それは令和のことでした、 の商品レビュー
全編面白かったんだけど最初の2編がイヤミス過ぎて、この先もずっとこんな感じ?とびびりながら読んだ。結果後半にポジティブな結末もあったり、結末はアレだけどまぁ理不尽と言う訳でもなかったり自業自得だったりで全体的には読んで楽しかった
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昭和、平成とは違った令和の考え方。 令和だからこそ起こる話を描いた短編小説。 おもしろかった。 しっかり読んでおかないとオチがわからなくなる。 オチが強いものもあれば弱いものもあったけど、面白い話ばかりだった。 「有情無情」が好きだった。 昔は近所の子を助けるのが当たり前だった...
昭和、平成とは違った令和の考え方。 令和だからこそ起こる話を描いた短編小説。 おもしろかった。 しっかり読んでおかないとオチがわからなくなる。 オチが強いものもあれば弱いものもあったけど、面白い話ばかりだった。 「有情無情」が好きだった。 昔は近所の子を助けるのが当たり前だったのに、同じようにすると令和の時代では・・・ 「彼の名は」のオチは流石にわからんかったな。 伏線は散りばめられてるけど、さらっと流してしまうようにつくられてる。 「無実が2人を」までもオチ読めず、最後あっとやられてしまった。 さすがやね。 歌野さんの文体がすごい好き。 スーッと頭の中に入ってくる。 どの話もいい味が出てて、良作だった。 また忘れた頃に再読したい。
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ふとある場面が頭に浮かんで、何だっけ? と思ったら、この本の内容でした笑 結末が転じることぱないですね、毎話。
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1話目のラストの衝撃たるや…。一気読みできるリーダビリティの高さだけど、気持ちのダメージが大きいので1日1話ペースで読んでちょうど良かった。
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最初のいじめの話から読むのをやめようかと思ったけど、どの短編も最後の結末まで分からないのが、面白かったし、令和の問題を考えさせられた
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ラジオのパーソナリティさんがオススメしていたので、図書館レンタル。 かなり日数が経ってから手元に届いたので、どういうオススメだったのか、すっかり忘れて読み始めました。 ワタシの読書スタイルは、登場人物に共感して読むスタイルです。主人公の気持ちや立場になって読んでます。 この本...
ラジオのパーソナリティさんがオススメしていたので、図書館レンタル。 かなり日数が経ってから手元に届いたので、どういうオススメだったのか、すっかり忘れて読み始めました。 ワタシの読書スタイルは、登場人物に共感して読むスタイルです。主人公の気持ちや立場になって読んでます。 この本は、短編集です。8編おさめられてます。 最初の『彼の名は』は、冒頭から殺人現場です。 犯人の彼が、どうしようもなく袋小路に追い込まれていくさまが、読んでいてとても苦しくなっていきます。そしてラストの1行で……。 ああ、そうだった。 パーソナリティさんは『ラストにどんでん返しがある!』と言っていたわ。 これを許せるかどうかで、好き・嫌いが別れると思います。 共感して、息苦しくなって、でもどうしてこんなことに? という苦しい気持ちが、なんというか、宙ぶらりんにされたというか。 ワタシは『共感した気持ちを返せ!』派でした。 他の短編も、どんでん返しがあります。 それ前提で読むことをお勧めします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024年。短編集。 葉桜とか、ジェシカを読んだことあるので、その流れかなぁ。最後にそういうことかぁ、って思うやつ。女だと思ってたらタニシだった系(ちょい違う) 「彼の名は」令和のいじめってこんななの?最後でなるほどーって思った。 「有情無情」 「わたしが告発する!」 「君は認知障害で」たまたまあった認知症老人。 「死にゆく母にできること」毒親だった母。 「無実が二人を分かつまで」 「彼女の煙が晴れるとき」これもこの作家さんらしい。 「花火大会」超短編。
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一つ一つの話の結末に驚きがある。結末に近づくにつれて、「えっ、そういう設定だったの!?」という意外性を含んでいる。十分楽しめる本だ。
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歌野さん2冊目です。一冊目はあの「葉桜の季節に君を想うということ」。意表を突かれたというかやられたというか、お見事でした。 この本は短編小説集ですが、最後の最後まで何があるかわかりません。それこそ最後の一行に全てが明かされたりするので、余韻がたまらない。そこまでいかなくても終盤...
歌野さん2冊目です。一冊目はあの「葉桜の季節に君を想うということ」。意表を突かれたというかやられたというか、お見事でした。 この本は短編小説集ですが、最後の最後まで何があるかわかりません。それこそ最後の一行に全てが明かされたりするので、余韻がたまらない。そこまでいかなくても終盤には事実が明らかになるのですが、やはり意表を突かれます。 最初どうかな?と思いながら読み始めたのですが、だんだん面白くなってきました。一番良かったのは「彼女の煙が晴れるとき」。将棋という設定もうれしかったし、やっぱり『なんだ!そうだったのか!』ときました。 ただ、単にそうやって読者の意表を突くことだけをねらっているのではなくて充分文学的に仕上がっていると思います(当たり前か)。 以後も歌野さんに注目していきます。
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母は僕に「太郎」と名付けた。今となっては新しい名前、どう対応するかで却って相手がどんな人間か分かるリトマス試験紙になる素晴らしい名前、そう嘯く母は誇らしげに微笑んでいる。それがどんな地獄を僕にもたらすか知らずに。LGBTQや炊き出しに集まる若者、コロナがもたらした後遺症、かつての...
母は僕に「太郎」と名付けた。今となっては新しい名前、どう対応するかで却って相手がどんな人間か分かるリトマス試験紙になる素晴らしい名前、そう嘯く母は誇らしげに微笑んでいる。それがどんな地獄を僕にもたらすか知らずに。LGBTQや炊き出しに集まる若者、コロナがもたらした後遺症、かつての他愛無いやりとり或いは本来は罪であったものの扱われ方。令和の時代に顕在化したトピックを織り込んだ短編集。 さすがのキレ。短編ながら謎と驚きと毒がきちんと仕込まれてて面白い話が多い。「彼の名は」は初っ端から毒満載で殴ってくるけど、「君は認知障害で」などの愛のある温かい話もあり、バラエティにとんでて楽しい。情報量が多いのでちょっと疲れるけど。とはいえいくつかはそこで終わるの!?って問題提起で終わってしまった感のあるやつもあるけど、全体的な満足度は高かった。それにしても、令和ちゃんほんと問題しかない。
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