死蝋の匣 の商品レビュー
※ 『虜囚の犬』コンビ再び 〜人間として育てられないと人間にはなれない〜 とても心に刺さった一文でした。 櫛木理宇さんの小説は残酷でエグくて、 これでもかというぐらいの壮絶さや悲惨さを 敢えて書き抜いていて突き抜けた感じがする。 好き嫌いもあるので苦手な人もいるだろうけど、...
※ 『虜囚の犬』コンビ再び 〜人間として育てられないと人間にはなれない〜 とても心に刺さった一文でした。 櫛木理宇さんの小説は残酷でエグくて、 これでもかというぐらいの壮絶さや悲惨さを 敢えて書き抜いていて突き抜けた感じがする。 好き嫌いもあるので苦手な人もいるだろうけど、 これ以上ないぐらい過酷な状況から中途半端に 目を背けない潔さ。 ほんの隣で起こっているかもしれない事や、 一歩違えばそちら側に傾くかもしれない危うさ、 何処かで誰かが声を上げられずに蹲っている かもしれないと投げかけてくれている気がする。
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虜囚の犬のシリーズだったのね。 あれは面白かった。 今回のも面白かったけど、なかなかに登場人物多くて…誰だっけ?になっちゃった。
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- ネタバレ
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読んでてすごい苦しくなった。 今回の人生はハズレだった。 次は人間になれるかな。 辛すぎる。 結局千草にも救いがあったのか分からないし。 生まれ変わりなんてないよ、生まれてきただけで子どもたちには幸せになれる権利があるのに。
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機能不全家族、虐待児童、少年犯罪を書かせたら櫛木理宇さんは本当にお上手だな…と毎回感心させられます。今作も夢中で読んでしまいました。 栃木県のとある民家で夫婦が滅多刺しにされて殺される。夫婦は小さな芸能プロダクションを経営していましたが、実はジュニアアイドルで儲けている会社で、...
機能不全家族、虐待児童、少年犯罪を書かせたら櫛木理宇さんは本当にお上手だな…と毎回感心させられます。今作も夢中で読んでしまいました。 栃木県のとある民家で夫婦が滅多刺しにされて殺される。夫婦は小さな芸能プロダクションを経営していましたが、実はジュニアアイドルで儲けている会社で、過去には児童ポルノも作成しており、人から恨まれていたとのこと。 ほどなく、一家心中の生き残りで児童養護施設にいたことのある少女が中学生の女子児童を刃物で死傷する事件も起こる。二つの事件の繋がりとは── それにしても、犯罪を犯した少年少女の家庭での父親の透明化…という問題は考えさせられます。子どもの教育に関して責められるのはいつも母親ばかり…。
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前作はグロい描写に気分が悪くなったけど、今回はそこまででもなく一安心。 段々明らかになる真実に切なさを感じた。 白石さんのする家事が丁寧で料理もおいしそつ。 果子がうらやましい。
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倫理観がない世界で育つとこうなる例 それでも被害者ではなくて加害者になるし、差別される 興味深いストーリーだった
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シリーズ2作目。前作よりもサクサク読み進められた。このシリーズは続くのかな? 幼少期の環境って大事だよね。子供にとっては家庭が世界の全てだもんね。 最後が気になるけど…何を言ったのかな? 図書館にあれば他の作品も読んでみたい。
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一人暮らしの家に潜む影。その不気味な謎と次々と露わになる殺人事件。その裏には児童ポルノや虐待児童、愛されなかった子供たちの社会不適応があった。社会派謎解きとして面白かったです。 また、元家裁調査官白石の現在、主夫の実力に惚れ惚れした。
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シリーズ物だったんだと 読み初めてから皆さんのコメントみて 気づきました 読んでた事を忘れてましたが大丈夫そうでした やはり気持ち悪い部分が今回もありました ジュニアアイドルのくだりは 嫌悪感が出てきました 本人の意志以外でああいう事を経験すると 歪んでしまうのは仕方ないのかなと...
シリーズ物だったんだと 読み初めてから皆さんのコメントみて 気づきました 読んでた事を忘れてましたが大丈夫そうでした やはり気持ち悪い部分が今回もありました ジュニアアイドルのくだりは 嫌悪感が出てきました 本人の意志以外でああいう事を経験すると 歪んでしまうのは仕方ないのかなと 思いました
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ワンルームの単身者用アパート。 家人に気取られず、ヤドカリのようにクローゼットの屋根裏で暮らす”影”。 その奇妙な”影”が暗闇の中、指先でいとおしむ異物。それはビニールに包まれた、胎児の死蝋だった。 【死(屍)蝋】死体が長時間、水中や地中などに置かれた場合に、脂肪が分解して脂肪...
ワンルームの単身者用アパート。 家人に気取られず、ヤドカリのようにクローゼットの屋根裏で暮らす”影”。 その奇妙な”影”が暗闇の中、指先でいとおしむ異物。それはビニールに包まれた、胎児の死蝋だった。 【死(屍)蝋】死体が長時間、水中や地中などに置かれた場合に、脂肪が分解して脂肪酸となり、水中のカルシウムやマグネシウムと結合してチーズおよび石鹸様になったもの。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 茨城県那珂市の住宅で 、男女二人の遺体が見つかる。遺体には複数の刺傷、県警は殺人事件の可能性があると見て捜査を始める。 被害者の角田は『STエンターテイメント』という小さな芸能事務所の代表取締役だったが、この事務所の所属タレントは年端のいかない少年少女で、『STエンタ』はジュニアタレントを売り物にしたいかがわしい芸能プロダクションであった。 また、現場のリビングからは不可解な物が採取された。それは死蝋化した人体組織であった-。 那珂市での事件の翌日、茨城県大洗町のコンビニ駐車場で、女子中学生5人が突然刃物で襲われ、一人が死亡する事件が起こる。犯人は刃物を持ったまま逃走中。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 白石洛は 妹の恋人で茨城県警の刑事 和井田瑛一郎から耳を疑う話を聞く。那珂市と大洗町で起きた事件は、白石が家裁調査官を辞める前に担当した少女 椎野千草の犯行だというものだった。 白石は強く思った。千草が人を殺せるはずがないと。なぜなら千草は『水戸市一家心中事件』の唯一の生き残りだからだ-。 ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ なんてこった_| ̄|○ 児童ポルノにネグレクト… 兄弟差別、貧困… もうやめてあげて( ߹꒳߹ ) (そういえば、『死刑にいたる病』でも榛村が子どもにし拉致拷問したシーンがキツすぎて読めなかったんだ…(._."Ⅱ) ) 那珂市に大洗町に…こんな素敵な田舎町で こんな事件起こさないで!(茨城県民の叫び) 子どもに惜しみない愛情を捧げるのも親ならば、 子どもをカイブツにしてしまうのも親なんですね…。 「生きてきた中で拘置所が一番安全な場所だ」なんて、子どもにこんな事 思わせる親って!もう!もう! しかし、虐待をしていた親も またその親から惨い仕打ちを受けてきて、もう誰がどの親で どんな過去があったのかこんがらがってしまいました( ノД`) だって登場人物紹介に23人も名前載ってる時点で「あちゃー」って思ってたしね! 洛の作るお料理はどれも美味しそうだった(✽︎´ཫ`✽︎) こんなお兄ちゃん欲しすぎるっ!! そして 洛の料理が「手抜き」というならば 私の料理ってなんなんだ…笑 『虜囚の犬』も読みたーい
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