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闇祓 の商品レビュー

4.1

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2024/07/15

「最近なにかと◯◯ハラスメントって聞くよなあ。せや、闇ハラスメント、略して闇ハラなんてあったら面白いのでは!?」 的なノリで作者さんは書いたのかなと勝手に想像。笑 闇ハラとは結局「相手が嫌がることを押し付ける」ということなわけだけど、人間誰しも心に闇を抱えていて、(自尊心とか承...

「最近なにかと◯◯ハラスメントって聞くよなあ。せや、闇ハラスメント、略して闇ハラなんてあったら面白いのでは!?」 的なノリで作者さんは書いたのかなと勝手に想像。笑 闇ハラとは結局「相手が嫌がることを押し付ける」ということなわけだけど、人間誰しも心に闇を抱えていて、(自尊心とか承認欲求なども見方を変えれば心の闇になりうる)本作では「人間になりすましたナニカ」が人々を恐怖に陥れる。で、それを祓う人の物語……というのが本作の大筋。本作は貞子や伽倻子がばーん!っと出てきて人をぶっ殺しまくるホラーではなく、どちらかといえばヒトコワ系の作品。 第一章で主人公が登場して、二章以降でいったん話が脇道にそれて、最終章でつながっていく構成は上手いの一言。あとこれはどうでもいいことだけど、ひと昔前のゲームのパッケージのようなダサい表紙絵もとっても魅力的。 ここまでいろいろかいたけど、秀作ではあるものの強烈なインパクトはなかったかなという印象。というか僕が個人的に辻村深月さん好きではないので厳しめのレビューになってしまった。笑 辻村ファンの人がこれを読んでたらごめんなさい。 というわけで⭐︎3つ。

Posted byブクログ

2024/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人の心を乱し悪意を振りまく「闇ハラ」。振りまく人はある一家によってもたらされる。今回は「神原」家が振り撒く側であり、中の人を変えつつ、その闇を広げていった。それを阻止すべく白石要を始めとする闇祓たちが行動をすることに。 設定的には闇を振り撒く人たちが中身を変えながら存在し続けると言うファンタジー的な設定がありながらも、振り撒く闇の中身は日常にありふれていること。 会話や雰囲気から、なんとなく嫌な空気や関係性になっていき、その人付き合いといった関係を崩していく存在。物語中でも語られていたが、振りまく側は意識的にやっていない場合もあるのがリアリティに溢れていた。 次もありそうな展開であったから、今度はどんなイヤな物語を語ってくれるのかが楽しみ。

Posted byブクログ

2024/07/15

怖すぎる... 闇に飲まれた人達が堕ちていくさま。 リアルな感情が伝わってくる。 闇に陥れる家族をお祓いする少年の思いも想像するにツラい。 短編小説なのだけれど全てが繋がっている。そしてまた新たな闇が発生する。終わることの無い闇ハラにただただ関わりたく無いと思うばかりだ。

Posted byブクログ

2024/07/14

読み終わりにゾワっとして肌が粟立つ感覚がする作品は久しぶり。 全ての伏線回収が見事かつ、オチが秀逸なのでホラーが苦手な人も敬遠せず是非読んでほしい。 いったん読み始めたらページを捲る手が止まらなかった! ただ、1点あるとすれば、どこか明るい場所や活気のある場所で読むのを強くおす...

