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オパールの炎 の商品レビュー

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39件のお客様レビュー

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2024/10/22

変わったアプローチで面白かった。 主人公の生き方はそうななんだぁって感じてそれほど共感する箇所も無かったけど女性が読んだらまた違った感想なのかも。

Posted byブクログ

2024/10/21

最近の桐野夏生先生にしては、最後まで展開をプロットしてから1年の連載を始められたように思う。 そのくらい、面白い構成で、一気読み。 でも、、最後に一番身近にいた人の告白で、「オパールの炎」の意味がわかり、次の展開を楽しみにしたが、最後の最後の書き手の謎は、意外にオチがあっけない。

Posted byブクログ

2024/10/15

終章に心を揺さぶられた。主人公に輝いていた美しいオパールの炎を消してしまう国の現状に、やるせない思いでいっぱいになった。

Posted byブクログ

2024/10/19

世間からすっかり忘れさられた人とこの小説でもなっているように塙玲衣子こと榎美沙子のことが全然知らなかった。 女性の解放を訴えその為にはまず、男性主導のコンドームなくピル解禁を要求し、中絶禁止法にも反対し賛同した仲間たちとともに運動していた人。 しごくまっとうな考えだし理論派でもあ...

世間からすっかり忘れさられた人とこの小説でもなっているように塙玲衣子こと榎美沙子のことが全然知らなかった。 女性の解放を訴えその為にはまず、男性主導のコンドームなくピル解禁を要求し、中絶禁止法にも反対し賛同した仲間たちとともに運動していた人。 しごくまっとうな考えだし理論派でもあったらしいのに、どこで間違えた? 塙玲衣子と関わりのあった人たち(浮気された女性、その被害者男性、記者、編集者、塙玲衣子と共に活動していた女性、幼なじみ、元旦那、ロシア語学校時代の後輩、玲衣子の甥、晩年同じアパートに住んでた高齢の女性等々)をフリージャーナリストの女性がインタビューして多角的に塙玲衣子の人間像を炙り出し、今現在を追っていくという筋書き。 これはフィクションなんだろうけど、虚実が混ざってるような気がしてならない。 背が高くすらっとした美人となってるけど、実際の榎美沙子も華のある美人で京大薬学部卒だしね。 活動が20年早かったんだね。日本はほんとに遅れていて1999年にピル解禁になったんだから。 果たしてこのニュースを榎美沙子は生存して聞いたのだろうか。 54歳かぁ、ならどこかでひっそり聞いてた可能性はあるね。 あんな過激なやり方じゃなければ、恐喝されることもなく(推測だけど)もっと違った人生だったろうにほんとに残念な終わり方だったね。 表題の「オパールの炎」は オパールは宝石の中で唯一、水分が入っていて乾燥したり水が入ったりすると塩素と反応して輝かなくなる繊細な石で、 20年以上経ってロシア語学校の時の後輩がお金を無心にきた塙玲衣子にかつてあった輝きがその眼に感じられなくなっていたというところから。

Posted byブクログ

2024/10/15

1970年代に、ピルの解禁や中絶の自由化のために闘った運動家をモデルにした小説。 こういう運動があったことは知らなかった。今でも、中絶には配偶者の同意が必要と思い込んでいる医者が多いなど、まだまだ道は半ばと思われる。 他方、アメリカでは、2022年に共和党寄りの判事が憲法上の...

1970年代に、ピルの解禁や中絶の自由化のために闘った運動家をモデルにした小説。 こういう運動があったことは知らなかった。今でも、中絶には配偶者の同意が必要と思い込んでいる医者が多いなど、まだまだ道は半ばと思われる。 他方、アメリカでは、2022年に共和党寄りの判事が憲法上の中絶の権利を否定し、母体が危険な状態であっても中絶できず、死者が出ている州がある。FoxNews(極端に共和党寄り。虚偽情報を垂れ流すテレビ局)しか見ないアメリカ人が、本当に気の毒

Posted byブクログ

2024/09/25

フィクションであるが、実在する人物をモデルにしたようである。 時代に先駆けてピル解禁を訴えていた彼女を知る人たちに取材形式で話を聞く。 女性が声をあげるということはとても難しいと思っていて、また同志を募ったり、それをずっと維持していくことなど到底不可能に近いのではないかと思ってし...

