エンド・オブ・ライフ の商品レビュー
渡辺西賀茂診療所の訪問看護師の話。 死について、考えさせられた。 病院で死ぬことが当たり前の中で、このような在宅での看取りもあることを知った。 著者佐々涼子さんのご逝去をニュースで知り、手に取った。涼子さんはどんな気持ちで旅立たれたのだろう。
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2023年末に単行本を買って積んでいたら4月にでてしまった文庫本。 9月1日の訃報に接し、その単行本を一息に(といっても読み進むにつれ惜しみ惜しみ)読み終え、より手軽に持ち歩いて読み返せるようにと文庫版もやっぱり買うことにした。文庫化に当たっての追加要素はなし。 感想やフレーズ...
2023年末に単行本を買って積んでいたら4月にでてしまった文庫本。 9月1日の訃報に接し、その単行本を一息に(といっても読み進むにつれ惜しみ惜しみ)読み終え、より手軽に持ち歩いて読み返せるようにと文庫版もやっぱり買うことにした。文庫化に当たっての追加要素はなし。 感想やフレーズ登録は単行本の方に。
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感想 死を目の前にする。あの人も間際でこんなことを考えていたのか。残された私たちにできることは。周りの人との繋がりを大切にする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
感動して泣きました。 その一方で、身内に介護職がいて苦労しているのも知っているので、ちょっと綺麗な話多めに感じてしまいました。 実際は、暴言を吐いたり攻撃してきたりそういう方も多いのかなとか、身内が亡くなってホッとする遺族もいたよなとか、、、 そもそも在宅医療を選択する患者さんたちだったので、私が想像した方々とは違ってて論点がずれてしまったのですが、、、 ここまでできる施設は少ないよな、簡単には真似できないよなとも感じたので、良い医師や看護師に当たるかどうかで亡くなり方が変わる(細かい言葉を忘れてしまいました)というのは、うんうんと頷きながら読んでいました。 自分のときはどうだろうと、一度は確実に考える作品。初めてのノンフィクション作品だったので、普段読む小説との違いも沁みました。
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最後を迎える人がどんな風に死を受け入れるのか、 残された人生をどう生きるか、いろんな向き合い方が、記されていた。 自分の命に覚悟を持った人達をとおして、 自分の生き方を見直してみたくなった。
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在宅医療の看護師が、がんになった。数々のみとりを行った上で選んだのは、在宅で迎えること。人と人の繋がりの暖かさ。死に向かう人たちの強さが感じられる。
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癌が見つかりそれから人は残された時間をどう生きるのかを綴ったもの、 人に関わる仕事をしているからか、「病人」というくくりでその人を見ている自分がいることに改めて気づいた 「病人」ではなく、名前がある人で、病気はその人の一部に過ぎないという言葉ははっとした
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「看取り」が題材のお話のため、病を患う本人と家族の物語り。 死は全ての人が迎えるものだからこそ、興味がある人も多いと思う。死に直面した時、自分ならどう生きるか、支える家族の側であればどのように見守ることができるのか、30代の今考えるチャンスをもらえたことに感謝しています。 ネガテ...
「看取り」が題材のお話のため、病を患う本人と家族の物語り。 死は全ての人が迎えるものだからこそ、興味がある人も多いと思う。死に直面した時、自分ならどう生きるか、支える家族の側であればどのように見守ることができるのか、30代の今考えるチャンスをもらえたことに感謝しています。 ネガティブではない、ポジティブに死に向かっていく様が何とも印象的な内容でした。
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最初の、すい臓癌末期の主婦の話で思った。だめだ、職場や移動中などの人前では読めない。家でじっくり涙を流しながら読もう。在宅医療を行う診療所の森山看護師にすい臓がんが見つかったところから、2013・14年と2018・19年の出来事を交互に描く。前者は診療所で扱った様々なケース、後者...
最初の、すい臓癌末期の主婦の話で思った。だめだ、職場や移動中などの人前では読めない。家でじっくり涙を流しながら読もう。在宅医療を行う診療所の森山看護師にすい臓がんが見つかったところから、2013・14年と2018・19年の出来事を交互に描く。前者は診療所で扱った様々なケース、後者は森山氏の変化。森山氏から依頼された看護学生向け教科書は、彼の癌に対する一見後ろ向きな姿勢のために遅々として進まない。しかし、彼が最期を迎えようとしている時、そこには終末期の理想の生き方があったことに心打たれた。
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様々な終末医療の在り方を問う。病が治らなくても、苦痛をコントロールできる医療体制があるのは安心だ。 苦痛を和らげるために鎮静を行うというのは、終末期にある患者にとっては二度と目が覚めない可能性もあるため本人の意志が重要となるようだ。明日が来ないのに眠ろうとする意思決意とはどういう...
様々な終末医療の在り方を問う。病が治らなくても、苦痛をコントロールできる医療体制があるのは安心だ。 苦痛を和らげるために鎮静を行うというのは、終末期にある患者にとっては二度と目が覚めない可能性もあるため本人の意志が重要となるようだ。明日が来ないのに眠ろうとする意思決意とはどういうものか。苦痛に耐えられない状況でないと、想像がつかない。 私たち健常者も毎日寝るときは当たり前のように明日が来ることを前提に寝ているが、もしかしたら目覚めないかもしれないと思うことで、毎日を精一杯生きられるだろうか。 本書にもあった通り病になることで気づかされる幸せというのは多いのだろう。 人生は長さは関係ない。どう生きたかがすべてなんだ。すべて平等に人生の時間はみな限られているから、その中で自分の幸せと周りの人の幸せのために何が出来るかを考えていると、課題をどう乗り越えるかが肝心であって、人を憎んだりする不毛な時間はこれっぽっちも無いことがわかる。
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