闇祓 の商品レビュー
本屋さんで手にした時、『ホラーというよりイヤミスな感じなのかな』、『辻村深月さんのホラーってどんな感じなのかな』と興味が湧き購入。 読み始めから『怖っ!』『気持ち悪っ』を味わった。 どんどん読み進めてもこの感情は失せることなく、最高潮のピークを味わったのは第二章の「隣人」。ゾゾ...
本屋さんで手にした時、『ホラーというよりイヤミスな感じなのかな』、『辻村深月さんのホラーってどんな感じなのかな』と興味が湧き購入。 読み始めから『怖っ!』『気持ち悪っ』を味わった。 どんどん読み進めてもこの感情は失せることなく、最高潮のピークを味わったのは第二章の「隣人」。ゾゾゾーッとなった。 現実の人間関係の中に普通にある闇ハラ。 その事象や悪意の機微をこんな風に言語化できる辻村深月さんは流石だなと感じた。 シリーズ化されないかなぁ。
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一気読み。最初短編?と思ったが繋がっていた。構成や雰囲気(?)は京極夏彦の「厭な小説」ととても似ていて、心理描写は「噛み合わない会話とある過去について」に似ていて(当然...)と言う感じで想起しながら読んだ。4話目まではとても面白い。だが、最後が崩壊させすぎてあまり好きではなかった。映画の「来る」のようなメタ的な...。伏線を回収するなど腕の見せ所はかなり感じた(というかその展開にするための伏線)し、ストーリーが地味にかなり複雑。時系列を把握するのがかなり難しいので不本意に思考をした感はある。厭な小説また読み返したい機運かなり高い。(それを想像すると本作はかなり表現が控えめだよなと思うなども。)
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イラストが山田章博氏のホラー小説で高校が舞台(第1章だけですが)、怪しい転校生の名前が白石「要」ということで、序盤は小野不由美氏の「魔性の子」を連想しちゃいました(「魔性の子」の重要人物の名前も「要」だったので)。 ただ、第1章と終章こそ「祓い」という超常現象的な要素がありましたが、2~4章は人の心理に付け入って他人をコントロールするサイコサスペンス的な印象が強いかも。 良い人間関係を保ったり、周囲の環境を良くしていきたいという心理を利用されて徐々におかしくなっていく人たちの様子は、北九州で起きた監禁事件を想起させられ、とてもリアリティがあって不気味。 また、各章独立した話のように見えて、3章くらいまで読むと各章で異なる登場人物の中で唯一共通している「神原」という姓の存在に気づきます。 いったい神原一族とは何者なのか?第1章で要が見せた「祓い」や、行方不明になった花果はどうなったのか? 読み進めていくにしたがって、そうした謎要素の真相を知りたい気持ちがどんどん膨らんできて、満を持して始まる最終章は、先のページを早くめくりたい気持ちと、一文字も見逃さないようじっくり読みたい気持ちがせめぎあいながら、夢中になって読んでいました。 最終章では多くの謎が解き明かされてある程度溜飲が下がりましたが、夢子さんをはじめとする他の「闇を祓う者たち」や、神原家以外の闇を振りまく家族の存在など、新たな作品の「種」になりそうな要素が残っているので、続きの構想があるなら読んでみたいですね。 辻村作品といえばスターシステムも魅力の一つなので、続編では別作品の人物とのつながりも期待したいところです(個人的には、世界観的に「秋山一族」とつながりそうな気がしています)。
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全てが繋がっていてとても面白かった。 正に口は災いの元。少し意味は違うかもだけど。 言霊というかなんというか、、、言葉は強いな
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ヒトコワ的な感じかな…?と読んでたら、急なファンタジーホラーで1章が終わり、2章はまた舞台が移っていてヒトコワ的にはじまって… という感じで最初は何か得体のしれない感じがあったけど、読み進めるにつれて点と点が繋がってきて、最終章とエピローグで全て回収してるのが見事だった。 しか...
