闇祓 の商品レビュー
目を惹くタイトル、「闇祓」。 まるで小野不由美 著 「魔性の子」を思わせる、山田章博氏の挿画。帯に踊る「本格ホラーミステリー長編」の文字!もうとにかく即買いでした。 満足。本との出会いはそれだけで楽しい さて、本題 昨今様々な「ハラスメント」と対峙している世の中だけども「闇ハラ...
目を惹くタイトル、「闇祓」。 まるで小野不由美 著 「魔性の子」を思わせる、山田章博氏の挿画。帯に踊る「本格ホラーミステリー長編」の文字!もうとにかく即買いでした。 満足。本との出会いはそれだけで楽しい さて、本題 昨今様々な「ハラスメント」と対峙している世の中だけども「闇ハラ」は言い得て妙だなぁ、と。 表題に感心したのも束の間、作者が何を闇ハラと捉えているのかがゆっくりと開陳されていくと、その恐ろしさにぞっとする。 決して突飛な世界じゃない。 どこまでも自分たちの日常と地続きなのだ、と。 己の経験や感覚と照らし合わせた時、自分もこんな言いようの無い衝動に襲われた事は無かったか、と。直接的な恐怖描写よりも、肌をうっすらと撫ぜるような恐怖が流石の辻村作品です。 辻村さんのホラー作品は短編集「ふちなしのかがみ」の「踊り場の花子」が特に好きなのだけど、今作の「闇祓」もオススメです!
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知らぬ間に自分の心理が操られてしまう恐怖が描かれていて読んでいて恐ろしくなりました。 特に『隣人』が怖かった。 相手との会話の距離感を誤った応対が与える違和感が恐怖に変わるところが凄かったです。
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うわぁ…凄かった… ホラーなんだけど、普通に日常にあるあるな出来事で鳥肌。 闇ハラはいつでも自分の近くに潜んでる…こわ! 辻村深月さんの"噛みあわない会話と、ある過去について"に次いでゾッとする1冊だった。
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2024年48冊目 辻村深月さん/闇祓(文庫版) 辻村深月さんの長編ホラー作品。 めちゃくちゃ怖いけど、ページをめくる手が止まらず一気読み。 世の中でいちばん怖いのは、やはり人間。 #読了
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その『家族』に関わると人が死ぬ、そんなおぞましい下りから展開されるストーリーや、一気に襲いかかる恐怖ではなくジワジワと背中に忍び寄る恐怖が終始纏わりつくようなホラーミステリーでどんどん続きが気になってしょうがなく、一気に読み終えた。終章で明かされる真相やエピローグの不穏な雰囲気...
その『家族』に関わると人が死ぬ、そんなおぞましい下りから展開されるストーリーや、一気に襲いかかる恐怖ではなくジワジワと背中に忍び寄る恐怖が終始纏わりつくようなホラーミステリーでどんどん続きが気になってしょうがなく、一気に読み終えた。終章で明かされる真相やエピローグの不穏な雰囲気なども良かった。
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こういう、闇を引き寄せてる人っているいる〜と、フィクションのはずなのにどこか身近に感じるリアリティさに背筋がぞわぞわしながら読みました。現代ならではのホラー感。 思っていたミステリと毛色がちがったのが減点ポイントで残念。今後続編が出るのか、映画がどのような形で公開されるのか期待...
こういう、闇を引き寄せてる人っているいる〜と、フィクションのはずなのにどこか身近に感じるリアリティさに背筋がぞわぞわしながら読みました。現代ならではのホラー感。 思っていたミステリと毛色がちがったのが減点ポイントで残念。今後続編が出るのか、映画がどのような形で公開されるのか期待しています!
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辻村深月さんがホラーミステリ...?と思ったけど、ゾワゾワと来る怖さもありながら読み始めると止まらない面白さは流石。 4作の短編のようで一つの原因に集約されて行くストーリーもお見事です。 自分の身近木ももしかしている...??と思ってしまう。闇祓、楽しめました!
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学校や職場、団地で闇ハラを振り撒く人達の周りで人が次々に死んでいく。人に巣食う闇は他人へと移り増殖してしまう。そんな闇と戦う戦慄のホラー小説。自分の身の周りで闇ハラが起きてないか、闇ハラ当事者ではないか読んでいてゾッとしました。
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