町なか番外地 の商品レビュー
[こんな人におすすめ] *東京になじみのある人。尖った小説を読みたくない人 [こんな人は次の機会に] *小野寺さんの本をいつも読んでいる人
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江戸川沿いのアパート?ベルジュ江戸川に住む、4人のお話。 マッチングアプリで知り合った彼と別れた女、新潟に転勤するパパ、同い年の友人の死を知った女、無職になり動き出せない男。 それぞれに繋がりはほぼ無い。マッチングアプリと無職がちょっと「いい感じ」になりそうなとこで終わる。途中...
江戸川沿いのアパート?ベルジュ江戸川に住む、4人のお話。 マッチングアプリで知り合った彼と別れた女、新潟に転勤するパパ、同い年の友人の死を知った女、無職になり動き出せない男。 それぞれに繋がりはほぼ無い。マッチングアプリと無職がちょっと「いい感じ」になりそうなとこで終わる。途中「町ぶら」シーンが多いのは、小野寺さんのエッセイ「銀座に住むのはまだ早い」に関連?東京には土地勘が全くないのが残念。登場人物には良くも悪くも「執着」が感じられず、まっだから小野寺さんなんだけれど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
東京江戸川沿いにある小さなアパート「ベルジュ江戸川」、そこの入居者4人を主人公に据えた連作短編集。 特に大きな出来事は何も起こらない、最後に4人が顔を合わせるくらいのことが最大の出来事。それなのに何故か面白い。登場人物たちの考えていることが、ちょっとずれているというか、一般的を半歩だけ踏み違えているというか、そのずれが良いのだ。 誰しも、一般的とか世間常識からずれているところはあるのかもしれない。多様性とかホワイト社会とか、良くなっているけど窮屈にもなっているような昨今だからこそ、半歩くらいのずれがあって良いように思うし、その半歩を楽しみたいとも思うのだ。
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ベルジュ江戸川という四室あるアパートの住人それぞれのお話。 それぞれがひとつの建屋に住むが悩みや生活は、当たり前だけどそれぞれまちまち。 でも、同じアパートに住んでドアの外では何気なく挨拶を交わす。 ふいに話すことがあり、はじめて知ることがある。 近くて遠いけど、どこか安心できる...
ベルジュ江戸川という四室あるアパートの住人それぞれのお話。 それぞれがひとつの建屋に住むが悩みや生活は、当たり前だけどそれぞれまちまち。 でも、同じアパートに住んでドアの外では何気なく挨拶を交わす。 ふいに話すことがあり、はじめて知ることがある。 近くて遠いけど、どこか安心できる存在ではある。 207冊目読了。
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図書館本。ちょびっとハートフルじゃない小野寺作品。同じアパートに住む4人の人間模様。 最後は繋がった感ありでした。
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江戸川近くのアパート、ベルジュ江戸川の住人達の話。どの人の話もあ〜わかる〜と共感できる。 みんなに共通しているのは今の自分を見つめ直して前に進むというところ。変わるとかじゃなくて、受け入れて前に。なんだか勇気をもらえた。
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★5 ベルジェ江戸川というアパートの住人が織り成す日常物語。 それぞれ、住人視点で物語が切り替わる。 作者の小野寺さんが捉える主人公たちは、いつも淡々とクールにみえるけど、ふとした瞬間にあたたかみのある人生譚を描き出し、安定のホッコリした読後感がいい。 そこに住むことにな...
★5 ベルジェ江戸川というアパートの住人が織り成す日常物語。 それぞれ、住人視点で物語が切り替わる。 作者の小野寺さんが捉える主人公たちは、いつも淡々とクールにみえるけど、ふとした瞬間にあたたかみのある人生譚を描き出し、安定のホッコリした読後感がいい。 そこに住むことになったきっかけや職業、何処の駅を使って通勤してるとか、眼に映る景色とか、土手の話とか、番外地の川の島の話とか、最近の若者の恋愛の出会いとか、へーっと感心する盛り沢山の豆知識も得た。
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アパート「ベルジュ江戸川」の住人を描く4章からなる物語。 特別キャラが立っているというわけではないがそれが逆にリアルで好ましく、そんな彼らを見つめていると心の底からふつふつと元気が込み上げてくる気持ちになれる。 この物語が人生の岐路に立つ人の不安で縮こまった背中をそっと温めてくれ...
アパート「ベルジュ江戸川」の住人を描く4章からなる物語。 特別キャラが立っているというわけではないがそれが逆にリアルで好ましく、そんな彼らを見つめていると心の底からふつふつと元気が込み上げてくる気持ちになれる。 この物語が人生の岐路に立つ人の不安で縮こまった背中をそっと温めてくれるだろう。
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小さなアパート「ベルジュ江戸川」に住む 4人の物語。 岐路に立つ4人が色々ある中でも 新しく進み出す。 中でも202号室に住む「青井千草」の話は とても印象に残りました。
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江戸川区と市川の「国境地帯」、番外地などおもしろいコンセプトを入れての、やっぱり下町の人たちの一端を語る小野寺ワールド。日常の真面目な人たちの群像をしっかり描き、ばらばらな個を最後にまとめ上げている。孤独でありながら、決してひとりぼっちじゃない。そんな物語だと思う。
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