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トランスジェンダーになりたい少女たち の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2024/08/18

ファッション化してしまっている部分があるよね。 思春期の揺れ動く気持ちの受け皿として、トランスジェンダーが出現している。 人と違う自分になりたいという感情は古今東西あったわけだが、昨今の多様性の尊重。そして、インフルエンサーという虚構じみた存在が身近になってしまった、現代特有の病...

ファッション化してしまっている部分があるよね。 思春期の揺れ動く気持ちの受け皿として、トランスジェンダーが出現している。 人と違う自分になりたいという感情は古今東西あったわけだが、昨今の多様性の尊重。そして、インフルエンサーという虚構じみた存在が身近になってしまった、現代特有の病のように感じられる。 そんな生半可な気持ちで名乗るべきではない。本当にそうである人に対しての侮辱のようにも感じる。 実際にリスクがある決断でもある。 大前提として、多様性を認めることは大切なので、そこは否定しない。 そして本書もそのスタンスは一貫している。よって、この本が差別的だ!!と騒ぐのは流石にナンセンスかな。 思春期の子どもに、性別の変更について意思決定をさせるのは、親としての責任放棄のように感じる。 多様性の尊重というもっともらしい言葉をもっても、そのリスクは許容されるべきではない。 本書でも何度も取り上げているが、数ヶ月で辞める、数十年後に後悔したが時すでに遅していったこともあるからだ。 熟考に熟考を重ねて、やっと決断するような話である。

Posted byブクログ

2024/08/02

2020年に刊行された本書は、米英有力紙の書評で絶賛されベストセラーとなった。 米国では2010年代以降に10代の少女たちの間でトランスジェンダーとしてカミングアウトし、男性名への改名、性別・人称代名詞の変更、テストステロンの投与、乳房切除、甚だしくは陰茎形成手術などを行うケー...

2020年に刊行された本書は、米英有力紙の書評で絶賛されベストセラーとなった。 米国では2010年代以降に10代の少女たちの間でトランスジェンダーとしてカミングアウトし、男性名への改名、性別・人称代名詞の変更、テストステロンの投与、乳房切除、甚だしくは陰茎形成手術などを行うケースが急増した。 本書は当事者本人、母親、教師、医者、活動家、反対派、成人した経験者などに幅広く取材し、その背景を多面的に分析したもの。 発行後、活動家界隈からは激しい非難を受けたというが、内容は極めてバランスの取れた常識的なもので、翻訳版を角川書店が発行しようとした際にも爆破予告だかの脅迫を受け断念したらしいが、産経新聞が出してくれたおかげで本邦でも日本語訳を入手できることとなった。 活動家界隈は自分の主張は声高に唱えるが、他者の言論・思想の自由の侵害には何ら気を留めないという習性が、この一点にもよく現れている。 著者の結論は、第二次性徴を迎えた思春期の少女に特有の精神的不安定さにSNSのインフルエンサーや活動家がつけ込みカルト的に洗脳されているケースが大部分で、両親は娘の反感を買うことになっても断固としてインターネットから遮断するなど、影響を及ぼす媒体、環境から本人を切り離すべきというもの。 カミングアウトし、薬品投与までした子どもを長期旅行に連れ出すなとして周囲の影響を断ち切ったところ、生来の女性としての性自覚を取り戻した実例も複数あげ、活動家がいう思春期の性自覚は正しく、一生変わらないという主張を退けている。 リベラルな親は子どもを理解したいと思うあまりカミングアウトした我が子の気に障らないようにしようとするが、薬品投与、手術をしても本人の自己肯定感が上がることはまれで、むしろ生活の質が下がる悪循環に陥る。 思春期の自己認識が不安定なのは経験した者には自明だが、それだけを根拠に専門家としての客観的な診断を怠り、改名や薬品投与、手術などの後戻りの効かない身体侵襲をむしろ後押しする医学会、大学を含む教育界などのなんと無責任なことか。 本書で紹介された少女たちは時を経て親子関係や精神や生活の落ち着きを取り戻しているようだが、こういう悪夢のようなスパイラルに陥る少女たちがいなくなることを願ってやまない。

Posted byブクログ

2024/07/31

多様性を標榜する某界隈からの執拗な抗議に屈して発行すら断念したKADOKAWAのお陰で、発売前から出版が待ち望まれ、強力な宣伝効果があったその本。 この本が「差別」だと言う方々が、LGBTQ活動の中心であると言うことが、答えだと思った。 どこが差別なのか、さっぱり理解できない...

