤にかけて物語は加速していく。間違いなく手に合わせ握る展開、そして結末は…キング作品ですが、あっという間に読めてしまう短い作品。それなのに、しっかりと世界のエンタメを楽しめるんです。いつも分厚い本と敬遠している方にもオススメですよ! ■ぜっさん推しポイント 子どもが主人公の物語を読むと、いつもわが身のことを反省させられるんです。本作のバーケット教授はいい人だったなぁ… ちゃんと子どもの話を聞いて、誠実に向き合ってあげるんです。この当たり前のことが自身の子どもでもなかなかできないんですよ。 仕事、時間、経済的なことに追われる毎日で、つい後回しにしがち。親子の会話って大事だなぁと切に思ったのでした。
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初スティーブン・キングは邦訳最新作から。死者と会話が出来る子供という設定は決して目新しくないが、今作には【死者は嘘がつけない】という追加要素が加味されており、その設定の妙が物語の牽引力であると同時に、ラストの悲壮的な決意表明に効いてくるし、青年になった主人公が当時を振り返る回顧録...
初スティーブン・キングは邦訳最新作から。死者と会話が出来る子供という設定は決して目新しくないが、今作には【死者は嘘がつけない】という追加要素が加味されており、その設定の妙が物語の牽引力であると同時に、ラストの悲壮的な決意表明に効いてくるし、青年になった主人公が当時を振り返る回顧録というスタイルは、心を落ち着けて作品に没頭出来る不思議な安心感がある。アメリカならではのジョークや固有名詞が頻出するので少々面食らった部分もあれど、今更ながら他の作品も読まなければと思った次第。まずは積読している「ミスト」から…。
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