ひとつの祖国 の商品レビュー
プロットは面白いと思ったが.. 2/3ほど読んで挫折。あまりに変化がなくて。 もっと分断された日本を描いて欲しかった。
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戦争後にドイツのように2つの国に分かれた後に統一されるも経済格差や諸問題を抱えた架空の日本を舞台にしながらも現代の現実とリンクしたような描写もあり、ミステリではなく社会派ディストピア小説とでも言おうか
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戦後、朝鮮半島のように東西2カ国に分断された日本を舞台にしたありそうな作品だが、展開がヌルい。サスペンスとも言えず、政治ドラマでもない。そのくせ505ページという(大)長編。とにかくさっさと読み終わろうと思った。 が、気づいた。これは今の日本のどうしようもないジレンマを告発してい...
戦後、朝鮮半島のように東西2カ国に分断された日本を舞台にしたありそうな作品だが、展開がヌルい。サスペンスとも言えず、政治ドラマでもない。そのくせ505ページという(大)長編。とにかくさっさと読み終わろうと思った。 が、気づいた。これは今の日本のどうしようもないジレンマを告発しているのかも知れない。米国に追随し、とても主権国家とは言えない状況を変えることができないままでは、国民は家畜としてしか生きられないぞと警鐘を打ち鳴らしているのだと。
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好きな作家さんなので期待して読んだが、無駄に長くて話が取っ散らかっていてがっかり。終わり方も適当に感じてしまった。 主人公が理不尽に巻き込まれる話はただただ悲しい。
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東日本・西日本が分裂→統合した世界の話。 お話としては、前半のドキドキ感、すごい物語を読めそうな気がする感が大きかった分、後半やや失速したか?という感じ。 一方で、小説の中の富裕層に富が偏っている状況はちょっと先の未来の日本の話にもみえて、他人事とは思えなかった。 暴動が起こっていく国民の熱量、それが特に大きな成果もあげずスッと終わっていく感じなどとてもリアル。 闘争心をなくせばテロも起きずみんな幸せだから強制的になくさせようのMASAKADO vs 闘争心なくて本当にいいの?それが人を人たらしめているものなのでは?の一条、って感じだけど、本当にどっちなんだろう。 個人的には、闘争心は人という生き物の特性であり、そんな特性を持つ生き物が繁栄を続けたら自ずと富の偏りが発生するのでは、と思う。 それを受け入れたくないなら闘争心燃やして覆していくしかない。MASAKADOが発生したのも闘争心の結果だったということ。 そうやって歴史の流れに大きなダイナミズムを生むのは闘争心だったりするわけで、平和な世の中もいいけれど面白い世界・面白い人生にするには闘争心あってもいいんじゃない?と思う。 お話そのものも面白いけど、これ読んだ人で感想戦したらもっと面白いだろうなーと思った。
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西日本と東日本の闘い。強者と弱者の闘い。人類と科学の闘い。いろんな構図で描かれており、ドキドキしながら読み進めました。最後に日本と米国の闘いが加わり、その闘いを利用する政治家が出てきて、訳の分からない終わり方となりガッカリ。貫井さん、最近不調だなー。
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アジア太平洋戦争後、日本が米ソに分割占領され、朝鮮半島と同様の分断国家となったが、ソ連崩壊後にドイツ同様再統一されたという設定のもと、旧東日本の独立を目指すテロ組織に巻き込まれてしまった男性を視点人物とする物語。歴史改変もののポリティカル・サスペンスと思って手に取ったが、正直言...
アジア太平洋戦争後、日本が米ソに分割占領され、朝鮮半島と同様の分断国家となったが、ソ連崩壊後にドイツ同様再統一されたという設定のもと、旧東日本の独立を目指すテロ組織に巻き込まれてしまった男性を視点人物とする物語。歴史改変もののポリティカル・サスペンスと思って手に取ったが、正直言って期待外れだった。 冷戦時代に東日本と西日本とが分断されたという設定にもかかわらず、現代の社会状況とほぼ変わらない世界しか描かれないというのはどういうことなのか。ドイツでも朝鮮でも中国・台湾でも、分断国家が直面しているのは経済的格差だけではないはずなのに。 赤上裕幸が『分断のニッポン史』で紹介したように、日本の(ありえた)分割と再統一をモチーフとした小説は多く書かれている。だが、矢作俊彦『あ・じゃ・ぱん』や、村上龍『五分後の世界』のような緊張感は望むべくもない。テロ組織に巻き込まれた青年と親友の自衛隊員という設定はそれなりに興味深いと思ったが、その構図が生かされる前に物語が息切れしてしまった印象。インテリジェンスをテーマとする小説は、どうしてもマクロのレベルとミクロのレベルにストーリーが分断されがちになるが、この小説では最後まで二人の視点人物の周囲の世界から物語が広がらなかった。言い換えれば、多くの人々を動かしている「革命」のイメージを具体的に示すことができなかった。完全に「設定負け」。著者の準備か力量が不足していたのだろうと思わざるを得ない。
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幼馴染がひたすらすれ違っていく 設定も面白いし、キャラも面白いので、もっと最後どうなったのか知りたかったかな?
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第二次大戦後、東日本はソ連に、西日本は米国に占領され、東西で別の国になってしまった日本。当然東と西では大きな経済格差が生じている。そして東西ドイツの統合をうけ、日本も統一を果たす。しかしそこは旧東日本国民が西側から見下され、差別を受ける状況を生み、東日本では独立を目指す組織が発生...
第二次大戦後、東日本はソ連に、西日本は米国に占領され、東西で別の国になってしまった日本。当然東と西では大きな経済格差が生じている。そして東西ドイツの統合をうけ、日本も統一を果たす。しかしそこは旧東日本国民が西側から見下され、差別を受ける状況を生み、東日本では独立を目指す組織が発生。治安当局はその組織の壊滅を目指している。 幼馴染みの二人、片や西日本出身の自衛隊治安維持部隊の辺見。片や東日本出身者のため大学で生化学を学ぶも運送業の派遣社員である一条。しかし一条は否応無く東日本独立運動テロ組織「MASAKADO」のメンバーとして辺見から追われる立場となってしまう。 実際日本もこのような状況になってしまった可能性も少からずあった訳で、荒唐無稽という感じではない。テロでは何も変わらないとはいう。実際1970年代に頻発した連続企業爆破事件などで世の中が変わることはなかった。 だからといって世の中を変えるにはどうすれば良い?ってなるとわからない。おそらくこの国では平和的に社会が変革する事はないように思う。日本では民主主義すらアメリカに送られたものだし・・・。アジアで唯一しばしば平和のうちに政権交代が起こる韓国は、アジアで唯一民主化運動で民主主義を勝ち取った国でもある。やはりそのような経験がないと駄目なのだろうか。
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西と東に分断された日本が統一。しかし両者間に生まれた経済格差や差別の溝は埋まらない。政府に不満を抱く《MASAKADO》。テロを画策するが…逃亡する一条を追う親友の辺見。彼の心中を思うと居た堪らない。本書は発想主題が魅力的。一読者としては、もっと大胆にSF、或いはミステリを仕掛け...
西と東に分断された日本が統一。しかし両者間に生まれた経済格差や差別の溝は埋まらない。政府に不満を抱く《MASAKADO》。テロを画策するが…逃亡する一条を追う親友の辺見。彼の心中を思うと居た堪らない。本書は発想主題が魅力的。一読者としては、もっと大胆にSF、或いはミステリを仕掛けて欲しかった。
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