ヒトコワ的な感じかな…?と読んでたら、急なファンタジーホラーで1章が終わり、2章はまた舞台が移っていてヒトコワ的にはじまって… という感じで最初は何か得体のしれない感じがあったけど、読み進めるにつれて点と点が繋がってきて、最終章とエピローグで全て回収してるのが見事だった。 しかも読了感も、ヒトコワ的薄寒さは残しつつ、ファンタジーホラー的にはきちんとオチをつけて後味の悪さとかは残してない(むしろ爽やかな)ところが、なかなか他で味わえない感覚で面白かった。 私も解説同様、2章推し。
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個人的・夏のホラー特集。”冷たい校舎”とか、結構ホラーチックだったりするので、初のホラー長編と言われても、『そうなの?』みたいな感じ。当然、違和感なんて全くなく、いつもの辻村節。丁寧に掘り下げないとスルーされがちな、ちょっとした人間の業みたいな部分を、上手く物語化してくれている。...
個人的・夏のホラー特集。”冷たい校舎”とか、結構ホラーチックだったりするので、初のホラー長編と言われても、『そうなの?』みたいな感じ。当然、違和感なんて全くなく、いつもの辻村節。丁寧に掘り下げないとスルーされがちな、ちょっとした人間の業みたいな部分を、上手く物語化してくれている。正しさの強要とか、ちょっとしたマウントとか、注意しないと『そういうものかな…?』で流れていってしまいそうなあれやこれやを、なんとも見事に言語化してくれてます。
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人と人との交流を、いくつかの視点で見て、それぞれの解釈を進めていくと、まったく違う世界になってゆく。怖いけど日常にあり得るお話しです。
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傲慢な感情の押し付け、闇ハラスメント 大小問わず、集団になると発生する闇ハラ 著者コメント 身近なあの名前のない悪意や善意 あの距離感や関係性に名前を付けました 「転校生」で読む、傲慢な親戚 「隣人」で読む、主婦達のギリギリの攻防 これなんか思い当たる事がありすぎる 「同僚」で...
傲慢な感情の押し付け、闇ハラスメント 大小問わず、集団になると発生する闇ハラ 著者コメント 身近なあの名前のない悪意や善意 あの距離感や関係性に名前を付けました 「転校生」で読む、傲慢な親戚 「隣人」で読む、主婦達のギリギリの攻防 これなんか思い当たる事がありすぎる 「同僚」で読む、会社でのパワハラ 10匹の蟻の法則を思い出した 誰しも中間でいたいけど 誰しも元凶となり得る闇ハラ そこから、闇を祓う者と元凶家族達との戦いとなる ホラーの皮を被っていただかないと怖すぎる 現実的な闇の表現は、経験者も多いのでは そして、祓ってくれる人はいない 現実の方がホラー
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長編ホラー小説。 5部構成になっており短編かなと思いきや最後に全ての物語が繋がる。 人間の持つ本来の不気味な闇と超常現象的(オバケ的)な闇が違和感なく描かれている。 とても読みやすく面白かったです!
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【闇ハラ】闇ハラスメント…ネガティブな事情や気持ちを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動と行為。 あるある、こんな人に出会ったこと。 この作品は、誰でも自分の中にもっている闇の部分を操り、支配し、挙げ句の果てにとり憑く人たちの物語だ。 自分の中のネガティブな感情を人にばら...
【闇ハラ】闇ハラスメント…ネガティブな事情や気持ちを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動と行為。 あるある、こんな人に出会ったこと。 この作品は、誰でも自分の中にもっている闇の部分を操り、支配し、挙げ句の果てにとり憑く人たちの物語だ。 自分の中のネガティブな感情を人にばら撒いてなかったか⁈ 闇ハラを感じたら⁈ 短篇集のようで長編ホラーミステリー。 ナゾの転校生:白石要、彼に目をつけられる原野澪の加害者と被害者の単純な話ではない。 第二章『隣人』がリアリティで怖かった。 プロットさすが!
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