読み終わりにゾワっとして肌が粟立つ感覚がする作品は久しぶり。 全ての伏線回収が見事かつ、オチが秀逸なのでホラーが苦手な人も敬遠せず是非読んでほしい。 いったん読み始めたらページを捲る手が止まらなかった! ただ、1点あるとすれば、どこか明るい場所や活気のある場所で読むのを強くおすすめする。

Posted byブクログ

2024/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原野澪は、憧れの先輩と付き合うことになって、浮かれていたのが数日で過剰な正論で追い詰められていった。場所を変えて、次々と出てくる不穏な人たち。名前しか出てこなかったけど、それぞれが繋がって、ひとつの家族に集約していく。形のない闇が人をとりこんで、家族として綿々と続いて闇をまき散らしていく。もう何年も何世紀も続いているのだろう。苦労して絶えさせた家族の闇の元はどこへ?他にも多くの場所で闇がまき散らされているエピローグは怖い。 辻村深月の初ホラー長編とのことだが、よくこんなかたちのない闇の怖さを描き出したもんだ。

Posted byブクログ

2024/07/12

闇ハラに「目的がない」っていうのが怖かった。 普通に考えたらおかしいのに、本人には何の悪気もない。自分は正しいと思っている。 うーん、こういう人っているなぁ。 その人のせいで周りはペースを乱されたり、思ってもない行動しちゃったり。 自分も経験あるなー。 あの時のあれって闇ハラだっ...

闇ハラに「目的がない」っていうのが怖かった。 普通に考えたらおかしいのに、本人には何の悪気もない。自分は正しいと思っている。 うーん、こういう人っているなぁ。 その人のせいで周りはペースを乱されたり、思ってもない行動しちゃったり。 自分も経験あるなー。 あの時のあれって闇ハラだったのか!? と思い当たることもあったりして。 しかもこれってエンドレスなんだね。 神原家だけじゃないんだ。この世に何人いるの?? ・・・怖っっ。

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2024/07/08

こわっ 途中で、え?って言ったシーンがあった 少しファンタジー要素があったけど、読み応えあったなー 面白かった。

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2024/07/07

小説では極端だが、確かに正義感に違和感を覚えたり、マウントを取ってくるような人はいます。いい解決方法がないのが恐怖なのかも。

Posted byブクログ

2024/07/07

『転校生』 転校生・白石要。 クラスに馴染もうとしない要に、クラスの優等生・澪は親切に接すると、『今日、家に行ってもいい?』と… 怖くなった澪は、クラブの先輩・神原一太に相談するが… てっきり要が、闇の塊だと思ってたのに… 神原一太が… 急にキャラが…何かに取り憑かれたかと。 ...

『転校生』 転校生・白石要。 クラスに馴染もうとしない要に、クラスの優等生・澪は親切に接すると、『今日、家に行ってもいい?』と… 怖くなった澪は、クラブの先輩・神原一太に相談するが… てっきり要が、闇の塊だと思ってたのに… 神原一太が… 急にキャラが…何かに取り憑かれたかと。 『隣人』 家族とともにサワタリ団地に引っ越してきた三木島梨津。読み聞かせサークルで知り合ったかおりは周りから浮いているようで… サワタリ団地は沢渡夫妻を中心に回っているかのよう… かおりが要のような役割かと思いきや、神原かおり⁇ 『同僚』で、ジンさん?神原さん?さすがに… 神原さんの奥さんが亡くなる⁇ ジンさんをみたおばさんが、『白石さん?』⁇ 『家族』で、神原二子が… 白石要と原野澪が再び。 短編かと思いきや、すべてがつながる。 人の心の中の闇。 そこにつけ入る奴ら。 みんなが持ってるような心の闇。 ちょっとした妬みや嫉妬につけ入るなんて… ジンさんなんて、ただ説教されて、愚痴を聞いていただけなのに… 愚痴を言ってただけで、どんどん病んでいき… 被害妄想から次々に… 梨津が生きててよかった。 みんな、もとに戻ったんだろうと思うけど。 でも、奴らはなんで竹と犬が駄目だったんだろう… でもさすが辻村深月。 おもしろかった。 あっという間に読破。 間違いなく、続編はあり。

Posted byブクログ

2024/07/06

人怖とホラーのハイブリッドという感じ。 闇ハラは身近にあるものなので、自分もこうなってしまうのではないかという恐怖心も相まっておもしろかった。人の嫌な部分が生々しく描かれていた。

Posted byブクログ