フィクションであるが、実在する人物をモデルにしたようである。 時代に先駆けてピル解禁を訴えていた彼女を知る人たちに取材形式で話を聞く。 女性が声をあげるということはとても難しいと思っていて、また同志を募ったり、それをずっと維持していくことなど到底不可能に近いのではないかと思ってしまう。 なので突然姿を消す、ということもあり得るだろうなと少し醒めた目で見てしまった。 インタビュー形式で書かれているので、真実であるのかというのも、その人の受け取り方次第であるのでは…と感じてしまった。 どうやらこの証言に熱いものを感じられなかったということかもしれない。 今までの桐野夏生さんの作品とは少し違ってた。

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2024/09/20

フィクションということだけど、実在の方をモデルにしたノンフィクションのような話。 普通の小説と思って読んでいたので、皆さんのレビューを見てびっくりした。 時代の先を行っていてぶっ飛んだところもある。それでいて普段は大人しく、頭脳明晰…って、なかなか掴み所がない方。 気になってしま...

フィクションということだけど、実在の方をモデルにしたノンフィクションのような話。 普通の小説と思って読んでいたので、皆さんのレビューを見てびっくりした。 時代の先を行っていてぶっ飛んだところもある。それでいて普段は大人しく、頭脳明晰…って、なかなか掴み所がない方。 気になってしまって、しばらくネットで検索しまくった。 インタビュー形式で淡々と話が進んでいき、気がついたら読み終えていたという感じで、小説としてはうーんどうでしょう。

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2024/09/18

ブグログの感想から 読んでみたいと思った 初読みの作家さん これはフィクッション? それともノンフィクションなのか? 中絶禁止法に反対し ピル解禁を要求する 女性解放連合 (中ピ連) 榎 美沙子(えのき みさこ)をモデルに した“塙玲衣子”の物語 それぞれが感じた“塙玲衣...

ブグログの感想から 読んでみたいと思った 初読みの作家さん これはフィクッション? それともノンフィクションなのか? 中絶禁止法に反対し ピル解禁を要求する 女性解放連合 (中ピ連) 榎 美沙子(えのき みさこ)をモデルに した“塙玲衣子”の物語 それぞれが感じた“塙玲衣子”の過去 15人が語る彼女はどれも違っていたし 男性がみた彼女は 男性の身勝手さや男性優位の社会を感じてしまった 女性はいつまで 身体と心を管理されなければいけないのか? 第三章-7 私はなぜ“塙玲衣子”を書こうと思ったのか  より抜粋⇩ 「自分の身体を取り戻し、自分で管理できる社会に という“塙玲衣子”の主張は正しかった そして、“塙玲衣子”は、 女たちがずっと戦い続けていかない限り、それはすぐに奪われてしまう大事なものなのだ、と警鐘を鳴らしていたのだと思います。 そのことは彼女の一生を見ればわかります。」 既にピル解禁されているが いまだに偏見は多いのは何故だろう? 男性が避妊しないから(幼児期から性教育してくれ!) 女性が身を守るため 生理痛を軽減するためなのに( *`ω´) ピルを使う女は性にだらしないと 今だに思っている輩がいるから 呆れてしまうし、バカなの?と 思ってしまうm(_ _)m

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2024/09/16

彼女は、主張し、批判され、糾弾し、嘲笑されて、突然、姿を消した。 時を経て集められたいくつもの証言から、時代に埋もれた一人の女の闘いが今よみがえる――。ノンフィクションのように書かれてはいますが、橘玲衣子にはモデルとなった方がいてその方の行方はわからないそう。生まれる時代がもっと...

彼女は、主張し、批判され、糾弾し、嘲笑されて、突然、姿を消した。 時を経て集められたいくつもの証言から、時代に埋もれた一人の女の闘いが今よみがえる――。ノンフィクションのように書かれてはいますが、橘玲衣子にはモデルとなった方がいてその方の行方はわからないそう。生まれる時代がもっと遅かったら、まだ表舞台で活躍出来ていたのではないかと思う。やり方には良くない部分も多かったけれど。ピルは解禁されたとはいえ、まだまだ男尊女卑の考え方は至るところに残っているし。いろいろ考えさせられました。

Posted byブクログ

2024/09/07

なんとなくこういうスタイルで書く作者ではないと思っていたので意外。結局、核心には迫らず、その輪郭を描くのみ。モチーフにした女性は実在する人物だとのこと。その主張自体は早過ぎたという印象。出過ぎた杭は抜かれるのか。

Posted byブクログ