多様性を標榜する某界隈からの執拗な抗議に屈して発行すら断念したKADOKAWAのお陰で、発売前から出版が待ち望まれ、強力な宣伝効果があったその本。 この本が「差別」だと言う方々が、LGBTQ活動の中心であると言うことが、答えだと思った。 どこが差別なのか、さっぱり理解できない。 どこを差別と言ってるのか、全く分からない。 いわゆるLGBTQは、昔からその個人の問題を抱えて来た人たちと、今大騒ぎしている活動家界隈と、この本が対象にしている思春期の女性と、全く問題が異なる。 そもそも、生まれながらの性とジェンダーが違うんだと、何十年も前から言い出して来たことが、ここに至る罠ではなかったのかとすら思う。 ヒトの性は、男性と女性しかない。 つか、その男性と女性を、極めて狭い定義に押し込めてるのはその多様性を謳っている方々やろうに。 ヒトの性は、生まれながらに決まるが、社会によって育っていく。 思春期がやばいと言うのは太古の昔から言われてるわけで、疾風怒濤とかなんとか言うわな。 大半の人は悩みながら、答えを見つけてきた。 なのに今は、それを逃げることができる。逃げることを推奨する。 自我が芽生えて来た子供が、色々悩むのは当然だが、今は、簡単に、安易に、知識だけが目に入る。経験も、思慮もなく、最初に見たものに飛びつく。そこで賞賛される。ああ私は間違ってないと思う。 否定されれば、頑なになる。 それを、そうだよ、君は間違ってないよ、こっちにおいでという。出て行ってはいけないよと言う。 カルト宗教と変わらん構造やんか。 判断力が無いうちに、取り込んでしまう。 いわんや、肉体的な施術や投薬で、気がついても帰れない状況に追い込んでしまう。 それを問題視している。 本当の「性同一障害」で悩む人を一言半句も否定していないし、活動家の「活動」自体にも、一言も言及していない(と記憶しているが)。 問題提起として、極めて良書だと思います。 それが困るんだろうが。 なんで困るんだろう。

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2024/07/24

焚書、と煽られているが真っ当な一冊だと感じた。 米国で社会問題化している性的違和。 本作で描かれているのは米国が抱える病理そのものだ。 十代は社会的経験値が皆無だから精神的に不安定になりやすい。そこにつけいる熱狂的な一部の集団はまるでカルトそのものだし、そうした光景を「クールだ」...

焚書、と煽られているが真っ当な一冊だと感じた。 米国で社会問題化している性的違和。 本作で描かれているのは米国が抱える病理そのものだ。 十代は社会的経験値が皆無だから精神的に不安定になりやすい。そこにつけいる熱狂的な一部の集団はまるでカルトそのものだし、そうした光景を「クールだ」としてSNSで拡散する様は歴史の中に時折現れるある勢力のよう。 ある集団を盲信するのではなく、疑うこと。そしてSNSやネットから離れて「自分なりの考え」を持つこと。強く持つこと。本作は今後の世界を語る上で重要な役割を担うかもしれない。

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2024/07/20

何つながりで読んだのか思い出せない 図書館で予約 反ポリコレ本と分類してます ちょうど都知事選がおわり、蓮舫さんがキーキー言ってるのと被る 「正義の話をしてるワタシは正義  それを非難するアナタは攻撃の  対象です」と言ってるように見える 橘玲の書評がニュートラルなのが意...

何つながりで読んだのか思い出せない 図書館で予約 反ポリコレ本と分類してます ちょうど都知事選がおわり、蓮舫さんがキーキー言ってるのと被る 「正義の話をしてるワタシは正義  それを非難するアナタは攻撃の  対象です」と言ってるように見える 橘玲の書評がニュートラルなのが意外

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2024/07/01

ズッカー博士ら従来の専門家か排斥されたあたりについてのまとめが本書の主な貢献だろうか。ニワトリのジョークは意味がわからなかったが文化の違いのせい?

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2024/06/24

2020年にアメリカで出版され、賛否両論の騒動を巻き起こした本の全訳版。当初はKADOKAWAから出版される予定だったが、発売前からタイトルや帯、内容を巡って批判が殺到し、謝罪と刊行中止に追い込まれた。それを引き継いだ産経新聞出版や書店に対しても脅迫が行われた。 21世紀に入って...

2020年にアメリカで出版され、賛否両論の騒動を巻き起こした本の全訳版。当初はKADOKAWAから出版される予定だったが、発売前からタイトルや帯、内容を巡って批判が殺到し、謝罪と刊行中止に追い込まれた。それを引き継いだ産経新聞出版や書店に対しても脅迫が行われた。 21世紀に入ってから「自分はトランスジェンダーだ」と主張する思春期の少女が急増した(この時点でなにか異常な事態が起きていることがわかる)。本書は彼らや家族を中心にインタビューし考察した、まっとうなノンフィクションである。 インターネットやスマホの普及でどんな情報にも簡単にアクセスできる時代の功罪か。自由すぎるアメリカ社会にも問題がありそうだ。

Posted byブクログ

2024/06/21

この本は当初別の出版社から刊行予定だったが、「ヘイト本であり、人を傷つけるおそれがある」との訴えにより、出版が取りやめになり、あらためて別の会社から出版されたという、国内では特異な経緯をもつ本になった。 読んでみたが、内容はショッキングではあるがヘイトではないと思う。 科学的で...

この本は当初別の出版社から刊行予定だったが、「ヘイト本であり、人を傷つけるおそれがある」との訴えにより、出版が取りやめになり、あらためて別の会社から出版されたという、国内では特異な経緯をもつ本になった。 読んでみたが、内容はショッキングではあるがヘイトではないと思う。 科学的でない、という批判もあり、それついてはそうかもしれないと思うが、非科学的な医療本とか、宗教、思想に関する本は世の中にたくさんあるわけで。 読まないと判断できないのに読むことさえできない状況に陥るのは、とても恐ろしいことだと思う。

Posted byブクログ

2024/05/25

本書はアメリカで2020年に発刊され、ベストセラーになった本の翻訳版です。アメリカで十代の思春期の多数の少女たちが突然、性別違和を感じ、トランスジェンダーを志向する問題を知ることができたのはよかったと思います。本書を読むことでトランスジェンダーを志向する思春期のまだ他人から影響を...

本書はアメリカで2020年に発刊され、ベストセラーになった本の翻訳版です。アメリカで十代の思春期の多数の少女たちが突然、性別違和を感じ、トランスジェンダーを志向する問題を知ることができたのはよかったと思います。本書を読むことでトランスジェンダーを志向する思春期のまだ他人から影響を受けやすい少女たちが性別移行のための処置を行うことの危険性が分かります。ただ、その対策として著者が著わした内容が実現可能なことなのかはちょっと疑問が残りました。巻末の解説も併せて読むと良いと思います。

Posted byブクログ

2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

噂の本読みました。トランスの考え方が、ジェンダー規範の押しつけでしかなくてびっくり。 トランスを自認する人に対しては肯定医療が主流になっているって話も、もはや宗教。。トランス界隈の人たちがこの本の出版を阻もうとしたことでもお察しだけど。 欧米、想像以上だった。その点まだ日本は理性的かなという感じがするけど(さすがキリスト教が根付かなかった極東の地である)、トランス活動家の声が大きくなればいずれ日本も…という怖さはある。すでに欧米で警戒されるようになった思春期ブロッカーを日本へ売り込む動きがあるそうだし。 少子化少子化言われてる現代に、人間の生殖を真っ向に否定するような性自認という概念が根付きつつあるというのは興味深い。世界的にみたらやっぱり増えすぎている人口を抑えようとする種としての見えない力が働いているのかな?

Posted byブクログ